川口オートレース 東京スポーツ杯 2日目 一般戦

まずは、第１レースです。第34期生の遠征組みから山陽オート所属の山本 翔です。7月 8日にデビューして、8月 6日のレースで初勝利をあげています。

３周目まで粘っていた山本 翔ですが、後続の選手に捕まります。２号車の河合 久と６号車の青山 文敏がインから抜いていきます。

４周目で河合 久を交わした飯塚オートの青山 文敏が先頭で５周目へ。

山陽オートの安東 久隆も河合 久を抜いて２位に浮上。

最後尾 70線からスタートした小林 悠樹は、３位まであがるもののここでチェッカー。6-4-8 1,330円（1番人気）と硬い決着でした。

川口オートと言えば、配管丸出しで廃屋気分を味わえるこの殺風景な２号館が好きでした。今はレストランも全て閉店してかなり寂しい状態ですが、昭和の雰囲気が残る古き良き建物です。残念ながら耐震工事により、ここも様変わりするのでしょう。

第２レースは、第34期生の遠征組みから山陽オート所属の古城 龍之介が出場します。山本 翔と同じ 7月 8日にデビューして、翌日の２戦目で初勝利、ここまで計 5勝しています。

スタート直後、上和田 拓海のインを飯塚オートの吉川 麻季が狙っていきますが、ここは上和田が抜かせずに３番手をキープ。

２周目の第２コーナで上和田 拓海が痛恨のミス！　滑って体勢を崩した上和田は、コーナで大きく膨らみ７番手までポジションダウン。

３周目に阿久津 正夫を交わした吉川 麻季は、後続の馬場 雄二と高石 光将を抑えつつ、先頭との距離を縮めていきます。

５周目の第１コーナで、ついに先頭の古城 龍之介が吉川 麻季にインを刺されて抜かれます。33期対34期のバトルは、さすがに先輩の吉川麻季が実力を見せます。

７位まで落ちた上和田 拓海も阿久津 正夫と筒井 健太を抜いて５位まで上がりました。

上和田 拓海は、6月17日のデビュー戦でいきなり初勝利、そのまま 4連勝した後、19戦11勝の好成績をあげました。さすが、元全日本ロードレースJ-GP2ライダーだけあり、実力は第34期生の中でも抜きに出ています。まだ、２級車ではありますが、既に２台目のエストレーラ２に乗り換えています。

そのまま、吉川 麻季が１着でチェッカー。人気の上和田 拓海が連対を外して高配当になりました。（4-5-6、38,480円、180番人気）

7人いる第33期生の女性ライダーの中で唯一Ａクラスに昇格した吉川 麻季がその実力を見せてくれました。今後の活躍にも期待できる女性ライダーです。

上和田 拓海のマシン「エストレーラ２」をアップにしてみました。エンジンカバーに "AR500" の文字が刻まれているので２級車であることが容易に判ります。よく見ると、師匠である齋藤 撤二の千社札が貼られています。

今日のレースは７着に終わりましたが、吉川 麻季と同じく飯塚オート所属の第33期生でＡクラスの中村 杏亮です。黒いヘルメットに白色で描かれたワンコ（？）が良い味を出しています。第33期生の最優秀新人賞と若獅子杯争奪戦（ＧⅡ）で初タイトルを獲得しており、吉川 麻季と並んで今後の活躍に期待ができます。

怪我の為、デビューが遅れていた第34期生の信沢綾乃です。同じ川口オートの同期より 4ヶ月遅れの10月28日にデビュー。翌日のレースで３着に入線しています。第33期生の女性レーサは、川口オートに配属されなかったため、川口では久々の新人女性レーサです。

最初に仕掛けたのは、岩佐 常義。２周目第１コーナの突っ込みで城戸 徹をインから抜き去ります。

信沢 綾乃の先行は２周目まで。ここで後続に抜かれました。2-3-4-6-1の順で３周目へ突入。

レースは、地元川口の渡辺 稔が先行する形で周回を重ねていきます。

後ろから岩佐 常義と縫田 雅一が渡辺 稔を追走するものの、そのまま 3-6-4でゴール。川口オート所属の 3名でワン・ツー・スリーフィニッシュとなりました。（3-6-4、6,750円、27番人気）

ゴール後、ピットに戻るライダーを撮影していたら、梅内 幹雄がこちらを見ていました。カメラに気がついたかな？

信沢 綾乃のマシン「ダダンダン」のアップです。タンクに貼られた「ダダンダン」のラベルシールが見えます。足元には、同じ川口オート所属の第33期生 黒川 京介と伊勢崎オート所属の同期生 野本 佳章の千社札が貼られていました。反対側に誰の札が貼られているか気になります。

信沢 綾乃と同じく、川口オートに配属された第34期生女性レーサー、本田 仁恵です。6月17日にデビュー、その後 25戦連続して 7、8着と苦戦していましたが、9月30日に３着で入線して初連対を果たしました。本田 仁恵のアランチャも２台目の２級車です。

レースは、40線から前に出た岡崎 秀二が２周目に本田 仁恵を交わして先頭に踊り出ます。

２周目の第四コーナ立ち上がりで岡崎 秀二のインから石井 大志が仕掛けます。本田 仁恵は、ここで大きく後退。

３周目以降は、石井 大志が先頭をキープして周回を重ねていきます。

後続は、大きく離された福田 裕二、室田 泰利、杉本 雅彦が前に追いつけず、6-7-3でチェッカー。（6-7-3、2,860円、9番人気）

次の第５レースの車券を購入してからスタンドに戻ると、第34期生が練習走行を繰り返していました。古城 龍之介のオレンジ色の練習着には、大きな文字で「感謝」と書かれていました。ヘルメットの上から被せられた赤色の布は、２級車で練習走行中であることを意味しています。

練習走行中の信沢綾乃です。黒いスモークのスクリーンを付けたヘルメットの上から２級車サインの赤い布を被っていると、かなり怪しい姿に見えますね（笑）

信沢綾乃の練習着には、"TEAM34" と書かれていました。第34期生で作った練習着ですね。

１周目で先頭に出た山陽オートの岩永 清文。宍戸 繁と山崎 潤がその後方に続きます。

５周目の第１コーナの突っ込みで伊勢崎オートの鈴木 清市が岩永 清文を捕らえました。

影山 伸、森谷 隼人は、前が壁になり前へ出られず。５周目に長谷川 啓を交わすものの、時既に遅し。

ファイナルラップでも大勢は変わらず、そのまま 5-3-6でゴール。（5-3-6、8,340円、26番人気）

以前は営業していた川口オート２号館３階にある施設食堂「みずき」も既に閉店して中は空っぽの状態でした。恐らく、この一画も来年から始まる耐震化工事により解体されると思います。昭和の雰囲気が残るレース場の施設が取り壊されるのは、少し寂しいですね。