スマホ向けのコンパクトスタイルで表示しています。

2019/09/18 作成、2019/10/04 更新

生存証明書の作成(ブラジル年金取得の手続き)

Instituto Nacional do Seguro Socialから届いた通知書(ブラジル年金の生存証明書に関する通知)

ブラジルの年金改革法案の可決に伴い、日本在住のブラジル年金取得者にINSS(Instituto Nacional do Seguro Social)から生存証明書の送付を要求する通知が届く場合があります。

ここでは、ブラジル年金取得のための生存証明書の作成方法について紹介します。年金受給者が直接、在東京ブラジル総領事館に出向ける場合は簡単ですが、来館できない場合の手続きは少々やっかいです。私自身が書類作成にとても苦労したため、参考までにその手順をこのページに記しておきます。

ブラジル総領事館に出向く場合

五反田駅前にある在東京ブラジル連邦共和国総領事館の地図

年金受給者が直接、ブラジル総領事館に出向ける場合の手続きは、難しくありません。東京の在東京ブラジル連邦共和国総領事館は、五反田の駅前にあります。手続きに必要な書類は、在東京ブラジル総領事館のホームページ に記載されています。

名古屋の市営地下鉄 丸の内駅の近くにある在名古屋ブラジル連邦共和国総領事館の地図

在名古屋ブラジル連邦共和国総領事館は、市営地下鉄 丸の内駅の近くにあります。手続きに必要な書類は、在名古屋ブラジル連邦共和国総領事館 に記載されています。

ブラジル総領事館に出向くことができない場合

外務省の申請手続きガイド

ブラジル総領事館に出向くことができない場合は、少々手続きが複雑になります。左の図は、外務省のホームページに記載されている、申請手続きガイドの図です。

1.生存証明書を記入する。

2.公証役場で面前署名する。

3.法務局で公証人押印証明を取得する。

4.外務省でアポスティーユを取得する。

5.ブラジルのINSSに生存証明書を送付する。

上記の手順3、4は、公証役場の場所により省略できる場合があります。

生存証明書

ブラジル総領事館の生存証明書のフォーマット

ブラジル総領事館に出向く場合と、出向かない場合で、生存証明書のフォーマットが異なります。

最初は、ブラジル総領事館に出向く場合の生存証明書のフォーマットです。このPDFファイルは、在東京ブラジル総領事館 のホームページからダウンロードすることができます。このPDFファイルは、パソコンで開くと、署名以外の欄は記入してから印刷することができます。

ブラジル総領事館に来館できない場合に公証役場で面前署名する場合の生存証明書のフォーマット

次に、在東京ブラジル総領事館に出向くことができないため、公証役場で面前署名する場合の生存証明書のフォーマットです。左上に赤字で「公証役場で面前署名用」と記載されています。このPDFファイルも、在東京ブラジル総領事館 のホームページからダウンロードすることができます。

ブラジル総領事館に来館できない場合に公証役場で面前署名する場合の生存証明書のフォーマット(名古屋の場合)

これは、在名古屋ブラジル総領事館のホームページ からダウンロードした、公証役場で面前署名する場合の生存証明書のフォーマットです。なぜか、東京と名古屋で微妙にフォーマットが異なっています。理由は、不明です。

公証役場

公証役場で面前署名した場合に書類に添付される認証

ブラジル総領事館に出向くことができない場合は、記入した生存証明書を 公証役場 の面前で署名する必要があります。面前署名が完了すると公証人が生存証明書の書類に認証を添付します。

公証役場で取得した英文の公証証明書

これが2枚目に添付されている英文の公証証明書です。

公証役場で面前署名した場合の費用の領収書(計算書)

公証役場で面前署名した場合の費用は、通常10,000円前後です。私の場合は、公証役場の外で面前署名したため、別途出張費用を要しました。合計は、24,500円でした。ご参考までに。

公証人押印証明(法務局)

与野本町駅の近くにある「さいたま地方法務局」の外観と駐車場

次に、認証した公証人が所属している法務局で公証人押印証明を取得する必要があります。私の場合は、所沢公証役場に依頼したため、さいたま地方法務局 に行きました。

原則として、東京、神奈川、埼玉、茨城、栃木、群馬、千葉、長野、新潟、静岡では、公証役場で公証人押印証明も取得できるため、法務局に出向く必要はありません。しかし、公証役場の外で面前署名した場合は、法務局で公証人押印証明を取得する必要があります。この事実は、外務省のホームページには記載されていませんが、法務局で確認しました。

さいたま地方法務局で取得した公証人押印証明

公証人押印証明の取得に要した時間は、30分弱でした。手数料は、かかりません。ちなみに、さいたま地方法務局の場合は、4階の総務課で受け付けています。駐車場は、待ち行列ができるほど混雑していました。

アポスティーユ

外務省のアポスティーユ申請書

続いて、外務省 でアポスティーユを取得します。東京と神奈川は、ワンストップサービスにより公証役場でアポスティーユを取得できるため、この手順は不要です(大阪でも可能との情報があります)。

外務省から返送されてきたレターパックプラス

アポスティーユは、郵送でも依頼できますが、多少日数を要します。外務省に直接出向く場合ですが、アポスティーユは、申請した翌営業日に受け取ります。そこで、返信用封筒を提出することで、郵送で送り返してもらうことができます。

私の場合、レターパックプラスを利用したところ、外務省の窓口に提出した日の2営業日後にアポスティーユを受け取ることができました。レターパックプラスは、510円です。

公証人の証明に割り印する形で添付された外務省のアポスティーユ

これが外務省で取得したアポスティーユです。公証人の証明に割り印する形でアポスティーユが添付されています。これで、ブラジル年金取得の生存証明書に必要な書類が全て揃いいました。生存証明書、公証人の認証、公証証明書(英文)、公証人押印証明、アポスティーユの計5枚綴りの書類になりました。

ワンストップサービス

ワンストップサービスで取得した公証人の認証、公証人押印証明とアポスティーユ

ご参考までに、ワンストップサービスを利用すると、公証人の認証、公証人押印証明、アポスティーユがまとめて取得できます。左は、ワンストップサービスを利用された方の取得例ですが、綺麗に1枚に収まっていました。

EMS(国際スピード郵便)

EMS(国際スピード郵便)の封筒と宛先を記入する送り状

最後にアポスティーユが添付された生存証明書をブラジル サンパウロのINSS(Instituto Nacional do Seguro Social)に送付します。EMS(国際スピード郵便)の封筒は、郵便局で50円で購入できます。EMS用の送り状も忘れずに窓口で受け取りましょう。郵送料は、2,400円です。日本からブラジルまで通常 5~6日を要します。送付状に電話番号が記入する欄がありますが、ブラジル総領事館のホームページには、INSSの電話番号が記載されていません。Encontra Vila Mariana に記載されていました。

EMS(国際スピード郵便)で日本からブラジルに郵送した場合の所要日数(追跡サービスの記録)

【追記】

日本郵便のホームページには、日本からブラジルにEMS(国際スピード郵便)で郵送した場合の所要日数は、通常 5~6日と記載されていますが、実際には、9日間(厳密には8.5日間)を要しました。左の画像は、EMSの追跡サービスの記録です。日本国内の配送に 2日、日本からブラジル サンパウロまでの空輸に 3.5日、ブラジルの税関検査に 2日、ブラジル国内の配送に 1日、計 8.5日間でした。

遺族年金

日本年金機構のホームページに掲載されている、ブラジル年金の各種申請書(遺族年金など)

日本年金機構 のホームページに遺族年金など、各種の申請書が掲載されています。

Copyright © 2006-2022 KaK.

このページに掲載されている画像は、無断転載を禁止しています。