2011/06/25 作成
1970年代のサンパウロ市街地
ここでは、私が幼い頃に住んでいた1970年代後半のブラジルについて少しだけ取り上げます。
このページに掲載している写真は、当時のネガフィルムをスキャンしています。画質的にかなり劣化していますがご容赦下さい。
←の写真は、1つ上の写真の色を補正したものです。
このように補正すれば多少は見られる写真になるのですが、このページではあえて補正せずに色あせて赤みがかかった写真を掲載しています。
1976年のサンパウロ(Sao Paulo=Sao Paulo)市街地です。
走っている車が時代を感じさせますね。特に70年代と言えばやっぱりこのボンネットバスです。1979年には今とさほど変わらない形のバスが普及していたので、このタイプのバスが消える直前の写真です。
サンパウロ市街の大通りのひとつ「パウリスタ(Paulista)」通りです。
パウリスタの道路沿いには多くの企業のビルが立ち並んでいました。外観が特徴的なサンパウロ美術館もこのパウリスタ沿いにあります。
ちなみに、サッカーでブラジルやサンパウロのFCが優勝するとこのパウリスタはいつもお祭り騒ぎになります。
市街地から少し離れたサンパウロ郊外の写真です。
この辺りの風景は、南米らしい特徴的な雰囲気が漂っていますね。
それにしてもこの時代はフォルクスワーゲンが多いな。私はボロクソワーゲンと呼んでいましたが(笑)
日本人街こと「リベルダージ(Liberdade)」です。
最近は、東洋人街と呼ばれているそうです。残念ながらまともな写真が見つからず、こんな写真しか残っていませんでした。
大売出の登りに提灯電飾、鳥居と日本らしい雰囲気がありここに来るとほっとします。日系人が経営している店も多く、漢字の看板も目立ちます。もちろん日系だけではなく中国や韓国系の店もあります。
この辺りよく行ったのが、鈴木というお寿司屋さんと韓国館という焼き肉屋さん、そして貸本屋さんです。特に貸本屋やは、日本の漫画が多数置いてあったのでよく借りに行ってました。当時良く読んでいたのは、おれは鉄兵、釣りキチ三平、キャプテンなど。
続いて、サ日学こと「サンパウロ日本人学校」です。
当時、サンパウロには多くの日本人が在住していた為、日本人学校にも多くの生徒が通っていました。
校舎は市街から少し離れたカンポリンポ(Campo Limpo)にあります。もちろんバス通学です。
現在、mixiに サンパウロ日本人学校のコミュニティ があり、多くの帰国生が当時の思い出を語り合っています。
続いて、サンパウロ郊外にある遊園地「Playcenter」です。
この当時にしては規模の大きな遊園地でした。ジェットコースターが2つ、観覧車、園内を縦断するリフト、他にもいろいろなアトラクションがありました。
よく乗っていたのが左下の電動カート。これはカートの後方にアンテナがあり、天井から電力を供給して縦横無尽に走ることができます。そしてひたすら他のカートにぶつけて遊ぶアトラクションです。うかうかしていると横から他のカートが突っ込んでくるので、二重三重衝突は当たり前。楽しいアトラクションでした。
サンパウロの南に位置する、港町「サントス(Santos)」です。
町中に「モンテ・セラート(Monte Serrat)」の丘があり、ケーブルカーで頂上まで登ることできます。
この街並みも南米らしいですね。赤茶色の屋根の建物で街が埋め尽くされています。
左下に手が写り混んでるよ(笑)
南米らしい雰囲気の写真をもう何枚か。
ブラジルはどこへ行ってもこんな雰囲気がありますね。
1976年の「コンゴニャス国際空港(Congonhas)」の写真です。古いですね~。駐機している機体がどれも時代を感じさせます。1970年代台後半は、VARIGがブラジル国内の主要航空会社でした。どこへ行くにもたいていVARIGを使用していました。
見ての通り、この頃はジェットエンジンだけではなく、まだまだプロペラ機が活躍していました。手前に見える機体の機種が判らなくて悩んでいます。パっと見では、CONVAIR 240に似ているのですが、窓の形状がCONVAIRの特徴的な四角窓ではなく丸窓ですよね。でも双発だからDC-6では無いと思っているのですが・・・・。やっぱり、CONVAIR 240なのかな? う~ん。
ここから先は、サンパウロからちょっと距離が離れた場所の写真です。
まずは、ブラジルの首都「ブラジリア(Brasilia)」。
ブラジリアは、上空から市街地を見ると飛行機の形をしています。中央のセントラルにテレビ塔があり、周辺には国会議事堂、アルボラーダ宮殿(Palacio da Alvorada)、カテドラル・メトロポリターナ大聖堂(Catedral Metropolitana de la Asuncion de Maria)、各国の大使館などがあります。国会議事堂は、2枚の皿を 1枚は上向き、もう 1枚は下向きにしたような特徴的な形をしています。
ブラジリアは、街全体が世界遺産に登録されています。
リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のコパカバーナ(Copacabana)です。
コパカバーナは、世界でも有数のビーチです。ここも何年経っても変わらない景色が残る観光地のひとつです。今も昔も変わらず美しい海岸線が広がっています。
これが1978年当時のコパカバーナです。
北東の港町「サルヴァドール(Salvador)」です。
サルヴァドールの特徴と言えばこのエレベータ(Elevador Lacerda)。上町(Tome de Sousa Square)と下町(Cayru Square)を結ぶエレベータで、約140年前に建造されたものです。サウヴァドールもブラジリアと同じく、街全体が世界遺産に登録されています。
最後におまけで「Boeing747」です。今や日本では存在しないクラシックジャンボジェットです。
最近、日本航空が鶴丸こと赤い鶴のロゴを復活させましたが、この当時はこのロゴが各所に使われていました。機体のラインも赤と黒のツーラインです。ちなみにこの写真を撮影したのは、1977年です。
古い写真が見つかったら少しずつこのページに追加していきたいと思います。