2010/08/22 作成、2011/06/19 更新
米軍横田基地 Friendship Festival(友好祭)
Yokota Air Baseこと米軍横田基地のFriendship Festival(友好祭)です。初めて実物のF22ラプターを見てきました。
米軍横田基地の友好祭に来ました。
着いたのは開場から 1時間半経過した10:30だったのですが、この時間帯でも大勢の人が続々と入場していました。夏休みの親子連れからご年配の団体客、でっかいカメラを抱えた航空ファンまで幅広い人達が集まっています。
出店の数も多いですね。いたるところから香ばしい肉の香りが漂ってきます。
今日は適度な風が吹いていることもあり気温はそれほど高くはないのですが、日差しが強いです。これは間違いなく日焼けするな。
さっそく、航空機展示へ。
A-10A Thunderbolt II(サンダーボルト)、長年使用されてきた米軍の主力攻撃機です。毎度お馴染みの機体ですね。
PC9801m2で初代の現代大戦略をプレーしていた自分には思い入れが大きい機体です。
A-10と言えばやっぱり胴体後方に取り付けられた 2連のエンジンが特徴的ですね。このフォルムのおかげで航空機にそれほど詳しくない方でもすぐに識別できると思います。
もうひとつの特徴が機首に飛び出している30mmガトリング砲。ゲーム中ではAAMを装備できないA-10の唯一の対空兵器になっていますが。
AceCombatでも序盤で登場しますがマルチロール機が簡単に入手できるのでAttackerの出番は少ないですね。
今日は 2機が展示されていました。1機はコックピットの前まで登れるファンサービスを行っていましたが、かなり長い行列が出来ていたので並ぶのはやめておきました(炎天下なので・・・)。
F/A-18D Hornet(ホーネット)、複座型のDタイプの機体です。
航空自衛隊が導入検討しているF-Xの選定候補のひとつF/A-18E/F Super Hornetは、これの派生機です。
増槽タンクに「BENGALS」と書かれています。
岩国基地ベースのUSMC VMFA-224 Fighting Bengalsですね。2009年のロングツーリングでちょうど米軍岩国基地の基地開放日に岩国を走っていたのですが、この時は残念ながらツーリングスケジュールの都合上、見ることができませんでした。
F/A-18と言えば、左右に角度を付けて開いた尾翼が特徴的ですね。見た目のデザインも綺麗な機体です。
F/A-18は、艦載機なので米軍では海軍と海兵隊が使用しています。私の年代だとF-14 Tomcatの方がメジャーなのですが・・・。
F-16C Fighting Falcon(ファイティング・ファルコン)、↑は単座型のCタイプですが複座型のDタイプの機体もありました。
これもメジャーな機体ですね。正面底部に大きく開いたエア・インテークが特徴的な機体です。
日本国内でもF-2のベースとして使われている為、馴染み深い機体です。
兵装は、AIM-9 Sidewinder(サイドワインダー)×2発、AIM-120(Medium-Range)×2発、3番が空でした。Ace Combatをプレーしていると感覚が麻痺しますが、実際はこんなもんですよね。
初代の現代大戦略ではこれが最強兵器でしたが、実際には対com戦ではほとんど使う場面がありませんでした(そして、歩兵に 1%の確率で撃墜されるという理不尽さが・・・)
航空自衛隊のRF-4E Phantom II(ファントム)です。
う~ん、やっぱり見劣りしてしまいますね。もうそう長くは持たないとは思いますが、F-Xの選定も遅れているためどうなることやら・・・。。
F-4は、Ace Combatでも最初に登場するデフォルト機体です。お金が貯ってマルチロール機体が購入できるようになるまでこいつで延々と戦い続けるプレーヤも多かったのでは?
航空自衛隊の連絡輸送機 LC-90です。
ベースは、ビーチクラフトのC90。戦闘機がずらりと並んでいる中でほっとする一機です。
航空自衛隊のF-15DJ Eagle(イーグル)、複座型のDタイプです。
角度をつけて斜め切り込まれたエアインテークと双垂直の垂直尾翼、ちょっと飛び出た水平尾翼が特徴的な機体です(←の写真だと判りませんが)。
これまた定番機ですね、空自の主力戦闘機です。F-Xの選定はどうなるんでしょうか?
航空自衛隊のC-1輸送機です。
輸送機もF-Xと同様に時期C-Xの導入が急がれていますね。海外派遣には航続距離の低さが致命的です。
航空自衛隊のT-4練習機です。
実践機と並んでしまうとやっぱり可愛いですね。空自のみなさんも暑い中、ターフの下で待機していました。
航空自衛隊 XF-2、3号機(#101)が来てました。岐阜小牧基地 飛行開発実験団所属の試験用試作機です。
鮮やかな赤・青・白のトリコロールカラーが綺麗な機体ですね。モノカラーの米軍機が多い中で、一際目立っていました。
海上自衛隊の P-3C Orion(オライオン)対潜哨戒機 です。
これもいずれP-Xに置き換わるのでしょうか。海自からもいろんな機体が参加していました。
そしてTWYの一番奥に大勢の観客を集めている機体がありました。
F-22 Raptor(ラプター)です。昨年の友好祭に続いて 2回目のお披露目ですが、私は今回初めて実物を見ました。
向かって左側が97号機(#4097)、右側が107号機(#4107)、どちらもニューメキシコ州のホロマン空軍基地所属(基地コードHO)、嘉手納基地配備の機体でした。
さすがステルス戦闘機、凹凸がほとんど無いですね(今回は増装タンクを付けていますが)。独特の雰囲気があります。
機体の外周が一直線に引かれた鋭利な刃物のように見えます。
フロントビューはこんな感じです。増槽タンクが邪魔ですね。
前面投影面積が小さいのかと思いきや、想像していたより大きいかったです。各パーツに角度がついていると全体として美しいフォルムになりますね。
サイドビューです。やっぱりステルス機の特徴が出ていますね。
垂直尾翼には、所属基地コード、部隊コード、機体番号が記されています。
やっぱり水平尾翼が特徴的ですね。この辺りは、F/A-18の面影が残っています。
ちなみにAce Combatのゲーム中でもこの水平尾翼がバタついているのが判ります。
F-22のWeapons Bayは、機体底部と側面にあります。さすがに底部は見えないので側面側を。
やっぱり小さいですね。このへんはステルス機の宿命でしょうか。
F-22の展示場所だけは、武装した米軍兵士が警備していました。
さすが門外不出の最新鋭機。F-X選定も難航してますね。
パイロンの外側から撮影していても、ちょっと後ろへ回ろうとすると、すぐに兵士が来て静止していました。厳重ですね。
途中で、兵士がタンクの上に熊のぬいぐるみを乗っけて遊んでました(笑)
なかなかファンサービス心が旺盛です。
ここから後半戦です。
まずは、C-17 Globemaster(グローブマスター)輸送機。
迫力がありますね。今回一番長い行列が出来ていました。お目当ては別にあったので並ぶのはやめておきました。
やっぱり、民間機のCommercial Airplaneばかり見ている人には、この軍用輸送機は違和感がありますね。
機体の大きさはBoeing 747-400クラスの機体と比べたらはるかに小さいのですが、何が違うかと言うとボディの位置です。地面からの距離がほとんど無いんですよね。B-747などの民間機の多くは、翼が胴体の下部に付いている上に、キャビンの下にカーゴエリアがあるので地面からそうとう高い位置にあるのですが、輸送機は翼が胴体上部に付いている上にギアの高さが非常に低いので、機体が地面に寝そべっているようなイメージがあります。これが違和感を感じる大きな原因ですね。
KC-135 StratoTanker(ストラトタンカー)空中給油機です。
今回、私が一番見たかった機体です。列に並ぶ前にまずは、ボディを見てみましょう。
機体後方に取り付けられているのが、給油装置 Flying boom(フライングブーム)です。
給油時にはこのブームが下へ降りて、戦闘機などの機体と接続します。これがよく空中給油機が♂と呼ばれている所以ですね(笑)
Flying boomをアップにしてみました。
航空自衛隊のKC-767Jに比べると少し多めに飛び出していますね。KC-767の場合は、もっと水平尾翼の下に綺麗に収まっているイメージがあります(実際には若干飛び出していますが)。空中給油には、Flying boomとProbe and Drogue(プローブアンドドローグ)の二種類がありますが、KC-767JもFlying boomです。
ちなみに "909 ARS" は、"909th Air Refueling Squadron"(第909空中給油飛行中隊)の意味です。所属は、嘉手納基地です。
KC135は、最初から空中給油機として製造されている為、ボディはフラットになっています。いかにも軍用機というイメージがありますね。
一方の同じ空中給油機でも航空自衛隊のKC-767Jは、元々Commercial機体のB-767を改造して作成している為、ボディにウィンドウの後が残っています。767は、いかにも改造を施したというイメージがあります。
炎天下の中を並び続けて、やっと機体の中に入ることができました。
思っていたよりはるかに狭いです。ひとつ前でも書きましたが最初から軍用機として作成している為、インテリアは質素です。ワイヤーもむき出しになっています。シートなんて取って付けただけですね。
KC-767Jは、給油、人員輸送、貨物輸送の3-Way Convertible Freighterなので、ちゃんと座席があります。座席を取り外せばCargoとして使用することもできます。この辺りは、KC-135とKC-767の大きな差ですね。KC-135は半世紀以上前に作られたロートル機体ですから、そもそも767と比べること自体に無理があるのですが・・・。
延々と並び続けてやっと、KC-135のOperation Roomに入る順番が来ました。ここは、機体の最後尾の底部にあります。
この部屋の前に米軍兵士さんがいたので、片言の英語で会話してみました。詳しいことはここでは書けませんが、ちょっと濃い話をしたら、凄いのってきてくれました(笑) 低レベルな中学生英語と間違いだらけの発音なのに向こうもしっかりと聴き取ろうとしててくれるところが嬉しいですね。こんな米軍兵士さんとの触れ合いができるのも友好祭の楽しみです。機体を見るだけではなく、会話にチャレンジしてみるのも良いですよ。
なんじゃこりゃ!?
おぃおぃおぃ、本当にこんなところでオペレーションしているのかい? びっくりですよ。
まず、この部屋はもの凄い狭いです。写真だとこの狭さがなかなか伝わらないと思いますが、完全にうつぶせになった状態で入ります。天井が低く、もちろん立ち上がれるスペースなんてありません。
しかも、肉眼でオペレートしているとは・・・・・・。当然、カメラがあると思っていたのですが。
1950年代に作られた機体なので、相当古いだろうとは思っていましたが、まさかここまでとは思っていませんでした。古い機体でも繰り返し改修・改造を加えて内装だけは現代機と見劣りしない機体もありますしね。
ぱっと見で想像できる範囲だと、左手でブームホイストをコントロールして、右手でトリガーをコントロールするのかな? パネルの左側にレバーがひとつ、もう一つは座席の右側に車のサイドブレーキのようなレバーが付いていました。もちろん、計器類は全てアナログです。
KC-767の場合は、カメラが装備されているので肉眼で機影を捉える必要はありません。もちろん、こんな寝そべった状態でオペレーションする必要なんて無く、ちゃんと座席が用意されていますよ(笑) WikiにKC-767の給油シミュレートの写真がアップされているので見比べてみると一目瞭然です。
続いて、KC-135のコックピットへ。
これまたかなりレトロな・・・・。
現在の機体では主流となったGlass cockpitと比べるとかなりイメージが異なります。やっぱり、マルチディスプレーで構成されたパネルと比べてしまうと、どうしても古さが目立ちます。
これは古めかしいですね。
1番から 4番まで 4つのエンジンに独立した計器が設置されているあたりが、Boeing747クラシックのコックピットを思い起こさせます。
たっぷりと堪能してしまいました。
凄い楽しかったです。貴重な体験でした。
米軍の次期空中給油機KC-Xの選定も難航しましたね。一時期どうなることかと心配しましたが・・・。
いずれ米軍仕様のKC-767が飛来することを期待しています。KC-777も見てみたかった、というのも正直なところですが。
内装を見て判りました。KC-135はさっさと退役させてあげて下さい(笑)
ここから残りの機体をいっきに紹介します。
まずは、海上自衛隊のSH-60 Seahawk(シーホーク)。
SH-60Kは、魚雷や対艦用ASMミサイルを装備できますが、これは武器ではありません。
MAD(磁気探知装置)です。
陸上自衛隊のCH-47 Chinook(チヌーク)です。
ここまで来てやっと陸自の登場。
面構えが良いですね(犬みたい?)。
CH-47の機内です。
UH-60 Black Hawk(ブラックホーク)です。
初代の現代大戦略では、兵士輸送で大活躍した機体です。
AH-1S Cobra(ヒューイコブラ)です。
初代の現代大戦略では・・・(しつこい?)。
コストが安いのでA-10が購入できるようになるまでの前半戦では大活躍。先制すればレオパルドだけではなく対ゲパルドでも十分に戦えましたね。補給車から弾薬補給できるのもメリットです。
米軍機のMC-130 Combat Talon(コンバット・タロン)です。
機首に取り付けられたAPQ-170レーダーがあまりにも特徴的な機体です。
デザイン的には・・・・ぶさいく?
最後は、もう一機のC1輸送機です。
前半に書いた、迷彩塗装のC1と同じ機体です。
今日は日差しが強かったので、みんな翼や胴体の下の日陰で休憩していました。
結局、航空機展示だけで 2時間半ほど歩き回っていました。
さすがに疲れた・・・。
屋台エリアまで戻って腹ごしらえ。
友好祭名物のステーキを食べました。ちなみに、この屋台では円とドルのどちらでも支払いができるのですが、レートは $1=100円でした。これなら今の紙幣交換レートでもドル払いの方が若干安いですね。
こんな感じで、横田基地友好祭をたっぷりと堪能してきました。
毎年開催されているので、機会があれば行ってみると楽しいですよ。
←は、KC-135の展示スペースで購入した909th ARSのBoom Operatorエンブレムです。