2021/03/17 作成、2021/03/18 更新
YS-11FC ラストフライト
2021年 3月17日、ついにこの日が来ました。航空自衛隊入間基地所属の飛行点検機 YS-11FC(52-1151)のラストフライトです。時刻は10:00の少し前、R/W17から離陸したYS-11FCは、いつも通りのフライトルートで狭山市から川越市にかけて右180度旋回、上福岡上空を通過して所沢市内の上空に接近してきました。今日はラストフライトにふさわしい快晴の青空でした。
残念ながら入間基地の近くまで行く時間が無かったため、自宅のベランダから撮影しています。そのため、画質が良くありませんが、ご容赦ください。
所沢市上空でゆっくりとライトターン。YS-11FCは、ギアダウンした状態で機体の底面を見せながら再び入間基地の滑走路に向かって飛んでいきます。レシプロ機特有のプロペラの回転音とエンジン音が混ざった音が響き渡ります。
入間基地の滑走路をローパスしたYS-11FCは、再び同じルートで入間市、狭山市、川越市、上福岡、所沢市の上空を飛行していきました。その後、入間基地R/W17への着陸態勢に入りました。航空無線を聞いていたところ、最後のアプローチで入間コントロール(TWR)から「おつかれさまでした」とねぎらいの交信が流れてきました。
YS-11FCは、上空を旋回して入間基地の方角に消え去りました。製造から57年間に渡り日本の空を飛び続けてきたYS-11の退役です。長い間、お疲れさまでした。
残存するYS-11
ちなみに、入間基地に残っているYS-11の内、YS-11EAは2021年 3月現在でも飛行している姿を見ることができます。これは、電子戦訓練機YS-11EA(12-1163)ですが、直近では 2月19日、24日、3月 1日に目撃しています。この3日間は全て1163号機を運用していました。