2017/03/27 作成
護衛艦「はたかぜ」一般公開
静岡県清水港で開催された海上自衛隊 はたかぜ型護衛艦の1番艦、DDG-171「はたかぜ」の一般公開に行ってきました。清水埠頭の桟橋には朝から行列ができていました。手前に停泊しているのは、特別公開のむらさめ型護衛艦の7番艦、DD-107「いかづち」です。
まずは、舞鶴の地方総監部レポートでも書いた「90式艦対艦誘導弾(SSM-1B)」です。「ハープーン」という名前の方が馴染みが深いかもしれません。舞鶴の「あたご」や「みょうこう」に搭載されている対艦ミサイルと同じものです。
はたかぜ型護衛艦の特徴と言えば、何と言ってもコレ。ミサイルランチャーMk.13です。現在のイージス艦は、VLSが主流になっていますが、はたかぜは旧型護衛艦のため、VLSの代わりのこのランチャーが装備されています。これがミサイル護衛艦と呼ばれる由来です。このはたかぜも就役から30年近くが経過しているため、ミサイル護衛艦が消える日も近いかもしれませんね。
ミサイルランチャーの後方には、こんなハッチがあります。これが自動装填システムです。発射後は、ランチャーの角度が垂直になり、このハッチから次発装填されます。VLSと違って装填作業が必要なため、連続発射できないのがデメリットです。
甲板はこんな感じで大勢の見物客で賑わっていました。なかなか前へ進めないので、甲板にいる隊員さんと話をしていると面白い話も聞けます。ちなみにはたかぜの所属は横須賀ですが、今回はグァムの演習後に直接ここ清水港に寄港したそうです。
後部甲板には、左右に2基ファランクスが装備されています。通常はカバーがかけられているのですが、今日は中が全て見える状態で公開されていました。舞鶴地方総監部のレポートでも書きましたが、白い円筒状の物体はレーダ(レドーム)です。レドームの隣に赤外線センサ(FLIR)が付いていないから、旧式のBlock1ですね。
SH-60KのMAD(磁気探知装置)です。これは横田基地のFriendship Festival(友好祭)のレポートに書いたものと同じです。MADの後方にある黒い箱状のものは、チャフ&フレアディスペンサーです。
ヘリの下部にあるパレットのようなものが、先ほど紹介した着艦拘束装置「ベア・トラップ・システム」です。通常の艦載機は着艦後に自力でタキシングしますが、ヘリコプターの場合は、このシステムで格納庫までタキシングします。
SH-60Kのメイン装備「AN/HQS-104 ディッピング・ソナー」です。簡単に言えば対潜ソナーです。ヘリを海上でホバーリングさせてから、このリールを使ってソナーを海中に投下して潜水艦を探知します。「21FS」と書かれている隊員さんの帽子は、館山航空基地所属の第21航空郡のものです。このヘリもはたかぜと同じでグアムでの演習を終えて、これから館山に帰還するそうです。
隊員さんが機内撮影も許可してくれたので、ソナーオペレーションパネルを撮影してみました。KC-767のブームオペレーションパネルとは違って、こっちはぱっと見てもなんだか判らないですね。あとでよく調べてみます。