国道42号線は、起点の浜松から太平洋岸沿いに知多半島の先端にある伊良湖岬まで走ります。ただし、道路は海岸線からやや内陸に入った場所に位置するため、国道から海が見える場所は限られています。

国道42号線で知多半島の先端まで走ると伊良湖岬に着きます。ここには、伊勢湾フェリーの伊良湖旅客ターミナルと道の駅「伊良湖クリスタルポルト」が併設された建物があります。フェリーで紀伊半島に渡る以外の目的でここまで走ってくるライダーは少ないです。

伊良湖岬には、丘の上にある伊勢湾海上交通センターへと続くサイクリングロードがあり、高台から伊良湖港を一望することができます。

知多半島の伊良湖港と紀伊半島の鳥羽港を結ぶ伊勢湾フェリーです。私が伊良湖岬を訪れた時は、伊勢丸と知多丸の２隻が停泊していました。伊勢湾フェリーは、１時間弱で紀伊半島まで渡ることができる便利な航路です。

国道42号線は、紀伊半島に入ると三重県の紀北町から和歌山市街まで太平洋岸沿いに走ります。途中、本州最南端の潮岬へと繋がる県道41号線に接続しています。潮岬は、先端のクレ崎の周辺が公園のように芝生が広がっています。中央に屋根のある休憩所があり、ここに本州最南端の碑が設置されています。道路を挟んだ反対側には潮岬観光タワーがあり、潮岬を一望することができます。

知多半島とは異なり、紀伊半島を走る国道42号線は、綺麗な海が見えるシーサイドラインです。潮岬から白浜町の間は、海岸まで下りられる場所も複数あり、海を満喫することができます。潮岬から那智勝浦の間には、岩柱が立ち並ぶ「橋杭岩」などの観光スポットもあります。

紀伊半島の代表的な宿泊地「南紀白浜」です。ここは、内陸から突き出た半島になっており、国道42号線から県道31号、34号線に入ると一周することができます。海岸は、その名の通り、綺麗な白い砂浜が広がっています。また、海岸の近くに多数のリゾートホテルが立ち並んでいます。中心付近には、南紀白浜空港とパンダで有名なアドベンチャーワールドがあります。

国道42号線の終点は和歌山ですが、その手前で御坊を通ります。御坊には、全長2.7km、駅数 5駅という非常に短い紀州鉄道線があります。地元の方に利用されているローカルな鉄道です。私が御坊を訪れた時は、まだキハ600形が営業運行していました。