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2019/06/22 作成、2021/12/25 更新

バイクで日本の道路を走る方法

日本の道路(高速道路の橋)

このページでは、バイクで日本の道路を走る方法について紹介します。

  1. ヘルメット
  2. 車線
  3. 交通標識
  4. 交差点
  5. 信号
  6. 一般道
  7. 高速道路
  8. ガソリンスタンド
  9. 店・トイレ
  10. 駐車場
  11. 警察と緊急車両
  12. 交通違反
  13. トラブル対応
  14. フェリー
  15. レンタルバイク
  16. 季節
  17. その他

1. ヘルメット

ARAIフルフェイスヘルメット「Profile」

日本の公道でバイクに乗る場合は、必ずヘルメットを被る必要があります。ヘルメットを被らずにバイクに乗ると、法律違反になるので注意してください。

2. 車線

左側通行

左側通行の道路を走る車

日本の道路は、左側通行です。右側通行の国から来た方は、慣れるまでに多少の時間を要するかもしれません。交差点で右折した時に、誤って右車線に進入しないように注意しましょう。

3. 交通標識

一時停止

日本の交通標識、一時停止

日本には、日本語で書かれている交通標識があります。赤色の逆三角形の標識は、一時停止の標識です。「止まれ」は、STOPの意味です。近年、この一時停止の標識は、英語表記の標識に置き換えられています。

英語で記載された新しい日本の交通標識、一時停止

これが、英語で記載された新しい日本の一時停止の交通標識です。この英語表記の交通標識は、徐々に数が増えてきました。

進入禁止

日本の進入禁止の交通標識

赤色の丸型に白色の横棒が描かれた標識は、進入禁止です。この標識は、国際的な交通標識と同じ形状です。ただし、日本の進入禁止の標識には "DO NOT ENTER" とは、記述されていません。

速度制限

日本の速度制限の交通標識

これらは、速度制限の交通標識です。一般道の制限速度は、60kmです。都心部や山岳部の道路には、40kmや50kmの速度制限の標識があります。スクールゾーンや住宅街は、30kmの速度制限の標識があります。

一部の国は学校の前の道路で一時停止が義務付けられていますが、日本にはそのようなルールはありません。

条件付き交通標識

日本の条件付き一方通行(二輪を除く)の交通標識

一部の交通標識の下には、日本語で適用条件が記述されています。日本語で記載されているため、日本人以外のライダーが理解するのは難しいです。左の画像は、一方通行の交通標識ですが、二輪車は対象外です。適用条件の文面は、様々な種類があります。

日本語で書かれた複雑な条件の交通標識

日本にはもっと複雑な交通標識があります。 この交通標識には、3つの条件が日本語で記載されています。

1. 自転車を制限から除外する

2. 土・日曜・祝日を制限から除外する

3. 制限は7:30から8:30までのみとする

このような交通標識は、生徒が通学する道路に設置されている場合が多いです。

4. 交差点

日本の交差点

日本の交差点

日本の交差点は、他の国の交差点とほとんど変わりません。ただし、左側通行の為、バイクで走行していると多少の違和感があるかもしれません。

右折レーン

日本の交差点の右折レーン

交通量の多い道路にある交差点には、右折レーンがあります。これは、右側通行の国の交差点に左折レーンがあるのと同じです。

5. 信号

右折信号

日本の交差点の右折信号

日本の交差点では、青色の右矢印が表示された右折信号をよく見かけます。これにより、安全に右折することができます。

六灯式信号

日本の交差点の六灯式信号(三種類の矢印信号)

日本の交差点では、3種類の矢印が表示された信号があります。この信号は、左上の青色が点灯しない場合があります。この信号は、一般的に、以下の順番で点灯します。

  1. 青色の左矢印と上矢印が点灯します。
  2. 黄色が点灯します。
  3. 赤色が点灯します。
  4. 青色の右矢印が点灯します。
  5. 黄色が点灯します。
  6. 赤色が点灯します。

一灯式信号

日本の交差点の一灯式信号

交通量の少ない郊外の交差点には、一灯式の信号が設置されている場合があります。一灯式の信号は、赤色または黄色のライトが点滅しています。赤色のライトが点滅している信号では、一時停止する必要があります。

赤信号で左折禁止

日本の交差点は、赤信号で左折禁止

右側通行の一部の国は、赤信号でも右折できる場合があります。しかし、日本では、赤信号で左折することはできません。

同時に赤信号

同時に赤信号になる日本の交差点

一部の国は、一方が赤信号になると、すぐに他方が青信号になる場合があります。しかし、日本では、一方が赤信号になっても、すぐに他方が青信号になりません。従って、両方とも赤信号になる場合があります。

時差式信号

日本の時差式信号と日本語で書かれた標識

日本の信号には、2つの対面している信号が同時に青から赤に変わらない信号があります。これは、一般的に右折する車両が多い丁字路の交差点に設置されています。このタイプの信号は、ライトの隣に日本語で「時差式信号」と記載された標識が取り付けられています。

日本の時差式信号の仕組み(時間差で信号が赤色から青色に変わる)

時差式信号では、最初に丁字路の交差点の対面する2つの信号がどちらも青色になります。先に直進と左折のみできる側の信号が赤色に変わります。この時、反対側の信号だけが青色になるため、車やバイクは安全に右折することができます。これが、日本の時差式信号の仕組みです。

Pedestrian pushbutton traffic signal

歩行者用押しボタン信号と日本語で書かれた標識

歩行者用の信号には、押しボタンが設置されている場合があります。歩行者が道路を横断する時には、このボタンを押します。このタイプの信号は、ライトの隣に日本語で「押ボタン信号」と記載された標識が取り付けられています。

二輪(バイク)用押しボタン信号

二輪(バイク)用押しボタン信号

交通量の少ない交差点の信号には、バイク用の押しボタン信号が設置されている場合があります。もし、下側のランプが点灯している場合は、ボタンを押すと上側のランプが点灯します。上側のランプが点灯している場合は、しばらくすると青信号に変わります。この押しボタンは、交差点の停止線の横に設置されています。

赤信号待ちで路肩からすり抜けるの二輪(バイク)

赤信号待ちで路肩からすり抜けるの二輪(バイク)

日本にも、赤信号の時に、車の横を通って前に出るバイクがいます。接触しないように、注意してください。

6. 一般道

道路標識

日本の国道と県道のシンボルマークの違い

日本の道路標識には、国道と県道の二種類のマークがあります。国道のマークは、青色の逆三角形です。県道のマークは、六角形です。両者のマークは、似ているため、注意してください。

番号が同じため、間違いやすい国道と県道の標識

これは、とても間違いやすい標識の例です。左は、県道20号線の標識です。右は、国道20号線の標識です。これはレアケースですが、番号が同じでも、道路が異なる場合があります。

ストリート名

日本のストリート名の標識

日本以外の国は、ストリート名で行き先や走行ルートを特定する場合が多いです。しかし、日本では、一部の大きな道路に限り、ストリート名を使用しています。小さな道路には、ストリート名がありません。

交差点名称

日本の交差点名称の標識

日本の交差点には、交差点の名称がつけられています。信号の上に青色の文字で書かれているのが交差点の名称です。

細い山道

日本の細い山道

日本の道路は、都心部以外では細い道が多いです。特に山岳部には、細い道路がたくさんあります。対向車に注意してください。

未舗装道路

日本の未舗装道路

日本の道路は、ほとんどアスファルトで舗装されています。ただし、一部の地域には、まだ未舗装道路が残っています。数は少ないですが、オンロードバイクで走行できない道路も存在します。

踏み切り

日本の踏み切り

日本には、とても多くの鉄道路線があります。従って、踏み切りもたくさんあります。平日の朝に都心部を走行する場合は、踏み切りで長時間待たされる場合があります。

路面電車

日本の路面電車

日本の道路には、路面電車も走行しています。日本の路面電車は、他の国の路面電車とほとんど変わりません。

渋滞

日本の道路の渋滞

日本の道路は、頻繁に渋滞します。特に平日の朝と夕方の道路は、渋滞します。この時間帯を避けて走行することをお勧めします。

通行止め

日本の道路の通行止め看板

山岳部の道路は、落石や土砂崩れにより通行止めになる場合があります。しかし、通行止めの立て看板は、日本語で記述されています。左側の写真を参考にしてください。

日本の道路の通行止め看板

左側の写真も日本の通行止めの立て看板です。

7. 高速道路

有料道路

日本の高速道路

日本には、多数の高速道路があり、目的地までの移動時間を大幅に短縮することができます。高速道路を有効的に活用しましょう。

料金所

日本の高速道路の料金所の種類

日本の料金所には、主に2つの種類があります。 最も一般的なタイプは、インターチェンジに2つのゲートがあります。 まず、高速道路に入る時に自動発券機でチケットを受け取ります。その後、高速道路を降りる時に、チケットを渡して料金を支払います。 これは、走行距離によって料金が異なるためです。

2番目は、高速道路の途中に料金所があるタイプです。これは、走行距離に関係なく料金が均一であるためです。 高速道路の始点と終点にある料金所もこのタイプです。このタイプの料金所は、管轄が異なる高速道路に接続する場合にも設置されています。

ETC

日本の高速道路の料金所にあるETC専用レーン

バイクには、ETC(electronic toll collection)装置 を取り付けることをお勧めします。ETCには、日本の自動料金徴収システムです。日本の高速道路の料金所には、紫色と緑色の二種類のレーンがあります。紫色のレーンは、ETC用のレーンで、料金所で止まらずに通過することができます。バイクにETC装置を取り付けていない場合は、緑色のレーンを通ります。緑色のレーンには、料金を徴収する係員がいます。

インターチェンジ

日本の高速道路インターチェンジ標識

日本の高速道路のインターチェンジには、番号が振られています。交通標識に日本語で記述されているインターチェンジ名が読めなくても大丈夫です。あなたが高速道路から降りるインターチェンジ番号を事前に確認してください。

分岐点

日本の高速道路の料金所を通り過ぎた後にある分岐点

高速道路の料金所を通過すると、分岐点があります。どちらに進めばよいかわからない時は、路肩にバイクを停めて、地図を確認しましょう。

サービスエリア

日本高速道路のサービスエリアとパーキングエリアの案内標識

日本の高速道路には多くの休憩施設(サービスエリアとパーキングエリア)があります。休憩施設の前には案内標識が設置されています。案内標識には、ガソリンスタンドやレストランなどの有無が示されています。

日本の高速道路のサービスエリア

日本の高速道路には、二種類の休憩施設があります。"SA"は、Service Areaの略です。SAは、比較的に大きな休憩施設で、ガソリンスタンドが設置されている場合が多いです。"PA"は、Parking Areaの略です。PAは、比較的に小さな休憩施設です。SAで休憩することをお勧めします。日本の高速道路には、多くの休憩施設があるため、ほとんど困ることはありません。

バイク用駐車場

日本の高速道路の休憩施設にあるバイク用駐車場

日本の高速道路の休憩施設には、バイク専用の駐車スペースがあります。バイク専用の駐車スペースは、建物に一番近い道路の脇にあります。

混雑している日本の高速道路のサービスエリアにあるバイク用駐車場

休憩施設が混雑している時は、バイク専用の駐車スペースに多くのバイクが駐車しています。周辺の邪魔にならない場所にバイクを駐車しましょう。

有料道路の料金所

日本の高速道路以外の有料道路にある料金所

日本の道路には、高速道路以外にも有料道路があります。料金表は、日本語で書かれている場合があります。通行料金がわからない場合は、料金所で係員に1,000円札を渡して、お釣りをもらいましょう。規模が小さい有料道路では、クレジットカードが使用できない場合もあります。

二人乗り禁止

日本の高速道路の入り口にある二人乗り禁止の交通標識

日本の一部の高速道路は、オートバイの二人乗りが禁止されています。左の画像の交通標識がある高速道路は、二人乗りできません。

8. ガソリンスタンド

種類

日本の有人ガソリンスタンド

日本には、とても多くのガソリンスタンドがあります。ガソリンスタンドを探す必要は、ほとんどありません。日曜日も営業しているガソリンスタンドが多いです。24時間営業のガソリンスタンドもたくさんあります。

ただし、バイクで北海道を走る場合は、注意してください。北海道には、ガソリンスタンドが少ない地域があります。

セルフ

日本のセルフサービス式のガソリンスタンドの看板

日本には、セルフサービスのガソリンスタンドがたくさんあります。セルフサービスのガソリンスタンドの看板には、「セルフ」と書かれています。

日本のセルフサービス式のガソリンスタンドで給油する方法

セルフサービスのガソリンスタンドで給油する方法は、簡単です。ほとんどのガソリンスタンドは、給油ホースの上にディスプレーが設置されており、一部は英語でもガイドメッセージが表示されます。ガイドメッセージに従って給油しましょう。赤色のホースはレギュラーガソリン、黄色のホースは、ハイオクガソリンです。クレジットカードが利用できます。

セルフサービスのガソリンスタンドにも店員がいます。もし、給油方法が判らない場合は、店員を呼びましょう。

セルフサービス式のガソリンスタンドの操作画面

日本語のみで表示されるガソリンスタンドの操作方法(給油方法)は、別のページで説明します。

セルフサービス式ガソリンスタンドの操作方法(給油方法)

空気入れ

日本のガソリンスタンドにある空気入れ

ほとんどのガソリンスタンドには、空気入れがあります。ただし、日本の空気入れは、車用の場合が多いです。バイクのタイヤに空気を入れる時は、エアーチャージホースが必要になる場合があります。

9. 店・トイレ

コンビニ

日本のコンビニエンスストア

日本には、多くのコンビニエンスストアがあります。旅の途中で欲しい物は、ほとんどコンビニエンスストアで買うことができます。ほとんどのコンビニエンスストアでは、トイレに行くこともできます。

道の駅

日本の休憩施設「道の駅」の看板

日本には、「道の駅」と呼ばれる休憩施設があります。左の写真のマークが描かれた看板が道の駅です。道の駅には、自動販売機、売店、食堂、トイレなどがあります。

日本の道の駅で休憩しているライダー達

日本のライダーは、道の駅で休憩することが多いです。

10. 駐車場

バイク用駐車場

日本のバイク用駐車場

最近は、東京周辺にバイク用駐車場の数が増えてきました。しかし、日本のバイク用駐車場の数は、とても少ないです。都心部では、バイクでも駐車違反になる場合があります。

ホテルの駐車場

日本のホテルの駐車場

日本には、駐車場が無いホテルもあります。特に、駅に近いホテルには駐車場が無い場合があります。あらかじめ、駐車場の有無を確認してから、ホテルを予約することをお勧めします。

11. 警察と緊急車両

交通取締り

日本の警察のパトカー

日本の警察は、スピード違反を取り締まっている場合が多いです。交差点にもパトカーが隠れている場合があります。駐車違反の取り締まりは、警察から委託された業者が見回りをしています。日本のパトカーは、白と黒のツートーンカラーです。

白バイ

日本の警察の白バイ

日本の街中では、白バイもよく見かけます。

緊急車両

日本の緊急車両

緊急車両が近づいてきたら、道路の左側にバイクを止めましょう。日本の救急車は白色、消防車は赤色です。

12. 交通違反

日本の警察のパトカー

警察に停止を求められた場合は、道路の左側に移動して停車しましょう。ただし、高速道路では、パトカーが前に出て安全な場所まで誘導する場合があります。

通常は、パトカーから降りた警察官が交通違反の概要を説明した上で、パトカーの車内へ移動するように指示されます。

軽微の交通違反をした場合に渡される交通反則告知書

軽微の交通違反をした場合は、青キップと呼ばれている「交通反則告知書」が渡されます。この紙には、交通違反の詳細が記載されています。この紙を受け取った場合は、指定された期限までに反則金を納付すれば、刑事訴追されません。

交通違反をした場合の反則金の納付書

交通違反をした場合は、前述の「交通反則告知書」とは、別に反則金の納付書も渡されます。この紙に納付する反則金の金額と納付期限が記載されています。反則金は、銀行または郵便局で納付することができます。

13. トラブル対応

バイクショップ

日本のバイクショップ

日本には、多数のバイクショップがあります。もし、ツーリング中にトラブルが発生した場合は、近くのバイクショップに修理を依頼しましょう。

日本のバイクショップで修理しているバイク

私も、何度かツーリング中にバイクのトラブルが発生して、バイクショップで修理してもらったことがあります。

有名なチェーン店、店の看板

日本の有名なバイクショップのチェーン店の看板

バイクショップのチェーン店もあります。有名なチェーン店のひとつが「2りんかん」です。常に、多数のバイクパーツを販売しています。ほとんどの店が年中無休で営業しています。

事故

日本の交通事故

ツーリング中に事故が発生したら、警察に電話しましょう。日本の警察の電話番号は、"110" です。救急車を呼ぶ場合は、"119" です。

14. フェリー

フェリー移動

日本のフェリーに乗船するバイク

日本は島国のため、フェリーの航路もたくさんあります。長距離の航路には、寝台室があります。フェリーを使えば、より遠くまで走ることができます。

15. レンタルバイク

日本のレンタルバイクショップ

日本にも、レンタルバイクの店があります。ただし、店の数はとても少ないです。もし、日本でバイクをレンタルする場合は、あらかじめ店を調べておきましょう。

16. 季節

夏の暑さ

日本の暑い夏の日差しの下を走行するバイク

日本の夏は、とても暑いです。気温だけではなく、湿度が高いため、とても不快感があります。7月または 8月に日本でバイクに乗る場合は、暑さ対策が必要です。

梅雨の雨

日本の梅雨に大雨に降られたツーリング中のバイク

日本には、梅雨の季節があります。日本の梅雨は、主に 6月から 7月です。一週間の旅行でほぼ毎日雨が振ったこともありました。また、日本の夏と秋には、突然の大雨が降ることもあります。

雪が降る季節

雪が残っている日本の道路

日本は、冬に雪が降ります。12月下旬から 3月上旬は、全国的に雪が降る可能性があります。北海道では、5月でも雪が降る場合があります。また、標高が高い山岳部は、5月でも道路の脇に雪が残っています。左の画像は、5月に撮影した写真です。

夜間走行

日本の道路の夜間走行

日本の都市部は、夜間でも問題なく走行することができます。ただし、都市部以外の夜間走行は、注意が必要です。街灯が全く無い道路もあります。

17. その他

お勧めの道路

日本のお勧め道路

日本の海沿いの道路は、景色がとても綺麗です。初めて日本でバイクに乗る場合は、海沿いの道路を走行することをお勧めします。


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