第46回 全国白バイ安全運転競技大会
2015年10月10日~11日に茨城県の自動車安全運転センターで開催された第46回全国白バイ安全運転競技大会のレポートです。この大会では、バランス走行操縦競技、トライアル走行操縦競技、不整地走行操縦競技、傾斜走行操縦競技の 4種目が実施されています。
下の画像をクリックすると各競技のページへジャンプします。
白バイ安全運転競技大会の2日目です。
残念ながら、今日は朝から雨が降り続けていた為、午前中の不正地走行はパスしました。10:20、競技会場がある自動車安全運転センターの駐車場に到着しましたが、やっぱりバイクの数は少ないですね。昨日は端から端までバイクで埋まっていた駐車スペースも今日は20台弱しかいません。
競技コース
最終種目「傾斜走行操縦競技」の会場です。今年は中盤のコースが大幅に変更されたため、このポジションで見物することにしました。見所は4ヶ所あり、①は連続ターン、②は中速左旋回コーナだった場所が今年はパイロン1個のみになりヘアピンコーナに変わりました。③がクランクから180度ターンに変更されて、④にRの大きな右旋回コースが登場しました。去年見ていた場所は、ここよりもっと右手になります。
コース下見(ランニング)
10:40、小雨が降る中を恒例のコース下見ランニングが始まりました。
白バイ隊員は、自分の足で走ってコースを下見します。
団体戦で優勝を2年ぶりの優勝を狙う、警視庁白バイ隊員のコース下見ランニングです。
多くの隊員が実際にバイクに乗っているときと同じように、ハンドルを握っているポーズでコース取りのイメージを確認しています。
左から順に、広島県代表、福岡県代表、静岡県代表です。
茨城県代表の白バイ隊員達は、パイロン周辺で念入りにコース取りを確認していました。
大阪府代表の白バイ隊員達は、かなりハイペースでコースを周回していました。気合が入っています。
青森県、奈良県、沖縄県代表の白バイ隊員達です。傾斜走行操縦競技は、142名+サブ43名=総勢185名の白バイ隊員がコースを下見しているため、次から次へと走ってきます。
傾斜走行操縦競技は、この大会で唯一女性白バイ隊員が出場する競技です。コース下見の時はヘルメットも被っていないので、白バイに乗っている時とはかなり雰囲気が違いますね。
ランニング中も観客席から各都道府県代表の隊員に声援が飛びます。もちろん声援を飛ばすほうも警察関係者なのですが(笑) 笑顔で声援に応える隊員もたくさんいます。
ひときわ威勢の良い声をあげていたのは、神奈川県警の女性白バイ隊員でした。そう言えば、神奈川県警の観客席は去年も賑やかでした。
上空をヘリコプターが通過したので空撮かな? と思ったら、ドクターヘリでした。
テスト走行
11:45、テスト走行が始まりました。
進行員が乗った赤色等付きの白バイ 5台が隊列を組んでコースを周回します。
テスト走行ではレースのように白バイ同士がかなり狭い間隔で走ります。前走のバイクがミスったら・・・なんて考えるのは野暮でしょうか?
雨はかなり小降りになったものの、路面には水溜りができています。バイクのリアタイヤが猛烈な水しぶきを巻き上げていました。
男性隊員の部
一人目の競技が始まりました。トップバッターは、群馬県代表 吉良祐介隊員です。
この時はまだ小雨が降っていたため、制服の上に白色のレインウェアを着ていました。この後、時折小雨が降るものの長くは続かず、やがて止みました。
ちなみに路肩に止まっているスクータは、スコア回収のスタッフ用です。
まずは、最初の連続ターンです。
この辺りは、どの隊員も難なくクリアしていきます。
続いて、このコースの角に設置されているパイロンのヘアピンです。
実際には180度近いターンなのですが、前後の直線がやや長い為、できる限り減速せずに回るためにどの隊員もパイロンぎりぎりではなく大きめに旋回するライン取りをしていました。
このコーナを左旋回すると次のパイロンは右旋回です。
バランス走行でもそうでしたが、どの隊員も次の旋回に備えて視線が常にはるか前方にありますね。
次は、180度ターンです。ほぼ等間隔に並べられたられた 4個のパイロンの 1~2個目と 3~4個目の間を通り抜けます。
バランス走行の小旋回とは逆方向で今度は左旋回になります。
小道路旋回に比べるとパイロンの間隔が広い為、それほどバンクさせずにクリアしていました。この後が中速右旋回の為、早めにスロットを開けられる体制に起こせるかどうかがポイントでしょうか? とは言っても、やっぱりCB1300の白バイはでかいから、パイロンに接触せずに抜けるのはなかなか難しいと思います。
180度ターンを抜けるとスロットルを全開にしていっきに加速します。
この急加速も白バイの追跡でよくある基本テクですね。
バランス走行競技のページでも同じことを書きましたが、全国競技会に出場するの都道府県代表の隊員でも上位を狙って果敢に攻めると、どうしても転倒が発生します。特に今年は路面が雨で塗れていたり、水溜りがでてきたため、滑りやすかったと思います。
今年は残念ながら男性隊員の部でも 2台の転倒が発生しました。去年は転倒無しでしたが、やはり今年はコンディションが悪かった・・・。
180度ターンを抜けるとRの大きな中速の右旋回コーナです。
いっきに加速した後は、パーシャルスロットルで旋回します。
この旋回は距離も長く、かなり長い時間パーシャルスロットルをキープする必要があります。コーナ進入時のスピードの見極めが重要ですね。
同じポイントでもう何枚か写真を紹介します。
女性隊員の部
男性隊員の部が終了してからしばらく休憩を挟んで、第1グループの試走が終わると13:52に女性隊員の部が始まりました。
序盤の峡路コースを一通りクリアすると、メイン会場へ入っていきます。
コースは男性隊員の部と全く同じです。
前半は連続カーブ。
男性隊員に負けず劣らず女性白バイ隊員も次々とターンをクリアしていきます。
同じポイントでもう何枚か写真を紹介します。
ここから各都道府県代表の女性白バイ隊員を紹介します。今大会のエントリー選手は全部で 45名ですが、残念ながら序盤で転倒した 1名以外に 2名ほど写真が見つからなかった為(競技に出場したかどうかは不明)、全部で 42名です。写真の良し悪しはご容赦下さい。今年はゴーグルを付けていない隊員も多く、狙っていたポイントでまばたきしてしまい、残念ながら良い写真が撮れなかった隊員も多かったです。傾斜走行操縦競技の結果は帰宅までに掲載されないため、隊員の氏名は不明です。
No.201 北海道代表
No.202 北海道代表
No.203 青森県代表
No.204 青森県代表
No.206 警視庁代表
No.207 茨城県代表
No.208 茨城県代表
No.209 栃木県代表
No.210 群馬県代表
No.211 福井県代表
No.212 埼玉県代表
No.213 千葉県代表
No.214 千葉県代表
No.215 神奈川県代表
No.216 神奈川県代表
No.217 山梨県代表
No.219 静岡県代表
No.220 静岡県代表
No.221 福井県代表
No.222 愛知県代表
No.223 愛知県代表
No.224 京都県代表
No.225 京都県代表
No.226 大阪府代表
No.227 大阪府代表
No.228 兵庫県代表
No.229 奈良県代表
No.230 島根県代表
No.231 岡山県代表
No.232 広島県代表
No.233 香川県代表
No.234 香川県代表
No.235 愛媛県代表
No.236 愛媛県代表
No.238 高知県代表
No.239 福岡県代表
No.240 福岡県代表
No.241 佐賀県代表
No.242 長崎県代表
No.243 熊本県代表
No.245 沖縄県代表
No.246 皇宮警察代表
180度ターンです。
ここも難しいと思うのですが、果敢に攻めてクリアしていきます。思いのほか減点は少なく、クリーンで通過する隊員が多かったです。
男性隊員に比べるとやっぱり女性隊員は小柄ですね。それでもCB1300を華麗に操る姿は美しいです。
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パイロンを通過するとここからいっきにスロットル全開で急加速します。
同じポイントでもう何枚か紹介します。
女性白バイ隊員と言うと髪型はショート限定と思う方も多いかもしれませんが、実際にはロングヘアの隊員も多いです。大型バイクHONDA CB1300に乗り長い後ろ髪をなびかせて走る女性白バイ隊員の姿も良いですね。
女性隊員の部でもやはり転倒シーンがありました。
この時間帯になると雨はほぼ止んでいたのですが、まだまだ路面は濡れておりスリップしやすい状態でした。
最後に右旋回です。
このコーナリングは体格差に関係無いため、むしろ男性隊員より果敢に攻めていく女性隊員もいました。
この右旋回コーナの写真をまとめて紹介します。
同じポイントでもう何枚か紹介します。
気合の入ったライディングを見せる女性白バイ隊員も多かったです。
第46回全国白バイ安全運転競技大会のレポートは、以上です。残念ながら、今年は不整地走行操縦競技の模様はレポートできませんでしたが、それでも、楽しい 2日間でした。来年もMotoGPとバッティングしたら・・・・その時はまた考えます。