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2015/10/21 作成、2015/10/28 更新
第46回 全国白バイ安全運転競技大会
2015年10月10日~11日に茨城県の自動車安全運転センターで開催された第46回全国白バイ安全運転競技大会のレポートです。この大会では、バランス走行操縦競技、トライアル走行操縦競技、不整地走行操縦競技、傾斜走行操縦競技の 4種目が実施されています。
下の画像をクリックすると各競技のページへジャンプします。
1日目の午後は、第2種目「トライアル走行操縦競技」です。
午前中とは打って変わりオフ車での競技となります。オンロードのライテクだけでは総合優勝できないのがこの白バイ競技会の難しいところです。
競技コース
簡単にコースを紹介します。
今年は、去年と変わって第7セクションが無くなり、全6セクションとなりました。第1~6セクションの障害物の配置は去年のコースと同じですが、ルート変更により微妙に障害物の数や進入方向が変化していました。見所はやはりクライムがある第3~5セクションです。このセクションは、コース難易度もA1、A2と高いです。足つき、コースマーカ接触、転倒、タイムオーバなどが減点の対象となります。
第1セクション
まずは、第1セクションです。沼を囲んだ敷地に東側のコースが設置されています。このセクションは、大きな岩が幾つも埋め込まれていますが、高低差は少なく、トライアルとしてはスタンダードなコースとなっています。
第2セクション
第3セクション
第4セクション
第5セクション
今年のコースは、去年に比べると大幅に難易度が下がりました。減点も去年のほぼ半分で、例えば減点 5(970点)だと昨年は14~15位でしたが今年は29~33位です。
← は、昨年ほぼ全ての隊員が足つき減点やタイムオーバとなった第5セクションの最後に待ち構えている大型タイヤ越えですが、今年はコース変更によりタイヤの上を越えずに隣を通過するだけになりました。
とは言っても難しいことに変わりなく、無難に大回りで左旋回するコース取りする隊員もいれば、いっきにウィリーしてフロントを浮かせたまま左へ切り返す隊員もいました。
第6セクション
第6セクションの難所はここ1ヶ所だけです。傾斜面で右180度旋回なのですが、ターン後に排水溝の段差が待ち構えています。しかもイン側は比較的に段差が低いのですが、アウト側に行くほど大きな段差になっています。なんとか小旋回で乗り切ろうとするのですが、ここで足つき減点する隊員が続出していました。
第6セクションを見事クリーンでクリアした兵庫県代表の藤本一平隊員。渾身のガッツポーズです。タイム差で惜しくも4位となりましたが、それでも減点1(994点)の好成績でした。総合成績でも1日目の4位に躍り出ました。
無事に第6セクションをクリアした隊員は、沿道にいる同郷警察の声援に笑顔で応えていました。
左は、バランス走行で3位入賞の宮崎県代表、田中勇斗隊員ですが、バランス走行時の険しい顔とは打って変わって笑顔でした。
上位入賞者
第3位 大阪府代表 矢野久志隊員
得点:994 (減点 1)
トライアルは、減点1(足つき1回)につき -6点となる為、1000-6=994点となります。994点は 5人いましたが、タイム差により矢野隊員が種目別 3位に入賞しました。
準優勝 警視庁代表 渡邉奏隊員
得点:1,000、全セクションクリーン、減点ゼロのパーフェクト!!
すみません、残念ながら渡邉隊員のトライアル競技写真が撮れていなかった為、代わりにバランス走行の写真を掲載しています。
バランス走行に続いて、二種目連続で二位入賞です。
優勝 福岡県代表 手島史貴隊員
得点:1,000、全セクションクリーン、減点ゼロのパーフェクト!!
今年の大会は2人がパーフェクトを達成しましたが、タイム差により手島隊員が種目別優勝を勝ち取りました。手島隊員は昨年の14位からいっきにジャンプアップです。
大会1日目終了時点の個人成績です。
1位は、二種目ともに2位となった警視庁 渡邉奏隊員。2位は、バランス走行優勝の警視庁代表 林拓哉隊員。初日は警視庁のワンツーフィニッシュとなりました。3位にトライアル走行優勝の福岡県 手島史貴隊員、2点差で兵庫県 藤本一平隊員と長崎県 赤嶺大輔隊員が続いています。
順位 | 県別等 | ゼッケン | 氏名 | バランス | トライアル | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 警視庁 | 1 | 渡邉奏 | 997(2) | 1,000(2) | 1,997 |
2位 | 警視庁 | 2 | 林拓哉 | 1,000(1) | 994(5) | 1,994 |
3位 | 福岡県 | 28 | 手島史貴 | 985(16) | 1,000(1) | 1,985 |
4位 | 兵庫県 | 25 | 藤本一平 | 994(9) | 989(4) | 1,983 |
5位 | 長崎県 | 90 | 赤嶺大輔 | 989(8) | 994(7) | 1,983 |
※括弧内の数字は順位
続いて、大会1日目終了時点の団体戦の成績です。
団体第1部(3名)は、昨年 4年連続優勝を逃した警視庁(5,940点)が出足好調。昨年大幅に減点となったトライアルでわずか減点 5(-30点)に留めたのが大きいですね。福岡県(5,902点)、兵庫県(5,873点)が後に続いています。昨年優勝した愛知県は出遅れています。
団体第2部(2名)は、1位がバランス走行とトライアル走行で共に1位となった長崎県(3,952点)、2位が熊本県(3,933点)、3位が三重県(3,894点)。以下、新潟県(3,870点)、宮崎県(3,860点)、滋賀県(3,852点)が続いています。