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2019/12/20 作成

1.地価の基礎知識

A9の地価(用地費用)の基準値は、1,000円/m^2

A列車で行こう9の地価に関する基本的な仕様は、以下の通りです。

・地価は、1,000円/m2 が基本価格

・地価は、周辺の建造物に依存して上昇する

・地価は、景気に連動する

・地下の地価は、地上と同額

・高架の地価は、地上の半額

以下、上記の仕様の詳細について調査した結果をレポートします。

2.地価の上昇

A列車で行こう9でコンビニを2軒並べて建設する場合の地価上昇率は7倍

地価は、周辺の建造物の種類と数に依存して上昇 します。

例えば、コンビニの隣にコンビニを建設すると、 2軒目の用地費用は 1軒目の 7倍になります。

A列車で行こう9で産業ポイントが同じ建物でも地価の上昇率が異なる例

困ったことに、地価の上昇率は、建物の産業ポイントに依存していません。

例えば、産業ポイント(商業、ビジネス、レジャー、文化の各ポイント)の値が全く同一のファミレス、バーガーショップ、レストラン、オープンカフェをそれぞれ前述の方法で2軒並べて建設すると、2軒目の地価上昇率が 3倍、4倍、5倍と異なります。つまり、地価の上昇率は、産業ポイントとは異なる何らかの係数に基づいていることになります。

3.地価の算出方法

はじめに

地価の算出方法は、何度か調査しているのですが、残念ながら 複雑すぎて完全には理解できません。 これまでの調査結果から判る範囲で以下にレポートします。

地価が上昇するエリア

A9で地価が2倍に上昇する例(ホテル1を建設した場合)

簡単な検証作業を実施しました。マンション1を建設すると周辺の地価が2倍に上昇します。試しに郵便ポストを設置すると、地価が1,000円から2,000円に上昇していることが判ります。では、地価はどの程度の規模で上昇しているのでしょうか?

A列車で行こう9でマンション1を建設した場合に地価(用地費用)が2倍に上昇するエリアを図示した画像

これが検証結果です。地価が上昇しなかったところに郵便ポストを設置しました。このぽっかり空いた穴が地価が2倍に上昇したエリアです。パっと見ても、東西(左右)に線対称になっていることが判ります。しかし、南北(上下)には線対称になっていません。

A列車で行こう9でマンション1を建設した時に地価(用地費用)が2倍に上昇するエリアを上から見た図

地価が2倍に上昇したエリアを上から見るとこんな形をしています。判りやすいのは、南北に円形のエリア、東西に楕円形のエリアがあります。しかし、それだけではなく、東西に変な形をしたエリアが付随しています。さらに、建物の南側に近接している部分には、地価が上昇していないエリアが存在します。これらが、地価が上昇するエリアの特定を困難にしています。

超高層ビル4(60F)

A列車で行こう9で超高層ビル4(60F)を建設した時の地価上昇率の境界を示した図

超高層ビル4(60F)を建設するとは、地価が大幅に上昇します。建設場所から東方向に地価が上昇した境界にポストを設置すると上のような図になります。地価は、必ず基準価格の整数倍になります。

A列車で行こう9で超高層ビル4(60F)を建設した時の地価の上昇率のグラフ

判りやすいように、超高層ビル4(60F)建設時の地価上昇率をグラフ化しました。ビルに近接した場所の地価は 22倍に、940m離れた地点でも地価が 2倍になります。ビルから約 1km離れた地点まで、ほぼ距離に比例して地価が上昇していることが判ります。

A列車で行こう9で1km間隔で建設した2つの超高層ビル4(60F)を2棟建設した時の地価上昇率のグラフ

次に、1km間隔で2つの超高層ビル4を建設した場合の地価をグラフ化しました。1kmに渡ってほぼ均等に約24倍で地価が上昇しています。また、前述のグラフに左右反転したグラフを加算すると、このグラフに近い結果になりますが、完全には一致しません。以上のことから、

1)地価は、倍率の重ね合わせで上昇する

2)データ上の地価倍率は、小数値で定義されている

3)重ね合わせで求めた地価倍率は整数値化されている

と考えられます。

4.景気と地価の関係

A9の景気と用地費用

A列車で行こう9の地価は、景気と連動しています。初心者向けの基本技 にも記載しましたが、原則として、不景気時に建設する方がコストを抑えられます。

A9の景気と地価(用地費用)の関係を示したグラフ

景気と地価(用地費用)の関係をグラフにプロットすると左の図のようになります。地価は、景気の値に乗じて上下します。

A列車で行こう9の景気と地価(用地費用)の関係を示したグラフと図解

前述の縦軸を景気=0を基準とした倍率に変換すると、左の図のようになります。地価は、景気-50で半額、景気50で1.5倍になります。つまり、景気50の地価は、景気-50の地価の 3倍になります。

A列車で行こう9の地価上昇率が計測地点に依存しないことを示したグラフ

景気と地価の比率は、建設する場所に依存しません。試しに地価が異なる4つの計測地点について、景気=0と景気=40の地価(用地費用)を調査したところ、全て1.4倍でした(正確には1.4倍±0.005)。この倍率は、街の発展度に依存しません。

A列車で行こう9の過疎地の地価は景気の影響を受けない

ただし、1つだけ例外があります。過疎地の地価は、景気の影響を受けません。 厳密には、地価倍率が1倍の土地は、いつ購入しても必ず1倍です。地価倍率2倍の土地は、景気-50で1倍になります。ただし、景気が-50以下になっても、地価倍率は1倍未満にはなりません。

5.線路敷設時の地価

A列車で行こう9で線路敷設時の地価

線路敷設時にも用地費用が発生します。線路幅は 6mの為、基準価格は、線路長× 6m×1,000円/m2になります。また、線路の両端の車止め(24m2×2)には、用地費用が発生しません。つまり、左の図の黄色の部分のみが費用の対象となります。

冒頭にも書きましたが、地下は地上と同額、高架は地上の半額です。線路の上に敷設した高架にも費用が発生します。

A列車で行こう9で道路敷設時の地価

道路の用地費用は、道幅が12mのため、道路長×12m×1,000円/m2になります。つまり、道路は線路の 2倍です。

発展した街に線路を敷設すると莫大な用地費用が発生する例

A9をプレーしたことがあるユーザなら誰しもが経験していると思いますが、発展した街に新路線を敷設しようとすると、莫大な用地費用が発生します。前もって計画的に線路を敷設することが重要なポイントになります。

6.おまけ

電停に限り駅舎建設時に用地費用が発生しない

駅舎は、電停に限り、用地費用が発生しません。

小型アイテムのコストは、敷地面積と用地費用の計算結果が合致しない

小型アイテムの用地費用は、敷地サイズ×1,000円/m2 とならない場合があります。これらのアイテムは、高度により面積が異なるため、他の建造物とは異なる計算式が用いられていると考えられます。また、画面上に表示されている敷地サイズは、3Dモデリングのサイズと異なっているため、用地費用の計算結果が合わない場合があります(自動販売機大、防災倉庫など)。

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