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2006/04/23 作成

タイトル

北海道ツーリング1日目

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2000年 6月24日(土)豪雨

東京 → 新潟 326.3km

やってきました初のロングツーリングです。バイクを買ったからにはやっぱり行くしかありません、憧れの北へ!!

なんとか連続5日間の有給をもらって、いざ出発。が、早朝6:00、外は土砂降りの雨。仕方がないのでしばらく様子を見つつ、雨の勢いが少しおさまった頃合いを見計らって 9:30出発。近所のSSで給油を済ませると目白通りを通って練馬ICより関越自動車道に乗ります。修理を終えたばかりの愛車ZZ-R250は快調です。冬場でもないのにスロットを戻すとエンジンがストールする問題も完全に直っています。それに比べると天候は絶不調。雨対策は万全とはいえ降り続ける雨と高速走行で体感温度は下がる一方です。たまらず、三芳PAへ入り上着を中に1枚着込みます。雨よりも辛いのがこの横風です。ZZ-Rはフルカウルの付いたツアラーバイクなのですが、だが所詮250cc。乾燥重量がたった145kgしかないライトウェイトなので、横風にあおられると結構ビビります。赤城山を越え始めると標高が上がり、さらに気温が下がります。ここであらかじめ用意していた上着をさらに1枚着込みます。

ところが関越トンネルを抜けると、一滴の雨すら降っていません。路面も乾いています。日本海側と太平洋側でここまで天気が違うとは、さすが日本の尾根ですね。低く漂う雲をかぶった苗場の山並みが美しいです。ここまでくると走行している車の数も少なく、風もおだやかで、気持ちよく走ることができました。長岡JCTから北陸自動車道に入る頃には、再び大雨に見舞われ、レインウェアの袖口は二重の防水になっているにもかかわらず浸水してきました。やっと新潟に到着した時、時刻はすでに17時。さっさとホテルにチェックインして休みます。新潟駅前の中華屋で食べた暖かい五目そばが美味しかったです。

北海道ツーリング2日目

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2000年 6月25日(日)曇り のち 晴れ

新潟 → 新潟港 7.8km

朝 6時起床。カーテンを開けると外は快晴でした。今日はいよいよフェリーで北海道へ向かいます。この天候なら海もおだやかでしょう。補給を終えると一路新潟港のフェリーターミナルへ。停泊していたのは、全長195.4m、20,588トン、日本最大のフェリー「しらかば」です。晴海埠頭で見た客船飛鳥もかなり大きかったですが、こいつもでかいです。乗船手続きを済ませると乗船開始までしばし一休み。9時30分。乗船時刻を迎え駐車場まで戻ると乗船待ちのバイクが 6台に増えていました。

 ・浜松ナンバーの Kawasaki 750cc位 車種不明(GPZ?)、黒

 ・Honda CBR750(900?) 灰色、ドライバーは女性

 ・今にも倒れそうな重装備のオフ車

 ・Honda Hornet 灰色

 ・250ccコンフォートスクータ、メーカ不明

浜松ナンバーのライダーさんと話をすると、昨夜の21時まで仕事をしていて、その後夜通し走ってきたそうです。なんという強者だ...。車の乗船が終わると続けてバイクが乗船します。車両甲板の隅に駐車。係員が転倒しないようにがっちり固定してくれます。乗船を終えると客室へ移動、今回は2等寝台です。思っていたより全然広いし外装も綺麗です。収納スペースが広いのもありがたいですね。備品は枕にモーフが1枚とシーツが2枚? 気分が悪くなった時のためかな? 早速ベットメイキング。1つの部屋が4人×6ブロックに分かれていますが、乗客が少ないのか1ブロックに1人しかいません。2等船室も覗いて見ましたが、こっちは雑魚寝用の部屋です。これで2等寝台と2等船室は料金は、たった1780円しか差がないのですから2等寝台の方が良いと思います。10時30分、定刻通り新潟港を出港。デッキから大海原を眺めます。出航してまもなく轟音が響きわたり、フェリーのすぐ上を新潟空港へ着陸する飛行機が横切っていきました。やがて湾内から外海へ出ると海面が茶色、緑色、青色へと変わり、速力が上がります。しかし、思っていたより全然揺れが少ないですね。ベットの上に置いた500mlのペットボトルが倒れません。乗り物に弱い自分にとっては助かります。これに比べる飛行機は最悪ですね。1日船の上でのんびりと過ごしてから、夜21時、消灯前にさっさと就寝。明日目が覚めた頃には、いよいよ北海道です。

北海道ツーリング3日目

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2000年 6月26日(月)快晴

小樽港 → 富良野 293.1km

朝 3時10分起床。着岸 1時間前、船内の照明が再び灯りますが、外はまだ真っ暗闇です。身支度を整えているととやがて夜がしらじらと明けてきました。4時10分、定刻通り小樽港に着岸。北海道には二度目の上陸ですが、バイクでくるのはこれが初めてです。浜松ナンバーの兄ちゃんと別れるとまずは小樽湾を走ります。朝日がまぶしい...が、それ以上に寒い!! 上着を着込むと、小樽ICから札樽自動車道に乗りさらに北上。左手に石狩湾、正面に朝日の眺めは最高です。

しかし北海道は風が強いです。札幌ICを過ぎた辺りが次第に風が強くなり、ついに道路脇の風速計が風速10mを示しています。突風にあおられて2回も路肩へ飛び出してしまいました。直線でも車体を傾けていないと真っ直ぐ走れないほどです、しゃれにならない!! 胸をタンクに付けて前傾姿勢で風の抵抗を減らし、苦戦しながらも前へ前へと進みます。美唄を過ぎた辺りで急に風の勢いが治まりました。景色も良く、通行量も少なく、快走することができました。札樽自動車道、道央自動車道を乗り継ぎ、旭川鷹栖ICへ到着。ここから237号線で今度は南下します。ここからはJR富良野線としばし併走。噂ではここは北海道でも比較的混雑する国道だそうですが、もちろん都内の比ではありません。

最初に着いたところが「せるぶの丘」です。それほど大きな丘ではありませんが、なだらかに広がる緑はやっぱり綺麗です。まだ早朝ということもあり観光客は誰もいません。

道路の脇を眺めていると牧草ロールが点在していました。これまで思い描いていた北海道の景色がここにはありました。さすが北海道。

美瑛にたどり着くと、白金街道へ入ります。ここは両サイドに緑が広がる全長 8kmの直線道路です。やっぱり気持ちいい!! あまりに気持ちよかったので曲がる予定の交差点を無視してそのまま疾走(笑)

気分良く走ったところで今度は美瑛の丘を越えて美馬牛を目指します。途中なんどかバイクを止めて丘を眺めます。麦畑の緑が鮮やかに栄えています。そして丘の上の手作りハム&ソーセージの店「歩人」へ到着。しましたが、店が開いていません。10時開店で現在 9時20分。しかたがないのでここでの朝食はあきらめ、再び美瑛の丘を走ります。

次に着いたのが「美馬牛小学校」。小高い丘の上に立つ鐘塔がある2階建ての建物です。綺麗ですね、とても小学校とは思えません、うらやましいです。その脇には小さな柵に囲まれた中に馬がいました。あらためてここが北海道なんだと実感します。

丘を下り終えると、そこに「美馬牛駅」がありました。小さな無人駅です。もと鉄っちゃんの自分としては、こういう駅を見るとちょっとうれしいです。富良野線は単線なのでこの駅で上り電車と下り電車が交差します。ちょうどノロッコ号が入線してきました。駅前にバイクを止めて「ガイドの山小屋」でまっぷを手に入れるとしばし周辺を散策です。

富良野といえばやっぱり花畑です。まずは、「日の出公園町営ラベンダー公園」へ。ラベンダーは7月中旬から下旬がシーズンなので、今はまだ4分咲きといったところでした。ここは小高い丘になっており一番上には小さな展望台があります。ここから上富良野を一望できます。また、この公園には観賞用のホップが置かれていて間近に見ることができます。

続いては、「フラワーランドかみふらの」。ここは観光地になっていて観光バスも多数止まっていました。富良野といえばラベンダーが有名ですが、ここにはいろんな花々が咲いていました。丘の頂上から放射状に広がる花畑は圧巻です。房総半島のフラワーパークも綺麗ですが、ここも負けていません。手前から花、山、雲の景色がなんとも美しいです。さっそく写真を撮ります。今回はカメラを2台用意しました。デジカメにはスマートメディア16MB×2を装備、コンパクトカメラには奮発してリアラの32枚撮りを2本。これは良い写真が撮れそうです。できれば一眼レフを持ってきたかったのですが、そうすると三脚、レンズ、フィルター、レリーズ等々荷物が増えそうなので今回はパスです。

ひととおり回ってから売店まで戻ると、お目当ての「ラベンダーソフト」を買いました。この日は暑かったためソフトクリームが美味いです。香りもほのかにラベンダーでした。見た目が鮮やかな薄紫色のなので一見グレープの様な味を想像しそうですが、そうでもなく、味は.....なんとも表現できません。さわやかなフルーツ味?ちなみにこの日はほんとうに日差しが強くて、グローブをしている手首から肘にかけてくっきりと日焼けしていました。

続いて「彩香の里」へ。道ばたで野生のキタキツネを発見しましたが、写真を撮ろうとカメラを探しているうちに、姿が見えなくなってしまいました、残念。続いて「ファーム富田」へ。ここは言わずと知れた、有名なラベンダー園です。流石に観光客の数も半端じゃありません、いたるところ人だらけです。どうもこういうのは苦手ですね。花畑は綺麗でした。流石に朝の4時から走り続けていたため体力が無くなってきたので初日はこの辺りで切り上げます。

北海道ツーリング4日目

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2000年 6月27日(火)曇り のち 雨

富良野 → 釧路 303.8km

朝 6時起床。時計が止まっていました。土曜日の雨で時計の内部まで浸水したのが原因のようです。う~ん、帰ったらオーバーホールしなくては。さて、今日は樹海峠、狩勝峠、釧勝峠と3つの峠を越えます。まずは「樹海峠」。その名の通り山間を抜けながら走る比較的小さな峠です。ここも道路と根室本線が併走しています。北海道は電化している区間が少ないため、架線はほとんど見あたりません。北海道に架線なんて似合わないと思います。流石にこの辺りはライダーが多く、対向車線からバイクが近づいてくるとお互いに軽く手を挙げて挨拶を交わします。かなやま湖を抜けると2つ目の峠、「狩勝峠」。この辺りで霧が濃くなり雨が降り出しました。やがてとんでもない濃霧...というか20メートル前ですらまともに見えない悪天候。慌てて路肩に寄せると、後ろに近づいていた車を先にやり過ごし、そのテールランプを頼りに走ります。気温もどんどん下がり、異様な寒さに。とても6月下旬とは思えない気温です。しかし、なんだかんだいってもやっぱり楽しいです。あっという間に2つの峠を越えてしまいました。

帯広市が近づいてきたところで、せっかくなので十勝清水から道東自動車道に乗ることにしました。わずか全長50kmの高速道路ですが、これで帯広市内を通らずに済みます。しかしなんとも贅沢な高速道路です。何が贅沢かって交通量が全然ありません。前にも後ろにも車がいないのです。路面も凄い綺麗で、突っ走ることができました。この辺りの景色は、自分が想像していた北海道の景色でした。高速の両側には牧草地が広がり赤い屋根の牧場と小さなサイロやホップの山がが見えます。道路脇の距離標識は、すでに道東が貫通したときを想定した距離になっていました。ちなみに現在、夕張ICと十勝清水IC間が工事中です。将来的には釧路までつながるそうです。

あっというまに終点、池田ICに到着。ここから少し北上して本別から全長67kmの「釧勝峠」へ入ります。ここもやっぱり交通量が少なく、走り安く気持ちの良い道路でした。釧勝峠を越えると、目の前に太平洋が広がっていました。「白糠町」です。恋問海岸でバイクを止め、海岸を歩きます。かなり深い砂浜でした。一歩歩くごとに足が沈みかなり重みを感じます。ちょっと波打ち際に打ち上げられたゴミが目立つのが残念。雨上がりとあって海は初冬のような雰囲気でした。

ここからは太平洋の海岸沿いを走って釧路を目指します。途中で「釧路湿原展望台」へ寄ります。この展望台は、小高い丘の上にあり360度見回すことができます。眼下に広がる雨上がりの釧路湿原は綺麗です。人が足を踏み入れないとこれだけの自然が保てるんだな、と実感します。今日はそのまま釧路市内に泊まります。夕食は、「八千代鮨本店」で「丹頂にぎり」を頂きました。釧路で取れた魚介を中心としたにぎり寿司です。ウニ、いくら、海老とどれも美味い!!。特にぷりぷりの海老が甘くて最高でした。最後に、お勧めの処でイカ、カキの軍艦巻き、初物の鯵を食べて満足満足。

北海道ツーリング5日目

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2000年 6月28日(水)大雨

釧路 → 弟子屈 210.6km

朝 6時30分起床、今日は朝から曇っています。それでも、湿原をみるならちょっと天気が悪いくらいの方が雰囲気がでていいかな、とひらきなおって出発します。まずは、昨日食べたカキが取れるという厚岸を目指します。釧路からはおよそ60km。釧路からは国道44号へ出れば後は一本道なのですが、また道に迷いました・・・。

国道44号線は、海岸と平行して走っているのですが、残念ながら海岸線はほとんど見えません。途中から小雨が降り出しますが、釧路周辺は気温が低いので結構体には冷たく感じます。厚岸湾に架かる橋を渡ると太平洋シーサイドラインへと入り、小さな丘を越え、「あやめヶ原」へ到着。まだ満開の時期には若干早いものの丘の上に咲くあやめが綺麗でした。少し歩いて展望台までくると厚岸湾の岸壁が見えます。うち寄せる白波が綺麗.......ですが、風が強すぎでした。写真を撮ろうにも片手ではとても傘がさせないほどの強風です。本当は、このまま霧多布湿原まで走る予定でしたが、雨足が強くなってきたので断念して一路釧路へと引き返します。

釧路まで戻ると今度は「釧路湿原」へ向かいます。国道391号は、左手に釧路湿原を眺めながら走ることができます。もやの中に広がる湿原がなんとも幻想的で美しいです。しかし、「塘路湖」、「シラルトロ湖」を抜けた辺りから、雨足がどんどん激しくなり、とてもまともにツーリングなんてできない状況になりました。こんなところで風邪をひくわけにはいかないので、やむなくコッタロ湿原へ行くのもあきらめて、今日はそのまま弟子屈へ移動します。今日は早々に走るのを止めて、今日の宿「ピュアフィールド風曜日」へ。名前に惹かれました。ここは、1999年に建てられたばかりのペンションで、バリアフリーを売りにしています。宿の中に段差がないのはもちろん、全ての扉が引き戸になっています。しかも車椅子が通れるように洗面所や風呂もすべて一回り大きな作りになっていました。風呂に浸かり暖まると、コインランドリーで衣類を乾かします。窓の外を見ると、目の前に牛がいました。

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