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2010/05/03 作成

タイトル

2日目:残雪巡りツーリング

地図

2010年 4月30日(金)晴れ

上田 → 篠ノ井 264.9km

上田温泉

2日目です。

4:30起床、6:00出発。

さすが信州、早朝はかなり冷え込んでいます。

上は 5枚重ね着+冬用ライジャケ、下はGパンの下にインナーを履いています。本当はライダーパンツを履いてきても良かったのですが、できるだけ荷物を少なくしたかったので置いてきました。

それは全然問題なかったのですが、肝心のグローブの中にはめる冬用のインナーを忘れてきました・・・・・・これは痛い。これ以上気温が下がると手がかじかみそうですが気合いで走ってみます。

いざとなったらマフラーをさわって暖をとるさ(笑)

今日は上田温泉から南へ下り「美ヶ原高原」を目指します。

昨日は県道40号線で蓼科牧場まで走りましたが、今日はそれより西側のルートを走ります。

気温4℃

それにしても寒いな。

国道沿いに立っている気温計の表示は、4℃でした。

この時点で 4℃ということは、これから標高が上がっていくとさらに気温が下がりそうです。

陽が出て気温が上昇するのが早いか、標高が上がって気温が下降するのが早いか、どうなることやら。天気も良いし、この気温なら路面凍結の心配は無さそうです。そういえば朝の天気予報では長野県内に霜注意報が出ていました。

長野県道178号線

国道152号線で和田村まで走ったところで、ここから県道178号線(美ヶ原和田線)に入ります。

178号線は、大半が二車線でこの時間なら交通量が全くないので快適に走ることができます。ただし、途中2kmほど白樺の林を抜ける細い区間があり、ここだけ道が異常に荒れています。道の真ん中にかなり大きな穴が開いていたりアスファルトが剥がれ落ちていたりするので注意が必要です。

道の両側は↑のようにまだ葉が生い茂っていない荒涼とした白樺の林になっていました。

長野県道178号線

県道178号線でがんがん高度を上げていきます。

道ばたに標高標識が立っていますが、1600m→1700m→1800m→1900mとみるみる標高が高くなっていきます。県道の入り口付近が標高1000m以下だから、約 1kmほどの高低差を登ってきたことになります。

ZZR頑張ってます!!

そして標高が上がるにつれて寒くなってきました・・・。

美ヶ原高原

「美ヶ原高原」まで来ました。

ここがビーナスラインの最標高地点 1959mです。

バイクを停めて景色を眺めていると、遠くでバイクのエンジンが聞こえてきます。まだ 7:30なのでこの辺りには人が全くいませんが、時間が経つにつれて続々とライダーが登ってきているようです。

美ヶ原高原美ヶ原高原
美ヶ原高原

美ヶ原高原から西側を眺めると眼下に雲海も見えます。綺麗な景色です。

それにしても今日は良い天気です。上空は雲一つ無い快晴。

気温氷点下2℃

↑の写真を見ると、快晴だし気持ちよさそうだな~、と思いますか? 実は、

 気温は氷点下 2℃

です。

重ね着をしているのでそれほど寒くはないのですが、時より吹き付けてくる強風がきついです。風が吹くといっきに体感温度が下がりますね。北国のライダーさんならこのくらいどうってことないのかな? 昨日の横川では気温26℃だったから、気温差 28℃です。これだけ激しく気温が変わると体調を崩しそうで怖いですね。

美ヶ原高原

駐車場にバイクを停めて、しばらく美ヶ原高原を散策してみます。清々しくて気持ちが良いけど、やっぱり風が強いですね。この辺りは周囲360度に遮る物が何も無いため、風がもろに吹き付けます。

美ヶ原高原

ここで恒例の360度パノラマ撮影して見ましたが、気力が無くてまだ完成していません。完成次第、追加でアップしたいと思います。

↑のサムネイルだけでもなんとなく雰囲気は伝わりますかね?

美ヶ原高原

さすが気温が氷点下だけあって、舗装されていないオフロードは氷が張っていました。

美ヶ原高原

雪もまだかなり残っていますね。

場所によっては、こんな感じでまだ雪が積もっています。

美ヶ原高原

←の写真だと判りづらいですが、強風にあおられて草原の草が全て同じ方向へ寝ています。美ヶ原高原周辺の草原はどこもこんな感じでした。

王ヶ頭

少し先の「王ヶ頭」には、観測所とホテルが見えます。一度あそこのホテルに泊まって、日の出でや日の入りを見てみたいですね。幾つかのサイトを回って王ヶ頭で撮影された写真を見ましたが、もの凄く綺麗でした。

美ヶ原高原

美ヶ原高原で朝食です。せっかくここまで来たのだから、こういう所で食べないとね。

そうえいば去年も阿蘇の大観峰で同じことしてたな。

デイバックのサイドポケットに突っ込んでいた麦茶のペットボトルはぎんぎんに冷えていました。天然冷房ですね。

ビーナスライン(長野県道460号線)

美ヶ原高原からビーナスラインこと長野県道460号線でいっきに南へ下ります。

ここはビーナスラインの名の通り、絶好のツーリングルートです。さすがにライダーの数も多いですね。途中何度か路肩にバイクを停めて景色を眺めていたのですが、やっぱりこの時間帯は南から北へ向かうライダーの方が圧倒的に数が多いですね。早朝にマイペースで走りたいなら、今回の私のように北から南へ向かって走るのも良いかも知れませんね。

気温4℃

和田峠まで来たところで、道ばたの気温表示計は 4℃でした。

県道に入る前に見た気温と同じですが、標高の差を考えれば少しずつ気温が上がってきています。

それでもやっぱり寒いことには変わらないので、和田峠の茶屋で「きのこ汁」を頂きました。私が今日最初の客だったようで、ちょうど厨房ではきのこ汁を作っているところでした。やっぱり味噌汁は良いですね、体が温まります。

同じことを考えているようで、あとから多摩ナンバーのBMW乗りライダーさんも入店してきのこ汁を注文していました。

和田峠きのこ汁
八島ヶ原湿原

ビーナスラインの途中にある「八島ヶ原湿原」へ来ました。

遊歩道を歩いてみましたが、やっぱりまだ季節はずれですね。ここも緑は無く、ただ荒涼とした湿原が広がっていました。

↓ちなみに、8年前の7月に訪れたときはこんな感じで一面の緑でした。

 (ショートツーリング記に書いています。)

八島ヶ原湿原
霧ヶ峰

「霧ヶ峰」まで降りてきました。

やっぱりビーナスラインは良いですね、さくっと走りきりました。時期的に景色は夏場より劣りますが、観光客の数はまだ少ないので、走り目当てならこの時期が良いかも知れません。

カリンソフトクリーム

霧ヶ峰でレストランで「カリンソフトクリーム」を注文。

この寒いのにソフトクリーム? と思うかも知れませんが、これは店内で食べています。もちろん店内は暖房が効いています。

こたつに入って食べるアイスが美味しいのと同じですよ(笑)

白樺湖

ビーナスラインの起点側にある「白樺湖」です。

やっぱり湖としてはかなり小さいですね。対岸はすぐ目の前だし、湖の全長も1kmぐらいしかありません。某ホテルのCMのおかげで白樺湖の知名度だけは高いのではないでしょうか?

ここからいっきに進路を北に変えて上州こと群馬県に戻ります。

地理に詳しい人やこの辺りを走ったことがあるライダーさんなら、このマップを見れば次にどこへ向かっているか容易に想像がつくとは思いますが。

かまくら?

途中でこんなものを見つけました。これもかまくらなのかな? かなり大きな雪の塊ですがこの日差しの中でも溶けずに残っていました。

草津温泉

白樺湖からいっきに80kmほど北上して「草津温泉」にきました。草津温泉に来るのは10年ぶりですが、ここは全く変ってないません。

湯畑から立ち上る湯煙と硫黄の香りが立ちこめています。草津温泉は、数ある日本の温泉の中でもいかにも「温泉街」という雰囲気が漂うところですね。温泉街と言うと、やっぱり草津みたいな景色をイメージします。

草津温泉草津温泉
温泉饅頭

「温泉饅頭」です。ずっと走り続けている、ふと甘い物が欲しくなります。この温泉饅頭は、中が白あんと黒あんに二層になっていました。

草津高原

ここから先が本日のツーリングルートのメインです。草津高原から志賀草津道路こと国道292号線で「志賀高原」へ向かいます。

ここは以前にも走っているのですが、これまで夏場しか来たことが無い為、GWに走るのは今回が初めてです。春と夏では景色が全く違うので、とても楽しみです。既にこの時点でも、周辺にかなりの雪が残っているのが判ります。

志賀草津道路(国道292号線)

国道292号線でぐんぐん登っていきます。ビーナスラインの時とは、残雪の量が段違いです。立山黒部アルペンルートほどの迫力はありませんが、それでも場所によっては道の両脇に高い雪の壁があります。

志賀草津道路(国道292号線)志賀草津道路(国道292号線)
志賀草津道路(国道292号線)
志賀草津道路(国道292号線)志賀草津道路(国道292号線)
志賀草津道路(国道292号線)

普段から雪に慣れている北国ライダーさんには、たいしたことない景色かもしれまんせが、雪景色に縁遠い東京ライダーにとってここは別天地です。

春先に残雪が残って且つ路面が凍結しない為には、冬場にある程度の降雪量があるところに限られるので、こういうルートは貴重ですね。走っていて凄い楽しかったです。

日本国道最高地点「渋峠」標高2172m

国道292号線の途中には、日本国道最高地点「渋峠」があります。標高は 2172m。早朝に走った県道178号線は国道ではありませんが 1959mだったから、ここは213mも高い場所を走っています。

ちなみにショートツーリング記にも書いていますが、国道標高2番目は国道299号線の麦草峠で2127mです。麦草峠は、周囲を見渡せるような展望台が無いので、こっちの方が良いですね。

芳ヶ平自然休養林

国道最高地点からは、「芳ヶ平自然休養林」を一望することができます。やっぱり夏場に来たときは、景色が全然違います。

ちなみにこの後、湯田中側へ降りていく途中で雪が降ってました。積もるような雪ではなく小雪が舞っているような感じだったのですが、それでも雪降る中をバイクで走ったのもこれが初めてでした。都内では雪なんて滅多に降らないし、雪が降っている日にわざわざバイクで出かけることもないですしね。

信州蕎麦

結局、今日は走ったり高原を散策したりしているうちにまともな昼食を食べ損ねました(笑)

時間も遅くなったので、昼飯兼夕飯で信州蕎麦を頂きました。特に店は決めていなかったので、国道沿いにあった適当な店で済ませました。

本当は時間があれば小布施で旧街並みでも回ろうかと思っていたのですが、小布施を通って長野市内まで行く国道が渋滞していたので、今日はそのまま長野市内の宿へ直行しました。

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