2010/05/03 作成、2023/04/18 更新
1日目:改造後のD51-498号機
2010年ゴールデンウィークです。去年は 9泊10日で九州~中国~四国地方を走り抜けましたが、今年は夏の北海道ツーリングが控えている為、短めに 2泊 3日で上州・信州を走ってきます。
4:30起きで準備を整え、6:10出発!!
圏央道を北上して鶴ヶ島ICへ、そこから関越道に乗り換えて高坂SAで一休み。ゴールデンウィーク初日の関越の渋滞予測は、7時台 8km、8時台 15km。高坂SAの手前で若干混雑してはいましたが、ほとんど渋滞していません。このまま交通量が増える前に渋滞ポイントの花園ICを走り抜けます。
最初の目的地は、群馬県の「安中」です。目的は、もちろんSL碓氷号こと蒸気機関車D51-498号機です。
信越本線の群馬八幡駅~安中駅間に来ました。この駅間には、有名な撮影スポットが 2カ所あります。信越本線の上を跨ぐ安中バイパス(国道18号線)の陸橋は既に大勢の鉄っちゃんが集まっていた為、今回は八幡側の直線区間に決めました。
この写真だと判りづらいですが、10時前ぐらいから結構な雨が降り出して、一時県道下のトンネルで雨宿りしていました。10:30頃から小降りになり、SL通過時刻の直前には雨は止みました。。
高崎駅から横川駅へ信越本線を走るSL碓氷号です。D51-498号機を見るのはこれが初めてです。季節限定の臨時列車のため、走行タイミングがロングツーリングと重なったり、仕事が忙しかったり、やっと見に行けるタイミングでボイラー破損により運行中止になったり・・・・・と、これまで走行を見る機会に恵まれませんでした。
走行している四軸の蒸気機関車を見るのもこれが初めてです。これまで見てきたC57、C58、8620は、全部三軸ですが、D51の「D」が付く通り四軸です。C57に比べると動輪がやや小さいですが、その分スマートに見えます。
信越本線は、横川駅に転車台が無い為、最後尾に電気機関車が連結されています。今日は、EF60-19号機でした。碓氷号の場合は、通常はEF60かEF65ですが、見慣れているEF65よりEF60の方が良いですね。SLの煙に包まれた姿も良いです。
安中から国道18号線を西へ走り碓氷号を追い越して先回りしました。途中でもう一度走行中のD51を見るかどうか迷ったのですが、今回は終点の横川駅で入線待ちすることにしました。
10:45、定刻より約 3分遅れでSL碓氷号が入線してきました。
ホーム中央にさしかかったところで、いっきにドレインを切ります。豪快な蒸気の排出が見ていて気持ちよいですね。
やっぱりこの迫力がSLの魅力です。
ちなみに、この日が改造後のD51初走行日でした。
5月末と6月頭に「SLやまなし号」として甲府~小渕沢間の中央本線を走行する為に、煙突に集煙装置が取り付けられ、デフレクター(除煙板)も大型のものに付け替えられています。
水平方向にすらっと伸びた感じで、かっこいいですね。個人的にはこのスタイルの方が好きです。
C57-1号機(山口号)、C57-180号機(磐越号)、D51-498号機(碓氷号)、C58-636号機(パレオエクスプレス)、8620形 58564号機(人吉号)、とこれで見たかった現役営業運行しているSLを全て見ることができました。他にも大井川鉄道のようにC11やC56のような小型のSLを運転している営業区間はありますが、やっぱりこの5両の中型/大型SLを全て見てみたい、と言う思いがありました。
昨年のD51-498号機のボイラー破損といい、このSL達もいつまで現役で走っていられるかは判らないので、今のうちにたくさん見ておきたいですね。
一方で、2011年春にJR東日本がC61-20号機を復活するという嬉しいニュースもあります。これも楽しみです!
横川駅と言えば、お約束は「峠の釜飯」。
ここで釜飯を食べるのは、これで3回目です。
いつ来ても変わらない味ですね。シンプルな駅弁なのですが美味しいと思うのは、やっぱりここ横川駅で食べているからだと思います。
最近はスーパーやデパートの地下食品街で駅弁祭りや地方物産展を開催していますが、地方の名物はできればその御当地で食べたいですね。
横川駅の西側には「碓氷峠鉄道文化むら」がありますが、ここは以前にも一度訪れているので今回はパスします。
いずれEF63を運転するために、もう一度ここを訪れたいと思います。
(と、ずいぶん前からずっと考えているのですが、なかなか実現せず・・・)
それにしても暑いな~
と思ったら気温26℃でした。すっかり夏の陽気ですね。
今回のツーリングは、冬用ライジャケを着てきた為、既に汗だくになっています。GWツーリングは上着の選択が難しいですね。
横川から先の軽井沢方面は、国道18号線が新道(碓氷バイパス)と旧道の二手に分かれています。旧道を選ぶと、横川から 2kmほど走れば眼鏡橋こと「碓氷第3橋梁」にたどり着けます。
歴史を感じる煉瓦造りの橋梁です。ここも2回目ですが、もう一度歩いて見たいと思います。
眼鏡橋から横川駅方面へと続く「碓氷第五隧道」です。
ここからずっと歩いて通り抜けることができます。
このトンネルも雰囲気が良いですね。時代を感じさせる作りです。
トンネルの中は経年劣化でコンクリートが剥がれ落ち、煉瓦がむき出しになっていました。
旧道の碓氷峠は、ライダーにとって楽しいワインディングロードです。
以前は路面に暴走防止の段差があったと記憶しているのですが、あれは新道の勘違いだったのかな? 今回は旧道に段差がありませんでした。
カーブは全てナンバーリングされていて、横川側の入り口から碓氷峠まで計184ヶ所のカーブが連なっています。全面二車線なので前走車がいなければ気持ちよく走れますが、路面がかなり荒れている場所があるので要注意です。
碓氷峠の頂上が県境になっていて、ここから先は長野県 軽井沢です。
軽井沢駅の構内にEF63-2号機が留置されていました。
以前に横川駅の構内で雨ざらしにされていた錆びだらけにEF63に比べると、こっちはかなり綺麗な状態で保存されていました。EF63は他区間に転用できないのが残念ですね。
軽井沢を過ぎると遠くに浅間山が見えてきました。
頂上付近は、まだ白く冠雪しています。
それにしても今日は天気が良いな~。安中の雨が嘘のような晴天です。
長野県に入ったところ、まだ少し時間があるので南へ行ってみます。
小諸から県道40号線を使い「蓼科牧場」を目指します。
長野県道40号線は、道の両側に白樺が生い茂る絶好のツーリングルートなのですが、まだ時期が早すぎました。
さすがに4月末では緑どころか、ただ荒涼とした林が続いています。それでもここは走っていて気持ちが良いです。
30kmほど走って蓼科牧場まで来ました。
が、寒い!!
上着は、4枚重ね着+ライジャケでちょうど良いくらいです。
前方には蓼科山、東側の丘の先には佐久市の街並みが見えます。ここは夜に来たら夜景が綺麗に見えそうな高原です。
市内へ戻る途中で見事な枝垂れ桜がありました。
残念ながら少し散っていますが、なかなか綺麗な桜ですね。
長野県内を走っていたら、いたるところで満開の桜を見かけました。
この辺りは時期的に今が桜のピークなんですね。私が住んでる都内では、4月の一週目が満開だったので、ちょうど1ヶ月遅れです。今年は時期をずらして二度も満開の桜を見ることができたので、ちょっと得した気分です。
ちなみに私が今住んでいる近所の桜は こんな感じ でした。
国道まで戻ってきたところでタイムアップ。
今日はこのまま上田まで走って、上田温泉で宿泊します。
1日目は、17:30で終了。
道ばたには桜だけではなく菜の花も咲いていました。
春ですね~。