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2011/07/24 作成、2020/02/14 更新

タイトル

2日目:白川郷から中部地方を縦断

地図

2011年 7月17日(土)快晴

高山 → 岡崎 449.7km

高山アルファワンホテルの駐車場

ツーリング2日目。

さすが三連休とあってかなり広いホテルの駐車場もほぼ満車状態です。ちなみに昨晩は高山市内のアルファワンに泊まりました。

チェックアウト時の抽選で5,000円割引券が当たりました。 ・・・ん? 昨晩は一泊4,000円だったけど4,000円-5,000円=-1,000円にはならないよね?(笑) アルファワンの正規の宿泊料っていくらなんだろう? 正規料金でホテルに泊まることなんて緊急時以外は無いから判りません。

4:00起床、5:40出発です。

真夏でも早朝は涼しい国道158号線の小鳥峠、標高1000m

高山市内から国道158号線で北西に向かいます。

7月中旬とは言え、さすがにこの辺りの早朝は涼しいです。標高1000mの小鳥峠では、気温17℃でした。夏用のメッシュのライジャケの下に半袖のシャツと長袖のインナーを着て走っていますが、それでも走行中は若干涼しいです。

早朝の走行は楽しいですね。この時間帯は交通量がほぼ皆無の為、ここまで気持ちよく走ってこられました。飛騨清見からは国道360号線の天生峠越えを避けて、東海北陸自動車道を使って一区間だけショートカットします。この区間は距離的には十数kmしかないのですが、高低差約1000mをいっきに登って下ります。

白川郷の合掌造りの前に停めたバイク

高山市内から走ること約50km、今回のツーリングの最大の目的地「白川郷」に着きました。

白川郷、五箇山の合掌造りは世界遺産にも登録されている観光地なのでいまさら説明は不要だと思います。前から一度ここを訪れてみたいと思っていました。実際に訪れてみるとやっぱり良いですね。この景観は美しいです。見応えもあります。世界遺産と言うと、単に観光地化の起爆剤として商用利用されているというあまり良くないイメージがありますが、ここはそれ抜きにしても素晴らしいです。

早朝に着たのも正解でした。この時間帯はまだ観光客がちらほらとしかいない為、のんびりと回ることができます。もちろんそれを目当てに高山市内に宿泊したんですけどね。ちなみに現在 6:30です。それでも集落を回っている途中で4~5人のライダーとすれ違いました。みんな早いな。

ちなみにライダーは、庄川を挟んで対岸にあるせせらぎ公園の駐車場にバイクを停めることができます。

早朝で観光客が少ない白川郷の合掌作り白川郷の合掌造りとバイク
田んぼの先に見える白川郷の合掌造りの藁ぶき屋根白川郷の合掌作りと田んぼ
白川郷の合掌造りの家と奥に見えるアルプスの山々白川郷の合掌造りの家々が見える景色
白川郷の合掌造りの茅葺屋根をアップで見たところ

合掌造りと言えば、この屋根の作りですが、意外と複雑ですね。外側から見ると藁葺きしか見えませんが、内側は等間隔に丸太が組まれています。よく見るとどの家も屋根だけはほぼ同じ作りをしています。

白川郷の合掌造りの茅葺屋根の構造をを内側から見たところ白川郷の合掌造りの家の上の階にある三角形の部分を外側から見たところ
茅葺屋根の上に生えた緑色の草

中には藁葺き屋根の天辺から緑の草が生えているところも(笑)

白川郷の中にある民宿に宿泊しているライダー達のバイク

白川郷の集落は、宿になっている家屋もたくさんあります。

家の前にバイクがたくさん停まっている宿もありました。

城山展望台から見た絶景、美しい白川郷の家々

「城山展望台」まで登ってきました。この景色は有名なので雑誌などで一度は見たことがあるのではないでしょうか。

切り開かれた山間に広がる集落が見事な光景です。この城山展望台から見た雪景色も有名ですが、実際に見たらさぞ綺麗なんだろうな。冬場にバイクでこの豪雪地帯まで来るのは無理だけど・・・。

城山展望台から見た絶景、美しい白川郷の家々と田んぼ、通りを歩く観光客の景色

ズームアップしてみました。水田の合間に点在する合掌造りが絵になります。

↑の写真を見て気が付くと思いますが、合掌造りは全て同じ方向を向いて建てられています。これがこの景色が美しく見えるポイントですね。

国道156号線にあるスノーシェード(トンネル)の入り口

白川郷を十二分に堪能したところで再び走ります。

今日はここからひたすら岐阜県を走り続けます。

まずは、国道156号線で南へ向かいます。この道は、至る所にスノーシェードが設けられています。さすが豪雪地帯ですね。

この時間帯だと白川郷へ向かう対向車は多いのですが、南へ向かう車は少なく快走できました。

地図上だとこんな位置関係です。

現在、国道156号線を南下中。

荘川の巨大水車のモニュメント

ひだ荘川は、そばの産地です。

国道沿いの蕎麦屋の片隅には、巨大な水車がありました。なかなか迫力があります。

でも、なんか変ですよね? 見ての通り、この水車は水力を使って回っていません。単なるモニュメントでした。

国道158号線と国道472号線の道路標識

荘川から国道158/472号線で北へ向かいます。

さっきまで南へ向かっていたのに、何故北へ? と思いますよね。

通行止めで封鎖された国道158号線から東へ向かう道

国道158号線の途中で東へショートカットして・・・・・・あれ??

通行止め!?

Σ( ̄ロ ̄lll)

なんてこったい。いまさら今来た道を戻るのも悔しいのでこのまま北へ向かい清美まで戻ってから県道に入ります。

民家が少ない山間部を走る岐阜県道73号線

本当はショートカットしてこの岐阜県道73号線に入りたかったのですが、かなり遠回りをしてしまいました。

この県道73号線もなかなか良い道路です。上空は快晴、今日は絶好のツーリング日和です。

国道257号線の路肩にある下呂まで35kmの道路標識

県道73号線を南へ向かって走るとそのまま国道257号線になります。

県道から引き続き快走路です。しかし、10時を回って日差しがかなり強くなってきました。これは暑くなりそうだ。

道の駅「パスカル清見」の駐車場

道の駅「パスカル清見」で一休み。バイクもたくさん停まっています。

ここで少し早い昼食を取ります。暑かったので冷やし清見うどんを注文。冷たくて美味しい。十分に水分も補給して先へ進みます。

道の駅「パスカル清見」の建屋道の駅「パスカル清見」の清見うどん

現在位置はココ。

国道257号線から国道472号線に入りさらに南へ向かって走り続けます。この時点で走行距離は約170kmです。

山間部を走る国道472号線

国道472号線もこれまでとほぼ同じようなルートが続いています。気持ちよく走れていますが、交通量は徐々に増えてきました。

国道256号線の堀越峠にある道路標識

郡上八幡まで走ってきたところで、針路を東に変えて国道256号線に入ります。

256号に入るとすぐに堀越峠越えです。きついヘアピンカーブが連続していますが、完全二車線で路面状態も良好な為、ストレス無く走れます。

堀越峠を越えてしばらく走ると和良川に沿って道が続いています。国道からは渓流が良く見えませんが、ちょっと脇道に入って路肩にバイクを停めれば川のせせらぎが聞こえてきます。

和良川に架かる橋の上に停めたバイク交通量が少なく快適に走れる国道256号線
国道41号線の道路標識、名古屋・美濃加茂方面と富山・高山方面の丁字路

国道256号線を35kmほど走ったところで、次は金山町から国道41号線に入って再び北に向かって走ります。

国道41号線は、飛騨川沿いに走っています。ここも沢沿いに走る快適な道です。ただ、ここまでの道と比べると山村や民家が多く、自然の中を走っている雰囲気は若干薄れます。車の数も格段に増えて遅い車の後ろにずらっと列ができる回数も増えてきました。

国道41号線沿いに流れている飛騨川ゆっくりと水が流れている飛騨川
下呂温泉の手前にある国道257号線の道路標識

下呂温泉の手前で国道257号線に入り再び南へ向かいます。

北へ向かって走ったり南へ向かって走ったり、忙しい一日です。現在位置は、左下のマップの通り。岐阜県の東端の県境に近いところを沿って走っています。

国道257号線を南へ向かって走ると再び国道256号線との重複区間になります。この辺りは、割と普通の道です。これまでの道が沢沿いに走っていたので、それと比べると若干物足りないと感じるかもしれません。起伏も少なく比較的に平坦な道を淡々と走り続けます。

国道256号線と国道257号線の道路標識
木曽川沿いに美しい景色が広がる恵那峡恵那峡から見た木曽川を走行している観光船
朱色の恵那峡大橋と美しい恵那峡の絶景

南へ走り続け「恵那峡」まできました。あざやかなコバルトブルーの流れのこの川は、木曽川です。周囲の緑、上空の青空と白い雲、朱色の恵那峡大橋のコントラストが非常に綺麗です。一見すると広い川幅を持った自然美に見えますが、実はここは下流の大井ダムによって川がせき止められて川幅が広がっただけです。それでも綺麗なので良いですね。

のどかな田んぼのある田舎道を走る国道363号線

恵那市街地を越えてさらに南へ。

国道363号線に入りました。ここから南西へ向かって走ります。ここまでの走行距離は、約340kmです。

明知鉄道の明智駅の駅舎

国道沿いにある明知鉄道の「明智駅」に来ました。

ここは現在第三セクターで運営されていますが、旧国鉄の明知線です。ちょうどホームに恵那発、明智行の車両が入線してきました。車両は、アケチ10形でした。

 

明知鉄道 明智駅の硬券切符

明智駅の切符は今でも硬券でした。真っ白な切符。

明知鉄道の明智駅の駅名が書かれた木製の看板明知鉄道の明智駅に入線した1両編成のアケチ10形
明智駅の構内にある小さな車両基地

 

明智駅のホームの先には、引き込み線が 3線だけの小さな車両基地があります。

明知鉄道の構内にある車両基地の中で整備中のアケチ6形の車両

中をのぞくと、アケチ 6形の車両点検中でした。

ローカルな雰囲気があって良いですね。

明智駅のディーゼルエンジン用給油機

引き込み線の途中にスタンドが設置されているのもローカル線ならではです。

国道419号線にある愛知県豊田市と岐阜県の県境看板

瑞浪市で国道363号線から国道419号線に入りさらに南に向かって走ります。ここで岐阜県の南端まで走りきりました。白川郷が富山県との県境に近い岐阜県の北端に位置するため、岐阜県を縦断したことになります。今日は、国道158 → 156 → 257 → 472 → 256 → 41 → (257) → (256) → 19 → 363 → 419号線と走り続けてきました。ここから先はいよいよ愛知県に突入です。愛知県はこれまで中央道や東名高速で通過したことしかない為、下道を走るのは初めてだったりします。

と言いつつ、今日はこのまま豊田藤岡ICから東海環状自動車道に乗り豊田JCTで東名高速に入っていっきに岡崎までショートカットします。

東名高速 岡崎インターチェンジ
岡崎城の城壁と松

岡崎市内のシンボル「岡崎城」です。

既に日が傾いて西日になっている為、城壁がオレンジ色に染まりかけています。

国道1号線沿いにある八丁味噌カクキューの白い蔵風の工場

岡崎の名物と言えば「八丁味噌」。

八丁味噌では、ここカクキューが有名なんだそうです。岡崎城のすぐ東側にあり、申し込めば工場の中を見学することができます。今日は閉店間際にここへ来たので隣の売店にだけ立ち寄ります。

八丁味噌カクキューの名物「八丁味噌ソフトクリーム」

お目当てはこれ「八丁味噌ソフトクリーム」です。

味噌ソフトクリームと言えば長野県 善光寺が有名ですが、ここ岡崎にも味噌ソフトクリームがあります。しかもここのソフトクリームは八丁味噌です。

早速と食べてみると、一口目から濃厚な味噌の味がします。独特な赤茶色の八丁味噌とは異なりこのソフトクリームは薄い茶色ですが、見た目と違い味は濃厚です。が、不思議なことに食べているうちに慣れてきて、違和感無く食べられるようになりました。最後はモカを食べているような気分に(笑)

やっぱり人間の食感は見た目でごまかされますね。

八丁味噌煮込みうどんで有名な店、大正庵釜春本店

本当は、ここで名物の八丁味噌カツを食べる予定だったのですが、事前に下調べをしていた店が休業中・・・。

仕方がないのでホテルのフロントで教えて貰ったお勧めのお店、岡崎公園前駅の「大正庵釜春本店」に来ました。

大正庵釜春本店の八丁味噌煮込みうどん

ここは釜揚げうどんで有名なお店だそうですが、あえて「八丁味噌煮込みうどん」をオーダしてみました。

濃厚な八丁味噌ベースの煮込みうどんです。うどんにもしっかりと味噌の味が染みこんでいます。夏場に汗をかきながら食べる煮込みうどんも良いですね。冬場に食べるアイスが美味しいのと同じかな?

今日の走行距離は、450kmでした。さすがに疲れた・・・。

乙川
緑色にライトアップされた岡崎城

最後は、ライトアップされた岡崎城です。鮮やかな緑色にライトアップされていました。城の手前に植わっている松の樹がブロッコリーに見えてしまうのは私だけでしょうか?

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