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2006/04/23 作成、2023/01/13 更新

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二輪免許

まずは、中型二輪免許をとりましょう。私は、社会人になってから日曜日と祝日に教習所へ通いました。車の免許を持っていなかったため、実技と学科の両方受講する必要があり、免許取得までに半年を要しました。忙しい社会人でもバイクの免許は取れます。むしろ社会人になり、経済的にも余裕ができた人にバイクはお勧めです。

このページでは、中型二輪免許の技能教習について、私の経験を交えて紹介しています。

技能教習

第1段階

  1. 車の取扱い

最初の技能教習は、センタースタンド掛け倒れたバイクの引き起こしです。これが出来ないとバイクに乗ることができません。女性で苦手な方もいるかもしれませんが、1回できれば合格なので気合いで頑張りましょう。センタースタンドを掛ける時は、スタンドの2つの足が接地していること(バイクが垂直に立っていること)が重要です。センタースタンドを外すときは、外れた直後に軽くハンドルを右へ曲げるとバイクは反対に左側へ傾くため体で受け止めることができます。倒れたバイクの引き起こしは、腕の力だけで起こそうとせずに、腕・膝・腰の全身を使って起こしましょう。

センタースタンドを立てたバイク

次にエンジンをかけていない状態でバイクを押して8の字に歩きます。体力に自信のない人でもバイクと身体を密着させると楽に取り回すことができます。ここまで十数分で終わります。

  1. 自動車の機構と運転装置の取扱い
  2. 運転姿勢
  3. ブレーキの操作のしかた
  4. 発進および停止のしかた
  5. 変速操作(ギアチェンジのしかた)
  6. 安全走行
  7. 円滑な発進・加速
  8. 速度の調節
  9. ブレーキ操作
  10. バランスのとりかた(直線)

実際にバイクに乗車して直線を走ります。発進 → 停止、続いて、発進 → シフトアップ → シフトダウン → 停止を体験して終了。ここまでは技能教習初日の前半で終わります。

ギアチェンジ(シフトチェンジ)が判らない、という方はバイク基礎編をどうぞ。

  1. バランスのとりかた(曲線)

最初は、インストラクターのバイクの後ろに続いて、教習所の外周コース(右回り)を走ります。外周コースを数周走ったら終わりです。他の教習車と同じコースを走るため、その点だけ注意しましょう。

教習所で外周コースを周回している教習中のバイク

ここから二輪免許の本番です。課題は、クランク、S字、スラローム、一本橋(直線狭路)の4つです。

クランク

クランクは左90度 → 右90度の連続コーナーです。特に問題ありません。道幅は狭いですが右、左、右と道幅をいっぱい使って曲がれば難しくありません。

S字

S字は、その名の通り左カーブ → 右カーブの連続コーナーです。特に問題ありません。

スラローム

スラロームは、5つのパイロンを8秒以内(大型は7秒以内)に走り切ります。この教習でバイクの楽しさを実感できます。スラロームは思い切ったスロット操作とバイクの倒し込みがポイントです。リズムに乗って勢い良く走りましょう。スラロームは慎重に走るより豪快に走った方が楽です。

一本橋(直線狭路)

一本橋は、15mの平均台を7秒以上(大型は10秒以上)かけて渡ります。自分はこれが苦手で何度か台から落ちたことがあります。足下を見るとバランスが不安定になるので前方を見ましょう。クラッチとリアブレーキで小刻みにスピードをコントロールします。

  1. 車両特性を踏まえた運転

ここで1回目の シミュレータ教習 です。実車では教習できない危険なケースの走行を体験します。ゲーム感覚で楽しんでください。

  1. 坂道の通過
  2. 坂道における停止および発進

お約束の 坂道発進 です。右足でリアブレーキをかけて左手でクラッチを切った状態から、まず右手でスロットルを開けて、続けて左手でクラッチをつなぎ、最後に右足のリアブレーキを緩めて発進します。クラッチが繋がるときに回転数が少し下がるのでその状態でリアブレーキを離せば後ろに下がることはありません。普段の発進時より少し多めにスロットルを開けましょう。

  1. 教習効果の確認(みきわめ)

1段階のみきわめです。スラロームと一本橋のタイムさえクリアしていれば合格できます。教習コースだけはしっかり覚えておきましょう。

第2段階

  1. 車の取扱い
  2. 路上運転にあたっての注意と法規走行
  3. 通行区分など
  4. 走行ポジションと進路変更
  5. 交差点の通行(直進)
  6. 交差点の通行(右折)
  7. 交差点の通行(左折)
  8. 見通しの悪い交差点の通行など
  9. 安全な速度と車間距離

第2段階に入っても最初は第1段階と大差が無く、新しい課題はありません。ただし、 教習所の走行ルート が若干変わります。

教習所で教習中のバイク
  1. カーブの安全走行
  2. カーブの体感走行

教習所の内周コース(左回り)で 減速せずにカーブを曲がります。インストラクターは余裕で曲がってますが、無理に追いかける必要はありません。この教習は「スピードを出したままカーブを曲がることは危険だ」ということを体験することが目的です。決してバイクを倒し込んで(バンクさせて)曲がる、という教習ではありません。

  1. 急制動

3速40kmで走行して、停止ラインから11m以内に止まります。もちろん停止ラインをオーバしたりタイヤがロックしたらアウトです。落ち着いて前後両方のブレーキを使って止まれば難しくはありません。ゆっくり加速しているとあっという間に停止ラインまできてしまうので、発進したらすぐに40kmまで加速して停止に備えましょう。

※教習用のバイクには、速度が40kmを超えると点灯するランプが付いているため、スピードをごまかすことはできません。

雨天時の急制動教習は、速度を落としたり停止までの距離を伸ばす等、安全な条件下で実施します。私は台風が接近中で大雨が降る中で急制動教習をやったことがあります。

  1. 回避

前方で立っているインストラクターめがけて直進した後、インストラクターの合図で右か左に交わします。ぎりぎりまで合図が出ないので最初は緊張するかもしれません。

合図の方法は教習所により異なりますが、普通は右側の合図(例えば右手)が出たら左へ、左側の合図(例えば左手)が出たら右へ、つまり合図とは反対側へ交わします。私はこの教習で回避した直後に慌ててブレーキをかけてタイヤロックさせた経験があります。

  1. ケーススタディ(交差点)

技能教習で唯一の座学です。私が通った教習所では、インストラクター1名、教習者2名の3名によるケーススタディでしたが、途中から雑談会になってました。免許取ったらどんなバイク買うとか、どこへ走りに行くとか・・・。おかげでこの教習の内容はよく覚えていません(笑)

  1. 交通の状況および道路環境に応じた運転
  2. 危険を予測した運転
  3. 高度なバランス走行など

最後の教習内容は、教習所によって若干異なりますが、波状路教習 を実施する場合が多いようです。波状路とは、悪路(凸凹の道)のことで、はしごを地面に置いたような段差が付いた道や、多数の石が埋め込まれた模擬的な砂利道の上を走ります。私の場合は、途中からインストラクターが調子にのって、通常の波状路ではなく縁石を登ったり降りたりし始めて、ついていくのに四苦八苦しました。

  1. 教習効果の確認(みきわめ)

最後のみきわめです。コースをしっかり覚えている と走りに余裕ができます。多少の減点では不合格にならないので、思い切って走りましょう。

サンプル画像

バイクの技能教習は楽しいです。教習所のバイクにはバンパーが付いているため、コケても安全です。転倒することを恐れる必要はありません。もちろん、女性でも大丈夫です。

二輪免許を取ろうかどうか迷ってる方へ、

バイクは楽しいですよ!


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