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2015/10/17 作成、2015/10/28 更新
第46回 全国白バイ安全運転競技大会
2015年10月10日～11日に茨城県の自動車安全運転センターで開催された第46回全国白バイ安全運転競技大会のレポートです。この大会では、バランス走行操縦競技、トライアル走行操縦競技、不整地走行操縦競技、傾斜走行操縦競技の 4種目が実施されています。
下の画像をクリックすると各競技のページへジャンプします。
大会一日目の午前中は、第一種目「バランス走行操縦競技」です。
バランス走行は、開会式と同じ場所で競技を開催します。開会式が終了してから30分ほどで競技会場のセッティングが完了。テスト走行も終わり、10:53に競技が始まりました。
競技コース
バランス走行操縦競技のコースを簡単に説明します。
第１セクションは、パイロンスラローム、８の字旋回、小道路旋回の応用バランス走行（タイムトライアル）です。見所は白バイ基本テクの急加速・急減速と小旋回。第２セクションは、直線・曲線狭路と段差付き曲線一本橋のナローコース。第３セクションは教習所でもおなじみの回避制動です。
今回は、最初から最後まで第１セクションで観戦しました。第２、第３セクションの様子は、去年のレポート を参照して下さい。
今年はできる限り多くの選手を紹介しているため、かなりボリュームが多くなっています。
回線速度が遅いと重くなると思いますが、ご容赦下さい。
スタート～パイロンスラローム
バランス走行のスタートラインです。
← を見ても判るように、ほとんどの隊員は、最初パイロンの右旋回に備えて、ハンドルを左に切った状態でスタートします。
普通の大会とは異なり、ここは警察の安全運転競技会。当然、後方確認してから発進します。後ろに立っている審判が持っているプラカードには、「乗用車」、「バス」、「タクシー」などの車両名が書かれており、選手はこれを読み上げてからスタートします。
さすがに最初のパイロンスラロームは、ほぼ全ての選手がノーミスでクリアして行きます。華麗に右へ左へ。
パイロンスラロームを抜けると、８の字旋回へ入ります。
８の字旋回
８の字旋回と言っても、教習所でやるような旋回ではなく、ここは縦長の８の字になっています。対角線のストレートに入るといっきにスロットル全開で急加速、カーブ手前で急減速を繰り返します。
そして旋回です。
コースマーカ接触はもちろんステップのバンクセンサーが接地しても減点となります。隊員達は百分の一秒を争ってコーナを攻めるため、ここで「ガリっ！！」と大きな音が響くことがよくあります。
↓ の隊員も悔しい表情をしていますが、ほんのわずかにタイヤがコースマーカに接触しました。バンクセンサーの接地は音がするのですぐに判るのですが、マーカ接触は観客席から見ていてもなぜ旗が揚がったのが判らないことがあります。
小道路旋回
そしてバランス走行で鬼門なのが小道路旋回。ライダーのみなさんでも苦手な方が多いのではないでしょうか？
もちろん、この競技会でも攻める隊員が多く、ここで減点されるケースがよく見られます。
いくらなんでも無理だろう、と言うくらいギリギリまでバイクを倒しこみます。ステップのバンクセンサーが接地する限界の見極めが凄いです。
この競技会に出場している時点で既に各都道府県のトップ白バイ隊員なのですが、さらに全国の頂点を目指して攻めるのでやはり転倒することもあります。ここでは、小旋回の難しさをお伝えするために、あえて転倒シーンも掲載します。残念ながら、今回は 4台が転倒、1台がコースアウトしてしまいました。
パイロンスラローム～ゴール
小道路旋回をクリアすると最後のパイロンスラロームです。が、意外とここでコースマーカ接触する隊員が多いです。スラロームの入り口が小さなクランクになっているのですが、最初のパイロンは左から入て右旋回する必要があるため、攻めすぎると左コーナのコースマーカにタイヤが接触します。ここまで良いタイムで走ってきてもここで減点、というシーンも何度か目にしました。
私が観戦していた場所からでは、後姿しか見られないため、写真は 1枚だけにしておきます。
応援団
観客席の前列は全国各地の警察関係者で埋め尽くされています。
地元選手の出番が来ると大きな声で声援がかかるのですが、今年は ← のように「滋賀」と書かれたプラカードを持った応援団も居ました。
ジャケットやキャップに都道府県名が書かれているので見て回るのも面白いです。"Iwate Police Motorcycle"、この方は岩手県警の白バイ隊ですね。
"Japan Imperial Guard"、直訳すると「近衛師団」ですが、皇宮警察の白バイ隊です。"Special Escort Group"、かっこいい名称ですね。
スタート待ち
今年はちょっとしたトラブルがありました。競技の途中で第３セクションの回避制動の機器トラブルにより、第２セクションのナローコースをクリアした白バイがずら～と長い列を作ってしまいました。
ここで機器調整により競技が一時中断した為、既にコース内にスタンバイしていた隊員はしばらく待たされることになりました。
バイクから降りてストレッチやランニングをしてスタート待ちをする隊員が多い中、腕立て伏せを始めた白バイ隊員がいました。力があり余っていますね（笑）
１人かと思いきや、こっちの白バイ隊員も。よく見ると指を握った状態でＬ字腕立てをしていました。
ついでにこぼれ話をもうひとつ。
白バイ隊員の左腕には、交機（交通機動隊）のワッペンが張ってあります。このワッペンは都道府県ごとに絵柄が異なり、様々な種類があります。ちなみに会場の外に設置されている売店ではこのワッペンを模したピンバッチも販売されています。
上位入賞者
続いて、バランス走行操縦競技の上位入賞者を紹介します。
第３位 宮崎県代表 田中勇斗隊員
得点：995 （減点 5）
準優勝 警視庁代表 渡邉奏隊員
得点：997 （減点 3）
優勝 警視庁代表 林拓哉隊員
得点：1,000、見事に減点ゼロのパーフェクト！！
林拓哉隊員のタイムは 29秒10!! 多くの隊員が30～31秒台で走る中で群を抜いて早いタイムでした。昨年バランス走行操縦競技で優勝した千葉県の高梨裕太隊員がマークした29秒26をさらに0.16秒縮めてきました。
都道府県代表隊員
最後に各当道府県代表隊員を紹介します。上位 3選手を除いた、94名の白バイ隊員です。（ 4、13、42は、欠番です。）
富山、岐阜、和歌山、大分を除く各都道府県と皇宮警察から各 2名（山形は 1名）、団体第一部に参加している 9都府県は各 3名、計97名の選手が競技会に参加しています。
なんとか全出場選手の写真を撮ることができましたが、写真の良し悪しはご容赦下さい。
No.3 警視庁代表 川浦裕樹隊員
No.5 茨城県代表 岩井努隊員
No.6 茨城県代表 倉本昇一隊員
No.7 茨城県代表 吉田晃大隊員
No.8 埼玉県代表 田中健太郎隊員
No.9 埼玉県代表 吉田誠隊員
No.10 埼玉県代表 韮塚隼隊員
No.11 千葉県代表 須藤史浩隊員
No.12 千葉県代表 大内郁弥隊員
No.14 千葉県代表 有馬拓弥隊員
No.15 神奈川県代表 結城靖隊員
No.16 神奈川県代表 田中敬済隊員
No.17 神奈川県代表 北村琢磨隊員
No.18 愛知県代表 伊藤佑将隊員
No.19 愛知県代表 高崎佑介隊員
No.20 愛知県代表 田中修隊員
No.21 大阪府代表 榎本高隊員
No.22 大阪府代表 矢野久志隊員
No.23 大阪府代表 宮崎俊隊員
No.24 兵庫県代表 山下剛隊員
No.25 兵庫県代表 藤本一平隊員
No.26 兵庫県代表 岩尾純児隊員
No.27 福岡県代表 堀尾洋隊員
No.28 福岡県代表 手島史貴隊員
No.29 福岡県代表 柳田将吾隊員
No.30 北海道代表 鈴木文弥隊員
No.31 北海道代表 畠涼輔隊員
No.32 青森県代表 木村圭佑隊員
No.33 青森県代表 船橋隆尚隊員
No.34 岩手県代表 横澤健一隊員
No.35 岩手県代表 小野寺信義隊員
No.36 宮城県代表 平間宇志隊員
No.37 宮城県代表 秋葉勝隊員
No.38 秋田県代表 菅原淳司隊員
No.39 秋田県代表 細田将光隊員
No.40 山形県代表 伊藤拓也隊員
No.41 沖縄県代表 小林良隊員
No.43 福島県代表 渡辺大輔隊員
No.44 福島県代表 森田研悟隊員
No.45 栃木県代表 鈴木陽之隊員
No.46 栃木県代表 藤田剛隊員
No.47 群馬県代表 澁澤高弘隊員
No.48 群馬県代表 吉良祐介隊員
No.49 新潟県代表 山﨑貴寛隊員
No.50 新潟県代表 高橋陸隊員
No.51 山梨県代表 秋山雅史隊員
No.52 山梨県代表 清水鉄平隊員
No.53 長野県代表 竹内悟隊員
No.54 長野県代表 平川大輔隊員
No.55 静岡県代表 渡邉太郎隊員
No.56 静岡県代表 望月純隊員
No.57 石川県代表 井口英治隊員
No.58 石川県代表 橋本大志隊員
No.59 福井県代表 田中博隊員
No.60 福井県代表 和田直也隊員
No.61 三重県代表 豊田優介隊員
No.62 三重県代表 菊池輝隊員
No.63 滋賀県代表 青木拓也隊員
No.64 滋賀県代表 島崎明久隊員
No.65 京都府代表 中島章吾隊員
No.66 京都府代表 奥村泰雅隊員
No.67 奈良県代表 守屋秀学隊員
No.68 奈良県代表 藤髙裕次郎隊員
No.69 鳥取県代表 白井大樹隊員
No.70 鳥取県代表 北邨学士隊員
No.71 島根県代表 金村大輔隊員
No.72 島根県代表 寺本太樹隊員
No.73 岡山県代表 白神弘貴隊員
No.74 岡山県代表 鬼無伸哉隊員
No.75 広島県代表 織田考幸隊員
No.76 広島県代表 青木浩二隊員
No.77 山口県代表 森尊幸隊員
No.78 山口県代表 佐藤慎一郎隊員
No.79 徳島県代表 西條正晃隊員
No.80 徳島県代表 平田忠嗣隊員
No.81 香川県代表 山本諒隊員
No.82 香川県代表 白川祐樹隊員
No.83 愛媛県代表 石田浩二隊員
No.84 愛媛県代表 宇都宮翔太隊員
No.85 高知県代表 高橋世幸貴隊員
No.86 高知県代表 亀井智昌也隊員
No.87 佐賀県代表 外山省吾隊員
No.88 佐賀県代表 荒谷和裕隊員
No.89 長崎県代表 羽田政則隊員
No.90 長崎県代表 赤嶺大輔隊員
No.91 熊本県代表 緒方真人隊員
No.92 熊本県代表 靏田尚希隊員
No.93 宮崎県代表 佐藤勇士隊員
No.95 鹿児島県代表 土佐芳太郎隊員
No.96 鹿児島県代表 鎌田隆一郎隊員
No.97 沖縄県代表 伊禮亘隊員
No.98 沖縄県代表 中村治貴隊員
No.99 皇宮警察代表 齋藤政之隊員
No.100 皇宮警察代表 野首良介隊員