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2016/10/26 作成

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第47回 全国白バイ安全運転競技大会

2016年10月 8日~ 9日に茨城県の自動車安全運転センターで開催された第47回全国白バイ安全運転競技大会のレポートです。この大会では、2日間でバランス走行操縦競技、トライアル走行操縦競技、不整地走行操縦競技、傾斜走行操縦競技の 4種目が実施されています。残念ながら1日目の午後の トライアル走行操縦競技は、悪天候の為、競技中止になりました。 今年は、大雨の中で開催された大会となりました。

下の画像をクリックすると各競技のページへジャンプします。

鹿島市内のホテルから見た朝焼け

全国白バイ安全運転競技大会2日目、午前中は「不整地走行操縦競技(オフロード)」です。今年は、前日の大雨と朝から降り続いていた雨の影響により、最悪のコンディションの中で競技が開催されました。

 

早朝 5:20、鹿島市内のホテルから見た朝焼けです。雨は止んでいますが、上空は一面に怪しげな雲が覆っており、いつ雨が降り出してもおかしくない状況です。今日の天気予報は、午前中が曇り時々雨、午後から雨はあがり天候は回復する見込みです。

雨で水溜りができた、全国白バイ安全運転競技大会のバイク駐車場

予報通り、国道51号線で会場の自動車安全運転センターに向かう途中で雨が降り出してきました。この悪天候の中でも駐車場には、多くのバイクが止まっています。こういう光景を見ると、やっぱりライダーはタフだな~、と思います。

雨でぬかるんでいる、全国白バイ安全運転競技大会の不整地走行操縦競技(オフロード)の競技会場

あ~、これはダメだ~。

オフロードの競技場は、完全にぬかるんでおり、いたるところに水溜りもできています。

競技が始まる前からお察しの状態ですが、それでも予定通り競技は始まりました。いや、強行されました・・・・・。

不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、沖縄県代表の白バイ隊員

まずはS字コーナーの入り口です。

見ての通り、コンディションは最悪です。ある意味、真の「オフロード」ですが・・・。

不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、大阪府代表の白バイ隊員不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、福岡県代表の白バイ隊員
逆ハンドルを切ってリアタイヤの横滑りに耐えるオフロードバイクに乗った埼玉県代表の白バイ隊員

S字の入り口では、オーバースピードで突っ込みすぎて、逆ハンドルを切って横滑りに耐える白バイ隊員がたくさんいました。晴れていれば、何てことのないカーブなのですが、これだけぬかるんでしまうと、簡単には止まりきれません。

逆ハンドルを切ってリアタイヤの横滑りに耐えるオフロードバイクに乗った島根県代表の白バイ隊員逆ハンドルを切ってリアタイヤの横滑りに耐えるオフロードバイクに乗った兵庫県代表の白バイ隊員
不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、警視庁代表の白バイ隊員

試走でまともに走れないコースだと悟り、本番ではスピードを落としてカーブを曲がる白バイ隊員もたくさんいました。とは言え、この不整地走行操縦競技はタイムトライアルなので、慎重に走りすぎていては、上位に食い込むことはできません。

不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、滋賀県代表の白バイ隊員不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、香川県代表の白バイ隊員
不整地走行操縦競技(オフロード)のS字コーナーを走る、岐阜県代表の白バイ隊員

このS字コーナーの入り口は、くぼ地になっているため、水が溜まりやすくなっていました。特にレース後半になるほど水かさが増えて、最後は沼地に近い状態になりました。

不整地走行操縦競技の水溜りを豪快に水しぶきを上げて疾走するオフロードバイクと新潟県代表の白バイ隊員

水の溜っていないライン取りをせずに、あえて豪快に水しぶきを上げて水溜りに突っ込んでいく果敢な白バイ隊員もいました。この後の洗車やチェーンのメンテがたいへんそうだな・・・。

不整地走行操縦競技の水溜りを豪快に水しぶきを上げて疾走するオフロードバイクと石川県代表の白バイ隊員不整地走行操縦競技の水溜りを豪快に水しぶきを上げて疾走するオフロードバイクと長野県代表の白バイ隊員
雨でぬかるんだオフロードのS字コーナーを走る、福岡県代表の白バイ隊員

続いて、S字コーナの出口付近を見てみましょう。

ここがこのオフロードコースの中で一番の鬼門でした。多くの白バイ隊員がこのポイントでバランスを崩して、急減速、180°スピン、コースアウト、転倒などが続出しました。

雨でぬかるんだオフロードのS字コーナーを走る、富山県代表の白バイ隊員雨でぬかるんだオフロードのS字コーナーを走る、警視庁代表の白バイ隊員
リアタイヤをスライドさせながらカーブを曲がる、兵庫県代表の白バイ隊員のオフロードバイク

どの白バイ隊員も、ズルズルとリアタイヤをスライドさせながら、かろうじて体勢をキープしています。右足を踏ん張ってなんとか転倒せずに、持ちこたえています。

リアタイヤをスライドさせながらカーブを曲がる、千葉県代表の白バイ隊員のオフロードバイクリアタイヤをスライドさせながらカーブを曲がる、滋賀県代表の白バイ隊員のオフロードバイク
リアタイヤを滑らせても止まりきれずにスピンする、山梨県代表の白バイ隊員のオフロードバイク

こんな最悪のコンディションの中で競技を実施しているので、当然踏ん張りきれず、リアタイヤの滑りが止まらずにスピンする白バイ隊員も続出しました。転倒するのをこらえるだけでも精一杯の状況です。

リアタイヤを滑らせても止まりきれずにスピンする、山口県代表の白バイ隊員のオフロードバイクリアタイヤを滑らせても止まりきれずにスピンする、兵庫県代表の白バイ隊員のオフロードバイク
大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員

当然、踏ん張りきれずに転倒する白バイ隊員もたくさんいました。と言うか、試走を含めると、3人に1人はスピンか転倒していました。それだけ、コースの路面コンディションが最悪だったということです。ここに掲載している写真は、ほんの一部であり、もっとたくさんの白バイ隊員がこのコーナで転倒していました。

大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員
大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員
大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員大雨のオフロードコースで転倒する白バイ隊員
大雨の悪路にめけず、果敢に攻めて走る宮崎県代表の白バイ隊員

こんな路面状態でも白バイ隊員は、果敢に攻めてきます。見ている方は、迫力があって楽しいですが、走っている方はたいへんですよ、これは。

リアタイヤをスライドさせながらドリフトでコーナを抜ける神奈川県代表の白バイ隊員とオフロードバイク大雨の悪路にめけず、果敢に攻めて走る広島県代表の白バイ隊員
リアタイヤで泥を跳ね飛ばしながらカーブを曲がる神奈川県代表の白バイ隊員とオフロードバイク

リアタイヤで泥を巻き上げながらカーブを曲がっていきます。地面もそうとう削っています。

泥を跳ね飛ばしながら疾走する鳥取県代表の白バイ隊員

リアタイヤが巻き上げた泥が宙を舞っています(笑)

全身泥だらけで疾走する白バイ隊員とオフロードバイク

← の隊員なんて、泥だらけでゼッケン番号すら読めない状態です。

第47回全国白バイ安全運転競技大会の不整地走行操縦競技に出場している埼玉県代表の白バイ隊員第47回全国白バイ安全運転競技大会の不整地走行操縦競技に出場している大阪府代表の白バイ隊員
第47回全国白バイ安全運転競技大会の不整地走行操縦競技に出場している大分県代表の白バイ隊員第47回全国白バイ安全運転競技大会の不整地走行操縦競技に出場している愛媛県代表の白バイ隊員
第47回全国白バイ安全運転競技大会の不整地走行操縦競技に出場している北海道代表の白バイ隊員

ここまでご覧頂いた方は、写真の良し悪しにかなり差があるのが、お解かり頂けるかと思います。実は、最初はSIGMAの望遠レンズで撮影していたのですが、大雨によりあまりにも湿度が高かった為、途中で階層レンズの中が曇ってしまい、まともに撮影できなくなりました。そこで、途中から望遠レンズをやめて、標準レンズに切り替えた都合上、写真の出来に差があります。ご容赦下さい。

大雨の中をパイロンの設置場所に目印の石灰を撒く全国白バイ安全運転競技大会の審判員

こんな悪天候の日は、審判員もたいへんです。接触によりパイロンが移動しても、元の位置に戻せるように目印の石灰を撒いていました。でも、撒いても撒いてもすぐに雨と泥水で消えてしまうんですよね・・・。

段差ジャンプに向けて、ぬかるんだ泥道を加速する沖縄県代表の白バイ隊員

次の段差ジャンプに向けて、ぬかるんだ泥道を加速していきます。

勢いをつけて段差をジャンプするオフロードバイクと宮崎県代表の白バイ隊員

勢いをつけて段差をジャンプ!!

勢いをつけて段差をジャンプするオフロードバイクと香川県代表の白バイ隊員

ジャンプと同時に勢い良く泥水が水しぶきを上げて跳ね上がります。あまりにも水しぶきが多すぎて、白バイ隊員ではなく、水しぶきの方にピントが合っています(笑)

池のように水が溜まったオフロードを大量の水しぶきが舞い上げて、全開で突っ切る神奈川県代表の白バイ隊員

この段差障害の手前も凄いことになっています。水が溜まりすぎて沼地を通り越して池みたいな状態です。白バイ隊員も障害を乗り越えるために加速して突っ込むため、大量の水しぶきが舞い上がります。

池のように水が溜まったオフロードを大量の水しぶきが舞い上げて、全開で突っ切る京都府代表の白バイ隊員

← の写真を見てもらえれば、どれだけひどいコンディションだったかお分かり頂けるかと思います。一見すると、オフロードバイクのリアタイヤが地面にめり込んでいるように見えます。

オフロードの段差を超えられずに転倒する白バイ隊員

この段差もS字に続く難関ポイントでした。段差に向けていっきに加速するのですが、その手前にある大きなぬかるみでスリップして転倒する白バイ隊員が続出していました。

大雨により泥沼となったオフロードで転倒する白バイ隊員大雨により泥沼となったオフロードで転倒する白バイ隊員
大雨により泥沼となったオフロードで転倒する白バイ隊員大雨により泥沼となったオフロードで転倒する白バイ隊員
オフロードバイクがリアタイヤを滑らせて大量の土と泥水を巻き上げている瞬間の写真

最後にもう1枚。個人的には、一番気に入っている写真です。

肝心のピントが白バイ隊員ではなく、跳ねあがった泥に合っていますが、そこはご愛嬌と言うことで(笑)

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