2006/04/23 作成
1日目:3泊 4日のミドルツーリング
やっと仕事が一段落しました。しかし、季節はもう秋・・・。
長期休暇を取るのは難しそうなので、祝日と土日を挟んで3泊4日のツーリングに行くことにしました。
4日間でそこそこ回れそうな距離を計算した結果、行き先は「紀伊半島」に決定。小学校1年生の時に一度だけ伊勢/志麻に来たことがあるのですが、当時の記憶はほとんど残っていない為、もう一度訪れることにしました。
まずは、東京から中央高速に乗って、一気に西へ走ります。ひたすら300km走ったところで、小牧Jctから初めて走る名神高速へ。さらに西へ向かって走り、東京から450km、大津ICに到着。時刻は既に14時を回っていました。
大津市内に入るとすぐ目の前に「琵琶湖」が現れました。まずは、右手に琵琶湖を眺めながら比叡山ドライブウェイに入ります。心地よい上り坂を登っていくと、右手の眼下には市街地の中に綺麗な湖面が広がっていました。しばし、路肩にバイクを停めて、景色を眺めます。
この日は、曇っていたせいか、少し薄い霞がかかっていましたが、それでもかなり綺麗な景色でした。快晴ならもっと綺麗な絶景が見られたかもしれません。
麓からドライブウェイを5kmほど走ると「延暦寺」に辿り着きます。ご存じ、天台宗の総本山です。修学旅行等で訪れた方も多いことでしょう。
さすがに観光名所だけあり、この日も大勢の観光客で賑わっていました。特に「根本中堂」周辺は、人だかりが多く、残念ながら霊山という雰囲気ではありませんでした。
自分は無教徒なのですが、仏閣巡りは好きだったりします。でも、こういう観光地化されて人が多いところよりは、ほとんど訪れる人が居ないような寂れたところの方が好きですね。
さすがに海外からの観光客も多いようで、英文の看板を発見。京都でもよく見かけますね。
将軍はそのまま「the Shogun」なんだ。
根本中堂の正面にある急な階段を上りきった先に「文殊楼(もんじゅろう)」があります。さすがにここまで登ってくる御年輩の方は少ないのか、この辺りは訪れる人も少ないです。
ここは合格祈願の名所だけあって、たくさんの絵馬がかけられていました。この門には両側の柱の中に階段があり、向かって右側の柱から上に登ると、門の内部を通り抜けることができます。ただし、かなりきつい勾配の階段で、通り道も非常に狭いです。門の内部の中央には、文殊菩薩がまつられています。
延暦寺から北側のドライブウェイも絶景でした。中央に見えるのが「琵琶湖大橋」です。残念ながら、やや薄雲がかかっていて、湖の対岸はぼんやりとしています。
ドライブウェイの途中では、何度もニホンザルを目撃しました。最近、ニュースでも話題になっていますが、このニホンザルによる被害が広がっているようですね。
琵琶湖の麓まで降りてきたところで、湖沿いに北へ走り「近江舞子」まで行きました。
近江舞子は、琵琶湖の西岸に位置するリゾートスポットなのですが、さすがにオフシーズンだけあって、全く人影が見あたりませんでした。かなり寂しい景色でしたが、誰もいない浜辺を散歩するのもいいものです。天気がいまいちなのが残念。
さすがに大津市内に入ったのが遅かったせいか、この時点で夕暮れが迫ってきた為、今日の宿泊地である大津市内へと引き返しました。帰りは、有料道路である湖西道路のおかげで、あっという間に市内へ戻ることができました。
2日目:高野山ツーリング
早朝の大津市内は薄曇りでした。ホテルのTVで見た天気予報では、午後からところにより雨が降るそうなので、早めに出発します。
ここは先を急ぐために高速道路でいっきにショートカットします。大津ICから再び名神高速に乗ると、さらに西へ。この辺りは長い直線が多く、気持ち良く走ることができます。吹田まできたところで近畿自動車道に入り、今度は南へ。
和歌山県に入る直前の泉南ICで降りると、国道480号線に入ります。徐々に登っていく坂道を走り続けると、「高野山」に辿り着きます。
高野山と言えば、ご存じ、真言宗の総本山です。ここは、見所が多く、様々な建造物を見ることができます。バイクを停めて、しばし高野山を散策します。
案内所でもらったマップを片手にふらふらと歩き回ります。さすがに高野山は面積が広く見所も散らばっているため、観光客の数も比叡山に比べるとかなり少なく感じます。周りの話し声が聞こえないのは良いですね。静寂の中、良い雰囲気で鑑賞することができました。
紅葉には、まだ時期的に早いのですが、それでもところどころで赤く染まった紅葉が一層見栄えの良い景色を演出していました。
見所は数多くあるのですが、その一部を↓に紹介します。
大門 | 壇上伽藍 | 東塔 | ||
金堂 | 大伽藍拝道 | 御影堂 | ||
金剛峯寺 | 金剛峯寺境内 | 根本大塔 |
歩き疲れたところで、少し遅い昼食を取ります。
大門へと続く道の途中にある「つくも食堂」に立ち寄り、地鶏釜飯をオーダ。釜飯も美味しいのですが、ここ高野山の名物はその隣にある「胡麻豆腐」です。普通の豆腐と違い、練り上げられた胡麻と豆腐の味は、少し濃厚でくせがあります。これは好き嫌いが分かれるところかもしれません。わさび醤油が良く合います。
高野山を後にすると、高野龍神スカイラインで護摩壇山を登ります。ここはその名の通り山間を通り抜ける絶好の道路なのですが、あいにく天気が悪く山頂付近は濃霧でした。待っていても天候の回復が見込めないため、ここはあっさりと諦めて、一気に山を下ります。この辺りは、心地よりワインディングの連続でした。途中、道の駅ではバイクもたくさん止まっていました。
日高川沿いに龍神海道の先端まで降りてきたところで、国道424号線に入り、日高川沿いに御坊市内を目指します。日高川は、凄い鮮やかな緑色の河でした。景色も良く、道も走りやすく、お勧めの快走路です。標高が下がったせいか、この辺りから天候が回復して、時より晴れ間も見えてきました。
御坊市内まで来たところでまだ時間的に余裕があったので、「日の岬」まで足を伸ばすことにしました。
ここは、紀伊半島の最西端で小高い丘の上に岬があります。岬から「煙樹ヶ浜」を眺めると、綺麗な海岸線が広がっていました。
残念ながら時間的に余裕が無くなってきたので、ここで市内へと引き返すことにしました。
市内へ戻る途中、踏切の片隅にバイクを停めて、しばし電車が通るのを待ちます。しばらく待つと、やや年式の古い1両編成のディーゼル車両が登場、キハ600系です。ここ紀州鉄道は、営業距離わずか2.7kmという、日本一短い私鉄です。
鉄道ファンとしては、こういうレトロな車両を見ると感激します。年式はかなり古いのですが、手入れが行き届いているのか、車両そのものは非常に綺麗でした。ちなみに、キハ603は週末のみの運転で、普段はキテツ-1というレールバスが走っています。
多くの鉄道路線が続々と廃線になる中、この路線はいつまでも残っていて欲しいものですね。
今日の夕飯は、ごく普通のトンカツ屋でしたが、キャベツの盛り方が豪快だったので、写真を撮ってみました。