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2014/01/14 作成、2020/04/22 更新

1.運賃の基礎

A列車で行こう9の運賃の基礎

A列車で行こうシリーズは、基本的に運賃収益で会社を運営するゲームです。従って、運賃に関する情報はとても重要です。ここでは、その運賃と稼ぎ頭となるリニア新幹線についておさらいしておきましょう。

A列車で行こう9の運賃計算のためテスト用路線

まずは、運賃を算出するために、ビューのブロック(10km単位)に沿って等間隔に駅を建設しました。これで駅間の距離と運賃の関係を調査します。結果は、明快です。

A列車で行こう9の駅間の距離と運賃の関係を示したグラフ

運賃は、駅間の距離に比例
します。これは、「A列車で行こう9」に限らず、FM-7版の「初代A列車で行こう」から継承されているシリーズ共通の仕様です。

可能な限り遠くまで乗客を運ぶ
これが大原則です。もちろん、乗客の数が少ないと赤字がかさむだけです。

A列車で行こう9の駅間の線路敷設は、最短路線で!

運賃は、「走行距離」ではなく、「駅間の直線距離」で決まります。従って、遠回りで距離を稼いでも運賃は変わりません。駅間は、

可能な限り、最短距離で

線路を敷設することが重要です。

A列車で行こう9でマップの斜め方向に線路を敷設した場合の所要時間を運賃

マップ上で斜めに線路を敷設した場合も同じです。A列車で行こう9は、斜め方向に走行した場合も、駅間の距離と走行時間は正しく計算されています。つまり、マップの対角線に線路を敷設すれば、最長路線(収益が最大の路線)を作ることができます。A9のマップサイズは、縦横10.240kmのため、対角線の路線長は約14kmになります。

2.隣接街(マップ外)への接続

A列車で行こう9で隣接街(マップ外)への接続

次に隣接街(マップ外)への接続した場合を考えてみましょう。

試験的に、マップの端に駅を設置して隣町までの所要時間と運賃を調査します。

A列車で行こう9で路線を隣接街(マップ外)への接続した場合の運行所要時間と運賃の関係を示したグラフ

結果、列車が往復するのに要した時間は 22分、運賃は前述の検査で言うと、ブロック約1.1個分でした。つまり、
マップ外接続時の時間効率は良くない
となります(隣町で乗降が発生しているため、必然なのですが・・・)。とは言え、街があまり発展していない状態でも隣街から乗車してくれる客は魅力的です。乗客数編 にも記載した通り、マップ外接続がゲーム序盤戦で有効な手段であることは違いありません。

A列車で行こう9でリニア新幹線を隣接街(マップ外)への接続した場合の例

ある程度発展した街であれば、リニア新幹線をマップ端から隣町に接続すると、1編成で1日あたり5,000万円の収益を稼ぐことができます。

A列車で行こう9で効率重視でリニア新幹線を隣接街(マップ外)する場合の例

初級マップ攻略編でも述べた通り、隣町に接続する時は、マップ端から反対側まで線路を延ばす方法が効率的です。この方法なら、1日あたりの収益を1編成で7,000~8,000万円まで増やすことができます。

A列車で行こう9で効率重視でマップの対角線上にリニア新幹線を運行した場合の例

ちなみに、隣町に接続せずにマップの対角線上にリニア新幹線を運行すれば、1編成で1日1億円 の収益を稼ぎ出すことも可能です。これがA列車で行こう9の旅客列車で稼げる、ほぼ上限の数値になります(前日からの乗り越し客がいる場合は、約1.2億/日まで稼げます)。

3.超過密ダイヤ

A列車で行こう9で発車時間を2分間隔に設定した場合

前述の1編成=1億円/日の路線を可能な限り有効に活用するために、超過密ダイヤを組みます。リニア新幹線なら
2分間隔で運行
することができます。ここでは、その一例を紹介します。

A列車で行こう9で発車時間を2分間隔に設定するための線路の敷設例

2分間隔路線を作る方法は幾つかあるのですが、最も簡単なのは四線ホームを使用する方法です。三線ホームでも実現可能なのですが、ポイント分岐がちょっと複雑になるため、あまりお勧めしません。

コツは、以下の3点です。

1)駅の「発車時間」を「毎 2分(00:00-00:02~00:02-24:00)」に設定する。
※「発車時間」ではなく「停車時間」を使用すると失敗する場合が多々あります

2)渡り線を2つ作る。
※京浜東北線の品川~田町間のように、立体交差する線路です。

A列車で行こう9で2分間隔で発車する超過密ダイヤを組むための路線とポイントの分岐設定

3)左側から順に入線させる。

※右側から順に入線させた場合、ポイントの位置によっては、列車が詰まります。

 

この方法なら、余裕を持って、2分間隔で列車を運行させることができます。特に「株なし」ルールや「隣街接続禁止」ルールなど、資金繰りが厳しい縛りルールでプレーする場合は、有効な手段です。

A列車で行こう9で効率を重視したリニア新幹線の運行例

ポイント設定は、4パターンしかないため、比較的に容易に設定できます( 1~4番ホームに順に入線させるだけです)。全てのセッティングが終わったら、試験走行させてみます。

A列車で行こう9で効率重視で運行させた場合の先行列車と後続列車の車間距離

ちなみに、列車間の距離は、このくらいです。10両編成で言えば、1.5編成分ぐらいでしょうか。この距離が確保できれば、減速することなく、最高時速360kmをキープすることができます。将来的にA列車で行こうシリーズに閉塞機能が実装されたら、かえって難しくなりそうな運行ダイヤですが。

A列車で行こう9で効率重視で運行させたリニア新幹線の路線マップ

初級マップの「ひしめきあう街」なら、対角線上に敷設した複線の路線上に40編成を同時運行させることが可能です。ただし、この状態で 1億円×40編成=40億円/日の収益を確保するには、783人×30本/時=23,490人/時の乗客が集まるだけの発展した街を用意する必要があります。実現できれば、この1路線だけで年間 1兆4,600億円の収益が見込めます。(※現実的には、A列車で行こう9の仕様で夜間にこれだけの乗客を集めるのはかなり厳しいので、隣町に接続する方が簡単です)

4.運賃収入

4-1.運賃設定

A列車で行こう9の運賃は、車両の種類により27種類に分かれています。

運賃車両の種類車両の数
¥305電気駆動の通期型・旅客列車103系、105系、205系、209系など53種類
¥458ディーゼル駆動の通期型・旅客列車
高速の通勤型など
キハ40系、キハ52型、キハ54型、E233系など61種類
¥611高速の通期型・旅客列車
低速の急行・特急列車など
E231系、215系、キハ150形、など11種類
¥764旧型のディーゼル駆動列車キハ181系のみ1種類
¥916旧型のディーゼル駆動列車などキハ40系、5000系、8000系など5種類
¥1,069蒸気機関車などC57形蒸気機関車+12系、583系、キハ185系など8種類
¥1,222特急列車キハ183系0番代、7000系(名鉄)など7種類
¥1,374特急列車2000系(名古屋鉄道)1種類
¥1,527特急列車キハ183系、785系、485系など11種類
¥1,680特急列車E351系、E257系、E653系、381系など12種類
¥1,833特急列車キハ283系、789系、253系、255系など7種類
¥1,985特急列車281系、キハ71系、883系など13種類
¥2,138特急列車251系、EF66形+14系、23000系(近鉄)3種類
¥2,291特急列車E259系、21020系(近鉄)2種類
¥2,443特急列車285系0番代、2000系(名鉄)2種類
¥2,596特急列車E655系、EF81形+24系、681系、ARX、0系など6種類
¥2,749特急列車AR81種類
¥2,902特急列車AR9(exp)1種類
¥3,054新幹線E4系、500系、186Exp.3種類
¥3,207新幹線E1系1種類
¥3,360新幹線200系、AR9(super)3種類
¥3,513新幹線E2系、E5系、E6系、700系5種類
¥3,665新幹線、北斗星N700系、800系、EF81形+24系3種類
¥3,818新幹線400系、E3系、E7系など4種類
¥4,123カシオペアEF81形+E26系1種類
¥4,887リニアリニア1種類

上記の運賃は、10km乗車した場合の料金です。

一般的に 運賃が高い車両は、運行経費も高い ため、必ずしも収益が多いとは限りません。ただし、リニアだけは別格 です。

4-2.ランニングコスト

A列車で行こう9の車両のランニングコスト(管理費と運行経費)

車両のランニングコストは、以下の2種類があります。

1)運行経費

車両の走行距離に乗じて加算される経費です。運行経費は、車両の種類や編成数により、増減します。

2)管理費

走行の有無に関わらず、マップ上に配置している全ての車両に発生する固定費です。管理費は、1時間単位に発生します。運休中の管理費は、1/4になります(10円以下切り捨て)。少額のため、鉄道の収支には、ほとんど影響しません。

4-3.車両別の収支

A列車で行こう9の車両別の収支グラフ(運賃収入と運行経費+管理費の関係図)

車両別の収支をグラフ化すると、上の図のようになります。縦軸は1日の収入(運賃)、横軸は1日の支出(運行経費+管理費)です。このグラフは、支出が2,500万以下の車両が対象ですが、この中では圧倒的に特急列車の利益率が良いことが分かります。通勤型と高速通勤型は、乗車人数は多いのですが、運賃収入が低いのがデメリットです。

A列車で行こう9の車両別の収支グラフ(運賃収入と運行経費+管理費の関係図)

支出が2,500万以上の車両も対象にグラフ化すると、上の図のようになります。超特急の収入と支出が飛びぬけて高額のため、それ以外の車両のプロットがグラフの左下に塊と化しています(笑) 超特急は、支出が大きいだけではなく、支出に対する収入の比率も比較的に大きい(原点からの対角線より上にプロットされている)ことが分かります。

4-4.代表的な車両の運賃収入

A列車で行こう9の代表的な車両(E531、E233、103系、キハ40系、E5系、リニア)の収益算出表(最大乗客数、運行経費、運賃、損益分岐点、1日の最大売上と最大収益、他)

A列車で行こう9の代表的な車両の収益算出表を掲載します。全車両の一覧データは、メニューページ から「4. データベース」の「車両一覧」をクリックしてください(閲覧時の注意事項があります)。

「最大売上」と「最大収益」は、最長路線(マップの対角線上に敷いた約14kmの路線)を元に24時間運行した場合の値です。前日から日跨りの乗客がいる場合は、上記の値を上回ります。「ROS」は、Return of Salesの略で売上に対する利益の割合を示しています。税金編 に記載した通り、A列車で行こう9は売上に対して 5%の消費税が課せられるため、この値が高いほど純利益(税引き後の利益)の比率が増えます。

やはり、通勤車両はE531系とE233系が主力ですね。在来線で1編成で1,500万円/日以上を稼ぎ出すのは頼もしい限りです。注意すべきは、103系やキハ40系です。103系のように車両本体が安い一部の車両は、運賃が低く設定 されています。次にキハ40系などの一部の気動車は、運行経費が高く設定 されているため、損益分岐点が上昇します。この辺りは、普通にプレーしていると、意外と気がつかないですよね。

前述の通り、リニア新幹線の収益は破格です。1編成で 在来線の 6~7倍の収益 を上げることができます。良くも悪くも、リニアがA列車で行こう9のバランスブレイカーになっているのですが・・・。

 

※上記の値は、理論値ではなく実測値のため、誤差を含んでいます。

4-4.バスの運賃

A列車で行こう9のバスの収益算出表(最大乗客数、運行経費、運賃、損益分岐点、1日の最大売上と最大収益、他)

 参考までに、バスの収益算出表も掲載します。やっぱり、近距離ノンステップバスの性能が良いですね。

 

※上記の値は、理論値ではなく実測値のため、誤差を含んでいます。

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