2020/04/27 作成、2020/04/28 更新
線路敷設
はじめに
A列車で行こう9をプレーする上で、線路敷設の知識は必須です。このページでは、A9の線路敷設に関する仕様について説明します。
基礎知識
線路のサイズと車止め
線路を敷設する時の 最小幅は 2m です。この2mの前後に必ず車止めが付きます。車止めの幅は 6mです。線路の横幅も6mです。
整列配置
A9の整列配置は、4m単位です(詳細は、整列配置編を参照)。従って、幅6mの線路の横に別の線路を整列配置で敷設することはできません。2つ飛ばして3つ目(12m先)に敷設した線路と線路の間には、別の線路を敷設することができます。
前述の通り、整列配置した2つの線路の間に敷設した線路は、整列配置が使用できません。そこで、先にポイントを作成 して線路の先端の位置を揃えてからポイントを削除すると、綺麗に位置合わせすることができます。このテクニックは、初歩的な技ですが、とても重要です。
敷設する方角
線路を敷設する方角は、22.5°単位です。これは、建造物を配置する時と同じ方角です。
直線レール
直線レールの基準幅は 20m です。一度に20m以上の線路を敷設した場合は、20m単位に分割されます。
20m未満で作成した線路は、2m刻みで処理されます。
この仕様は、とても重要です!!
必ず覚えておいてください。
曲線レール
曲線レールは、22.5°単位で敷設します。つまり、90°方向転換するのに、4つのパーツが存在します。
曲線レールの最小半径は 54mです。車止めの長さが6mのため、進行方向に向かってちょうどグリッド6マス分(60m)になります。最小半径のカーブを作成する時は、カーブの終点(90度地点)で整列配置しないこと、が重要なポイントです。理由は、54mが 4mの倍数ではないからです。
整列配置で最小半径の曲線を作成すると R56(4m×14)になります。もちろん、この方が建設の面で適している場合も多々あります。
ちなみに、最小曲線半径のR54で円形路線を作成すると、こんな感じになります。
R54の曲線に隣接させて10本の線路を敷設すると、こんな感じになります。曲線1本辺りの長さが徐々に増えているのが判ります。A9の最大曲線半径は 108m です。
R54~R108の範囲内でも端数を含む曲線半径のカーブレールを強引に繋げようとすると枕木の無い ギャップレール が発生するので注意してください。
ギャップレール
A列車で行こう9は、横方向に微妙にずれた線路でも綺麗に繋ぐことができます。ただし、この時、ギャップレールが発生します。
ギャップレールは、可能な限り使用しないこと を強くお勧めします。
ギャップレールは、様々な問題を引き起こします。最も顕著なのは、線路に隣接する道路や建造物が設置できなくなる点です。
ギャップレールは、ある程度の横幅でも強制的に線路同士を接続することができます。A9の初心者にとっては、とても便利な機能です。
ギャップレールは、横方向だけではなく、縦方向でも発生します。これは、強引な曲線レールを敷設したときに発生します。このギャップレールは、テクスチャに枕木が存在しません。見た目も綺麗ではありません。
分岐器(ポイント)
片開き分岐
分岐器(ポイント)の中で最もシンプルなのが、片開き分岐です。22.5°で分岐するポイントです。
ポイントを作成できる場所は、線路敷設時の節目です。前述の 直線レール でも説明しましたが、一度に20m以上の線路を敷設した場合は、20m間隔でしかポイントを作成することができません。これが、自分の作りたい場所にポイントを作れない主な原因です。
ポイントを作りたい場所で、直線レールを区切る ことが重要です。
車両基地や操車場のように片開き分岐レールを連続して敷設すると、全てのポイントが一体化します。撤去も一括 になるので注意してください。
曲線レールから片開き分岐レールを作成できるのは、曲線半径66m以上 です。66m未満の曲線半径では、ポイントを作成することができません。
シングルクロス(片渡り線)
次に、シングルクロス(片渡り線)のポイントです。これもオーソドックスなポイントですね。
A列車で行こう9のシングルクロスポイントは、線路の間隔に制限がありません。どれだけ離れていても渡り線を作成することができますが、あまりにも遠く離れると渡り線には見えません。
ダブルクロッシング(両渡り線)
続いて、ダブルクロッシング(両渡り線)のポイントです。終着駅で2ホーム運用する場合に役に立ちます。
ダブルクロッシングの線路の間隔は、最大12mです。つまり、渡り線の間に別の線路を敷設することができます。
スリップ・スイッチ(両渡り付交差)
Version3.0から追加された新しいポイントのひとつが、スリップ・スイッチ(両渡り付交差)です。マニュアルに記載されている作成手順では、シングルクロスを選択してから進行方向に向かって線路を延長します。
スリップ・スイッチには、別の作り方もあります。シングルクロスを選択してから、渡り線の進行方向(斜め22.5°)に線路を延長します。この方が作りやすいかもしれません。
両開き分岐(Y字分岐)
同じく、Version3.0から追加された新しいポイントの両開き分岐(Y字分岐)です。マニュアルに記載されている作成手順では、車止めの1つ手前の直線レールを選択してから、進行方向に向かって延長します。ただし、個人的には、この作成手順は、あまりお勧めできません。
前述の作成手順では、4種類の両開き分岐(Y字分岐)を作成することができます。この手順の問題点は、任意の間隔で分岐できない ことです。特にパターン3は、分岐した線路と線路の間に別の線路を敷設することができません。
私がお勧めする方法は、先に分岐後の線路を敷設してから、Y字分岐を作成する手順です。この方法なら、任意の間隔で分岐することができます。この手順で重要なのは、分岐後の線路の 先端に距離の差をつける こと、短い線路を先に選択する ことの2点です。
線路の先端が同じ距離の場合は、両開き分岐(Y字分岐)を作成することができません。
この方法であれば、任意の間隔で分岐できるため、Y字分岐の分岐先にシングルクロスポイントを2つ作成して、2線から3線に分岐するポイントを作成することができます。
ダイヤモンドクロッシング
ダイヤモンドクロッシングレールは、線路が交わる角度が 90°、45°、22.5°の三種類を作成することができます。交差線路の運用例は、後日、ダイヤグラム設定編で紹介する予定です。
ガードフェンス付きレール
A列車で行こう9は、傾斜地(高低差がある土地)に線路を敷設すると、線路の両脇にガードフェンスが出現します。このガードフェンスは、傾斜地の高度差により、低いガード付きレールと、高いガード付きレールの2種類が存在します。意図的にこのカード付きレールを作成する場合は、地形編集編 を参考にしてください。
勾配レール
A列車で行こう9の勾配レールは、常に100mで10m上昇します。つまり、勾配は100‰(パーミル)です。有名な碓氷峠が66‰、箱手登山鉄道が80‰ですから、A9の勾配はそれよりきつい傾斜角度になります。
勾配レールと全く同じ傾斜角度の地形を作成しても、残念ながら綺麗に橋脚が隠れる位置に勾配レールを敷設することはできません。強いて言えば、勾配レールの左右に90°の壁面を作れば橋脚が見えなくなりますが、地形編集がグリッド(10m)単位のため、完全に隠すには線路を5本並べて(30m分)敷設する必要があります。
高架線路
A列車で行こう9の高架レールの橋脚は、通常60m間隔で出現します。
ここでちょっとした小技があります。高架線路を20m間隔で敷設すると、橋脚が出現しません。この方法により、橋脚の位置を自在に調整することができます。
この方法により全く橋脚の無い高架線路を作ることもできます。
さらに、橋脚の無い高架線路を複合させることで、同一グリッド上に多段高架線路を敷設することもできます。土地を有効活用できますが、見栄えが非常に良くないため、お勧めはできません。
トンネル、地下鉄
A列車で行こう9は、高度7m以上の土地にトンネルを掘削することができます。もちろん、高度10mの平地に線路を敷設した場合は、高度17m以上の土地が必要です。
架線柱
一度に複数の架線柱を作成した場合は、間隔が60mになります。
架線柱を作成できる場所は、敷設した線路の繋ぎ目 です。直線レール の章で紹介した通り、一度に20m以上の直線レールを敷設した場合は、20m単位に分割されます。つまり、架線柱も20m間隔で作成することができます。
直線レールを20m未満で細切れに敷設した場合は、架線柱の設置場所も2m単位で調整することができます。左の画像のように、大量の架線柱を設置することもできます。ただし、連続して架線柱を設置することはできないため、架線柱と架線柱の最小間隔は 2mではなく 4mになります。
曲線レールは、22.5°単位で作成するため、架線柱が設置できる場所も22.5°単位になります。
踏切
鉄道橋
A列車では、様々な種類の鉄道橋を建設することができます。手前から順にトラス橋、アーチ橋、トレッスル橋、鉄道道路併用橋(Version3.0以降)です。
国内でこれらの代表的な鉄道橋は、富士川橋(トラス橋)、碓氷第3橋梁(アーチ橋)、餘部陸橋(トレッスル橋)、瀬戸大橋(鉄道道路併用橋)、などが挙げられます。