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2006/09/03 作成

タイトル

9日目:悪天候のフィナーレ

地図

2006年 8月19日(土)曇り

長崎 → 門司 333.9km

稲佐山雲隠れ

5:00起床、雨は止んでいるものの空には厚い雲が垂れ込め、稲佐山の頂上も雲の中、全く見えません。

今回のツーリングも実質今日が最終日。20:00発のフェリーに乗るために、長崎からいっきに門司まで戻ります。

今日はゆとりがある為、6:30に出発です。

愛野展望台 雲仙

まずは、長崎から東へ40km走り「雲仙」へ向かいます。

「愛野展望台」から橘湾越しに雲仙岳を眺めてみますが、案の定、曇って普賢岳は見えませんでした。

風も強く断続的に雨が降る悪天候。このまま普賢岳の麓まで走ってもおそらく天気は好天しないだろうと判断してあっさりと諦めました。

有明海

雲仙から北へ走るとやがて進行方向右手にムツゴロウと干潟で有名な「有明海」が見えてきます。

天候はいまだに回復しません。

有明海沿いにさらに北東へ向かいます。

大雨洪水警報発令中

「大雨洪水警報発令中」・・・。

佐賀市内を抜けたところで幾分、雨がやんできたもののあいかわらず強風が吹いています。

さらに北東へ移動します。

太宰府天満宮

なかなか天候が回復しないので、回り道もせずにいっきに福岡まで戻ってきました。

福岡の南東に位置する学業祈願で有名な「太宰府天満宮」です。

さすがに観光名所だけあって、この悪天候の中でも大勢の観光客で賑わっていました。

参拝中に雨もあがり、傘をさしている人もいなくなりました。

梅ケ枝餅 太宰府天満宮

太宰府名物と言えば「梅ケ枝餅」。

たっぷりの小豆あんが詰まった焼餅です。甘くて美味しいです。疲れているときには甘い物が良いですね。

大宰府天満宮の表参道には、梅ケ枝餅を売っている店がたくさん軒を連ねています。

欲を言えば、渋めの緑茶が欲しかった(笑)

アンコと緑茶の組み合わせは、ケーキと紅茶の組み合わせと同じく絶品だと思います。

大荒れの日本海

本当はこの後、平尾台方面へ行く予定だったのですが、天候も悪かったのでそのまま門司へ向かいました。

ところがあまりにも早く着きすぎてしまった為、いろいろと考えたあげく、3日前に行きそびれた「毘沙ノ鼻」へ向かうことにしました。毘沙ノ鼻は、山口県の西に位置する本州最西端です。

行きは関門トンネルを使ったので、今度は関門橋を渡ってみました。が、ただでさえ強風が吹く海上橋なのにこの悪天候で橋の上はもの凄い状態でした。突風に飛ばされそうになりつつタンクにへばりついて橋を渡り再び本州山口県へ。

しかし、毘沙ノ鼻へ向かう途中でもの凄い強風と横殴りの雨に会いました。時間も限られている為、これは無理と判断して、やむなく断念。

本州四端制覇は、また次の機会まで取っておくことにします。

海上は、←の写真のように波が高く大荒れの状態でした。

鯨の竜田揚げ定食 鯨屋 下関

下関まで戻ってきたところで、遅い昼食を取ります。

3日前はふぐ刺し定食を食べたので、今日は鯨屋の「鯨の竜田揚げ定食」にしてみました。

鯨の身は肉のような食感がありますね。

都内にも鯨の専門店はあるのですが、なかなか行く機会が無いです。

海上自衛隊の船舶 下関

下関港から海を眺めていたら、海上自衛隊の船舶が入港してきました。

そう言えば佐世保周辺でも何度か自衛隊の船舶が見えました。

名門大洋フェリー きたきゅうしゅう

再び関門トンネルを潜り、九州へ。このツーリングで3度目の関門海峡通過です。関門トンネルは、100円で渡れるため気軽に横断できますね。関門橋は眺めは良いのですが、この悪天候では・・・。

新門司港へ到着すると、大阪南港行き1便の乗船手続き中でした。名門大洋フェリーは、17:20発の1便と20:00発の2便が就航しています。予約したのは2便の為、港から1便の出航見送ります。

タグボートに押されながら、湾内で180度旋回すると、ゆっくりと外洋へ出て行きます。

名門大洋フェリーは、車両甲板がむき出しになっているのが特徴的です。しかし、後尾車両搭載口が開いたまま出航していく後ろ姿にはちょっと驚きました。

名門大洋フェリー きたきゅうしゅう名門大洋フェリー きたきゅうしゅう
名門大洋フェリー ふくおか2

新門司港には搭乗デッキのある桟橋が1つしかない為、1便が出航すると今度は少し先に停泊していた2便が着岸します。轟音と共に逆回転するスクリューが豪快に水しぶきをかき上げながら、大きな船体が後進してきます。

さながら巨大フェリーの縦列駐車のようです。そして巨大な鉄が擦れ会う轟音と共に接岸。乗船手続きを済ませると、待機場で乗船開始時間まで待ちます。が、かなり待たされました。車の乗船が始まったのが18:00でバイクが乗船できたのは19:00。新日本海フェリーと同じくらい遅いですね。

名門大洋フェリー 二等洋室(二等寝台)

今回の部屋も二等洋室(ツーリスト)ですが、他の船舶とはちょっと違います。

フェリーの二等寝台を使ったことのある方なら←の写真を見て変わっていると思われるでしょう。通常、二段ベットの上段にはハシゴで登るのですが、この名門フェリーは階段になっているのです。つまり、上段と下段の入り口がそれぞれ反対側に作られているので、通路毎に上段と下段が分かれていて、上段の通路には階段が付いています。また、部屋の仕切がカーテンではなくてブラインドになっているのも特徴的です。タオル掛けやスリッパが付属している等、これまでに乗った長距離フェリーの中では一番心地よかったです。

新門司港の夜景

20:00 定刻通り新門司港を出港。

九州の夜景を眺めながら、今回のツーリングもほぼ終了です。

部屋に戻ると深夜のイベントに備えてさっさと就寝。

10日目:深夜の瀬戸内海をフェリーで

地図

2006年 8月20日(日)晴れ のち 曇り

大阪 → 東京 569.2km

瀬戸内海航路 簡易マップ

瀬戸内海航路の名物は、三大大橋です。

門司港から大阪南港までの間に、3つの橋の下を潜ります。もちろん、門司港を20:00に出発している為、真夜中に起き出してデッキまで出る必要がありますが、そこは根性ですよ。

船内の各所には、それぞれの橋の通過予想時間が明記されているので乗船時にチェックしておきましょう。


フェリーから見た来島海峡大橋

まずは、1:15。 広島県と愛媛県を結ぶしまなみ海道に架かる「来島海峡大橋」です。

イルミネーションの数は少なめですが、綺麗な橋です。暗闇の中に浮かび上がる大橋の下をゆっくりとした速度でフェリーが通過します。今は真夏ですが海上は夜風が涼しく、半袖では少し寒いくらいでした。来島海峡大橋は、しまなみ海道の中で今治と大島を結ぶ、一番四国よりの橋です。この橋は、5年前の四国ツーリング時に上を通過しています。この時、甲板に出てきた乗船客は、3~4人。満席のフェリーの割には少ないですね、みなさんは今頃夢の中でしょうか。

部屋に戻って二度寝です。

フェリーから見た瀬戸大橋

続いて、3:20。 岡山県と香川県を結ぶ御存知「瀬戸大橋」です。

さすがにでかいですね。本州側から四国側まで高速道路沿いに灯されたイルミネーションのラインが綺麗です。瀬戸大橋は、高速道路(瀬戸中央自動車道)とJR西日本の瀬戸大橋線の二階層構造になっています。高速の方はまだ通ったことはありませんが、鉄道の方は高松へ行くときに寝台特急サンライズ瀬戸で渡っています(雑記に少しだけ写真があります)。

この時、甲板に出てきた乗船客は、わずかに 2人でした。さすがにこの時間ですし無理もありません。

部屋に戻って三度寝です。

フェリーから見た明石海峡大橋

朝 6:00起床、久し振りに遅い起床でした。外は既に明るく朝日の向こうに「明石海峡大橋」が見えてきました。

明石海峡大橋は、兵庫県の明石市と淡路島を結ぶ世界最長の吊り橋です。真下から眺める橋は、迫力があります。

明石海峡大橋を通過すると、もうすぐ大阪南港です。

フェリーから見た明石海峡大橋フェリーから見た明石海峡大橋
車両甲板

8:00定刻通りに大阪南港に着岸しました。甲板開放のアナウンスと共に、甲板へ降りていきます。

名門フェリーは、他のフェリーと異なり甲板の壁が大きく開いている為、明るく開放感があり良いですね。バイクもフェリーの壁際ではなく、通路の真ん中に止めていました。バイクの台数は、ざっと20~30台。

大阪南港でフェリーから下船すると、近畿自動車道、名阪自動車道、中央自動車道と乗り継ぎ、一路東京を目指します。

途中、大津SAからは琵琶湖を眺めることができました。

そしてこの旅のシメに、辰野PAでさくらソフト、双葉SAで白桃ソフトを食べました。今回のツーリングで食したソフトクリームは、生ブルーベリー(野尻湖)、ブルーベリー(千枚田)、黒豆(天橋立)、梨(鳥取)、スイカ(大栄)、うに(下関)、びわ(長崎)、さくら(辰野)、白桃(双葉)の計9種類。

琵琶湖(大津SA)辰野PA さくらソフト/双葉SA 白桃ソフト
帰着 東京


 お盆最終日のUターンラッシュに加えて中央高速は4カ所で事故発生! 見事な大渋滞に巻き込まれ、帰ってきたのは20時過ぎでした。疲れた~~~。明日から仕事だと思うとがっかりですが、頑張ります。

今回のツーリングは初の山陰地方でしたが、見所も多く良いツーリングでした。でも、やっぱり真夏のツーリングは辛いですね。次は、春先か秋頃に走りたいです(秋は台風が心配ですが・・・)。

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 最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。
 このツーリング記が皆様の旅行に少しでも役立てば幸いです。
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山陰・北九州ツーリング 走行記録

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