道央自動車道の大沼～長万部間は、国道５号線 とほぼ同じルートを走っています。この区間の国道は非常に走りやすいため、よほど急ぎでなければ下道で十分です。ただし、長万部で国道37号線に入った後の静狩から豊浦までの区間は、追い越し禁止の峠越えになるため、道央自動車道の方が早いです。

道央自動車道は、洞爺湖のすぐ近くを通っています。洞爺湖は、中央の中島を囲んだ円形の美しい湖です。湖畔沿いには、洞爺湖温泉街がありリゾートホテルが多数あります。バイクでツーリングするなら、北側の湖畔にある「とうや中央公園・小公園キャンプ場」がお勧めです。キャンプ場の近くに温泉もあります。

道央自動車道の登別東ICの近くに有名な登別温泉の地獄谷があります。登別温泉まで来たら、是非、熊牧場へ立ち寄ってください。動物が好きな方なら、絶対にお勧めできる観光スポットです。愛嬌満点の熊が出迎えてくれます。園内でニンジンを購入したら、手に持ったニンジンを熊に見せてください。熊が手を振ってニンジンを催促する姿は、とても可愛いです。

道東自動車道は、苫小牧港フェリーターミナルの近くに苫小牧東と苫小牧西の２つのインターチェンジがあります。ツーリング最終日に時間が押した場合は、道東自動車道を使うことで乗船手続き締め切りに間に合わせる方法もあります。もちろん、余裕を持ったツーリング計画を立てることが前提です。

道央自動車道の新千歳空港ICは、空港の西側に位置しています。新千歳空港のバイク駐車スペースは、立体駐車場の１階にあります。飛行機で北海道へ来てレンタカーを借りた場合、ここから道央自動車道で走り出す方も多いと思います。

北海道ツーリングでは、ほぼ渋滞と無縁ですが、札幌市街の周辺だけは交通量が多く市街地を抜けるのに時間を要する場合があります。信号も多いため、赤信号で停車する回数も増えます。この付近は、高速を使ってショートカットするのもありだと思います。

道央自動車道の江別から深川の間は、国道12号線 と同じようなルートを走っています。国道12号線は、意外と信号が多く、北海道ツーリングの日数が短い場合は道央自動車道を利用してショートカットする方が良い場合もあります。

ちなみに、国道12号線は日本一長い直線道路で有名です。両端の美唄と滝川の路肩に「直線道路日本一 29.2km」の立て看板があります。

小樽港から上陸したライダーが富良野・美瑛方面まで短時間で抜けるルートが道央自動車道の滝川ICから 国道38号線 を使用するルートです。以前は苫小牧港から上陸した場合もこのルートが最短でしたが、現在は 道東自動車道 が延伸したため、占冠周りの方が早いです。

以前は、道央自動車道の終点が旭川でした。現在は、延伸されて士別の手前（士別剣淵IC）まで開通しています。旭川と言えば、旭山動物園やラーメン村が有名ですが、個人的には神居古潭のようなマイナー観光地もお勧めです。神居古潭は、旧神居古潭駅舎の跡地がサイクリングロードに整備されています。