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2008/08/31 作成

タイトル

3日目:本州最東端に到達!

地図

2008年 8月11日(月)曇り

釜石 → 八戸 260.3km

釜石発

ツーリング3日目、三陸海岸の後半戦です。

朝 7:00、北へ向けて再び出発。今日も朝は涼しいです。

姉吉

今回のツーリングのメインイベントの1つがやってきました。釜石から国道45号線を北上すること30km、重茂半島の付け根から県道41号線に入り、やたら狭く急なカーブが連続する山道を走り続けること10km、「姉吉」までやってきました。

残念ながらバイクが走れる道はここまで、ここからはバイクを降りて徒歩です。

本州最東端入り口

「← 本州最東端 魹ヶ埼灯台」

本州最東端までここから徒歩で片道 3.8km、往復 7.6km。むむむ・・・、本土本州八端の中で一番やっかいな端っこです。これがあると判っていたので、あえて前日は釜石泊で行程を組んでいました。

7.6kmと言うと、ちょっとしたオリエンテーリングコース並ですよね。最近、埼玉を中心に 9~10kmのパーマネントコースを歩いていますが、このくらいの距離になると結構な時間を歩きます。

飲み物もしっかり準備して、いざ出発!!

【余談】
「魹ヶ崎」は「トドヶ崎」と読みます。印刷物では前者の表記が使われていますが、ホームページでは後者が多いです。理由は、「魹」が常用漢字ではないからですね。Unicodeならちゃんと表示できます。このページは、UTF-8を使っていますが、エンティティで表示しています。取りあえず、Windows XP + IE6、FireFox3.0、Opera9.5、Safari 3.1で正しく表示できることを確認していますが、他の環境だと文字化けしているかもしれません。

姉吉→トドヶ崎

姉吉を出ると最初は急な坂道が 1kmほど続きますが、そこから先はフラットです。

林の中をひたすら進んでいきます。外はかなり暑かったですが、林の中に入るとひんやりしていて涼しいです。それほど汗ばむこともなく、快適に歩くことができました。

凹む看板

「← トドヶ崎灯台 2.8km  姉吉 1.0km →」

うほっ!

やっぱり遠いな・・・。

姉吉→トドヶ崎

こんな感じで歩けど歩けどさほど景色が代わり映えしません。ひたすら沢沿いの道が続いています。

それでも残り 数百mまで来たところで、遠くから波音が聞こえてきました。

もう一息!!

トドヶ崎灯台

歩き続けること 50分、林を抜けると灯台が。

やっとたどり着きました、ここが本州最東端「トドヶ崎」です。

トドヶ崎

去年の北海道ツーリング記に引き続き、360度パノラマ写真に挑戦しましたが、失敗・・・うまく繋がりませんでした。

↑の写真だと全然伝わってこないと思いますが、ここは広々とした良い景色です。

本州最東端の碑

本州最東端の碑です。

う~ん、これまで見てきた中で一番地味かも・・・。でも、岩盤をそのまま碑にしているのも良いですね。

これで本州四端は三端目、本土本州計八端では七端を制覇。

残るは、本州最西端「毘沙ノ鼻」のみとなりました。

が、しかし、ゲストブックにも書き込みされているじちょうさんが最近九州四端制覇にチャレンジしているのを見て、これもありだなと思いました。

本州四端、北海道四端、四国四端、九州四端、で計十六端。

そう考えると残るは、北海道西端、本州西端、四国北端/東端/西端、九州北端/東端の七端(現時点で九端制覇)。

最果てを巡るツーリングは、まだまだ先が長そうです。

商船三井フェリー

ぼ~っと海を眺めていたら、はるか遠くにフェリーが見えました。

鮮やかな太陽「さんふらわ」のマークが見えたのですぐに苫小牧港発、大洗港行の商船三井フェリーだと判りました。配船ダイヤを見ると、「さんふらわ だいせつ」のようですね。残念ながら望遠レンズを持ってこなかったので14~42mmのズームではこれが限界。

あれ? ということは、フェリーからここトドヶ崎灯台を見ることもできるということかな? このフェリーは、去年の北海道ツーリングで使いましたが、全然考えていませんでした。でもダイヤの関係からここを日中に通過するのは深夜便だけで、夕方便だと夜明け前で見られないはずですね。

岩手県道41号線

再び、3.8kmの道を歩き姉吉まで戻ってきました。

片道 50分、往復 1時間40分、滞在時間を入れるとざっと 2時間半コースですね。さらに、国道から姉吉までのやっかいな県道41号線があるので、トドヶ崎にトライするなら少なくとも 3時間は見ておいた方が良いと思います。県道41号線は、南側の方がやっかいですね。帰りは北側を走りましたがこっちの方がまだマシです。道幅が狭い割には地元車が結構なスピードで対向してくるので気を付けて下さい。

【後日談】
相互リンクしている theSunshineBreakthrough のkeiichi_wさんも、 2日後の13日にトドヶ崎を訪れていたそうです。おしいニアミスでしたか!

(そう言えば、二年前にも佐世保でニアミスっていたので2度目ですね)

keiichi_wさん曰く、この県道41号線は「うねうねぐねぐねの山道」(笑)

山田湾

再び国道45号線の手前まで戻ってきました。

上空も青空で山田湾が綺麗です。

う~ん、気持ちがよい!!

浄土ヶ浜

宮古市街のすぐ近くに「浄土ヶ浜」という名勝があります。

一見すると小島のようですが、陸続きの入り江になっています。白い岩肌、緑の松の木、鮮やかな海と空の青が相まって見事な景観です。ただし、これは写真の撮り方で綺麗に見えてますが、実際にはこのすぐ隣が海水浴場になっており、結構な人数の観光客とその声で魅力が半減してます。やっぱりいくら綺麗なところでも観光地になっていると台無しですね。個人的には、多少景観は劣っていても、昨日の広田崎や碁石岬のような落ち着いた雰囲気ところの方が好きです。

浄土ヶ浜浄土ヶ浜
ホタテ

小腹が空いたので焼きホタテを。

醤油の焦げた香りは最高ですね~。

ただ、海の家(?)価格のせいか値段がちょっと高いかな? 北海道で安くて大きなホタテを食べているので、ちょっとシビアです。北海道と本州を比べてしまうのは酷だけど、長万部では焼きホタテが1枚100円だったから。北海道ではなくてもホタテは安いところは安いですよね、店によりかなり価格差があると思います。

鵜ノ巣断崖へ続く道

浄土ヶ浜からさらに北上すること35km、三陸海岸ツーリングのクライマックス「鵜ノ巣断崖」へ来ました。

駐車場にバイクを停め、海を目指して小道を歩きます。この道は、もの凄い綺麗に整備されています。一見するとコルクボードのようですが、小枝や木屑がびっしりと敷き詰められていて、歩くと軽く沈み込みます。まるでふかふかのカーペットの上を歩いているようです。車椅子でも通行できるように配慮しているようですね。

鵜ノ巣断崖へ続く道
鵜ノ巣断崖
鵜ノ巣断崖

おぉ~~~、絶景です!! まさにこれぞリアス式海岸、社会科の教科書に出てきそうな風景です。海岸まで波が打ち寄せては白波を立てています。その名の通り、断崖絶壁なので海岸沿いが自然のまま保たれているのが良いですね。

ここまでいくつも岬をまわってきましたが、ここはちょっと格上かな。しばらく海を眺めていました。

牧草ロール

国道に戻る途中で牧草ロールを発見!

これを見ると北海道を走っている気分になります。

リッター189円のレシート

ここでガス補給・・・・・ん? うわぁ~、リッター189円!?

石巻で入れたときは175円だったのに、ここにきて14円もUPです。

ロングツーリングをしているとガソリン価格の地域差を実感しますね。

2年前に九州ツーリングしたときもガソリン代が高いと言われていましたが、それでも140円台でしたから、あれから40円以上値上がりしています。1回のロングツーリングで3,000km弱走るとしてざっと150リットル。40円上がると、6,000円違いますね。でも 9日間で6,000円ですから、まだまだ許容範囲です。リッター200円になろうが250円になろうが、バイクから降りることはないですよ! バイクは、楽しいもんね~。

余談ですが、ドラッグレースの世界では既に電気バイクが実用化していますが、あれは凄いですよ!! エンジンとモータの違いですが、ギアが不要なモータの加速は強力ですね。

通行止看板

ここから県道44号線に入り「北山崎」を目指そうとしたところ、

 「土砂崩れのため 全面通行止」

Σ( ̄□ ̄;; Oh!!

土砂崩れって書いてあるけど、やっぱりこの間の地震(*)の影響かな?

(*)2008年 6月14日 岩手・宮城内陸地震(M7.2)

岩手県と宮城県で最大震度6強

2008年 7月24日 岩手県沿岸北部地震(M6.8)

岩手県で最大震度6強

北山崎

別の道を迂回して北山崎までくることができました。正直、どの道を通ったのかすら覚えていません(笑)

ここも鵜ノ巣に並ぶ断崖絶壁です。特徴的なのは、波の浸食によってできた空洞ですね。

ところで東日本在住の人は、←の景色に見覚えありませんか?

ピ~ンと来た人は、観察力が高いかもしれません。

この北山崎の風景は、今年のJR東日本の いわて・平泉観光キャンペーンポスター にも使われています。JR東日本の各地の駅構内にポスターが貼ってありますので、気が付いたら目をとめて下さい。

三陸海岸ツーリング
国道45号線

さて、まる二日間をかけて、三陸海岸を北上してきました。

できるかぎり多くの岬をまわったつもりですが、これでも時間の都合でやむなく断念した岬がいくつかあります。三陸海岸は、奥が深いです。

ここまでほぼ国道45号線を使ってきました。この国道は、太平洋沿いを走っているとは言え、海が見えるところは限られており、シーサイドラインではありませんでした。きまぐれに脇道に入り海を目指すのも良いですね。もちろん、あたりはずれがありますが、観光地化されていない穴場が見つかると嬉しいですよ。

いちご煮

今夜の宿は「八戸」です。

八戸の名物と言えば、「いちご煮」。

ハイ、そこで赤いものイメージした人は、減点-10です。

いちご煮は、ウニとアワビの入った豪華なお吸い物です。

今回は、八戸市内の八食センターで食べたのですが、←の写真を見ても判るとおり、結構な量のあわびとウニが入ってます!!

こんなウニの食べ方をしたのは初めてですが、これが美味い!!

いちご煮と八食丼

ちなみに、いちご煮といっしょにトロ・マグロ・いくら・イカ・甘エビ・サーモン等、八種類のネタがのっている八食丼を食べたのですが、このいちご煮は八食丼の1.5倍のお値段でした。(いちご煮の方が高いんですよ!!!)

八食丼が安すぎるのか、いちご煮が高すぎるのか・・・。

美味かった~!!

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