2008/08/31 作成
4日目:奥入瀬渓谷ツーリング
昨晩泊まった八戸ニューシティーホテルは、お盆期間の特別プライスとは言え、一泊 3,500円!!
都内のカプセルホテル並の値段ですよ。部屋はトイレ付きバス無しの和室ですが、この値段なら文句なくOKです。
今日はこれまでにも増して涼しい! いや寒い? 早朝の国道102号線で電光掲示板に表示された気温は18℃! 去年の北海道に比べれば十分暖かい気温ですが、それでも半袖に夏用ライジャケだとかなり涼しいです。
八戸から50km弱、奥入瀬渓流の北側の入り口「焼山」まできました。途中、十和田市を抜けたあたりでは濃い霧が立ちこめていましたが、ここまで来たら見事の晴天になりました。
奥入瀬渓流は、4年前のツーリングでも訪れていますが、あの時は時間が無くてゆっくりと散策ができなかったので、今回はじっくりと時間をかけてまわります。
焼山方面から奥入瀬渓流に入ると、最初に「石ヶ戸」があります。石ヶ戸は、大きな一枚岩がカツラの木に覆い被さっています。よくこの状態で安定しているものです。
奥入瀬渓流へ入ると、路肩にバイクを停めてしばし散策をします。三脚を立てて、お約束のスローシャッター撮影(絞り優先F22)。涼しい~、癒されます。
続いて、「雲井ノ滝」へ
水量はそれほど多くないのですが、滝の音が良いですね。夏場に滝を見ると癒されます。かなり涼しいです。
奥入瀬渓流の中は、国道の上を高い木々が覆い尽くしやや薄暗いですが、涼しい風が通り抜けていきます。
奥入瀬川の流れは、緩やかなところと急なところがあります。国道を走りつつ、綺麗なところ見つけては、バイクを停めて川沿いを散策します。焼山から子ノ口まで歩き通すのもよいですが、かなり距離があるのでそれなりに時間がかかりそうです。
奥入瀬渓流を北側の焼山から南側の子ノ口へ向かって走ると最後に現れるのがここ「銚子大滝」です。
落差はそれほどでもありませんが、豪快な音と共に流れる水流が見ていて気持ちがよいですね。
子ノ口から奥入瀬渓流を抜けると、そのすぐ先には「十和田湖」があります。
十和田湖も綺麗な湖ですね。今日は天気も良く、いっそう湖面が鮮やかに見えます。
十和田湖の湖畔で「稲庭うどん」を食べました。
味は普通かな。
うどん以上に惹かれたのが、テーブルの片隅に置いてあったコレ。
昭和生まれな人なら小さい頃に一度は見たことがあるのでは?
あやしいおみくじです。何があやしいかと言うと・・・。
あ、あやしすぎる・・・。
十和田湖の北側の山を走る国道102号線で、湖の真北にある「御鼻部山展望台」まで来ました。
これまた絶景です!! 湖の南側にある御倉半島がまるで湖に浮かぶ島のように見えます。上空の雲が湖面に映り込み、すばらしい景色です。十和田湖は、南側の発荷峠展望台や瞰湖台から見る景色も綺麗でしたが、個人的にはこの御鼻部山展望台から見る景色が一番絵になっていると思います。しばし、時間を忘れて魅入ってしまいました。
ところで、この景色は摩周湖に似ていると思いませんか?
今回のツーリングでは、定番のアレがまだ出てきていません。
それはソフトクリーム。ここにくるまで何度か食べるチャンスはあったのですが、長いことソフトクリームを食べてきたせいか、普通のミルクソフトに魅力を感じなくなってきました。そもそも、ミルクソフトってあたりはずれが大きいんですよね。
そこで、ミルク以外の味のソフトを探していたところ、やっと見つけたのが道の駅「虹の湖」の「いちごソフト」。
いちごと言えば、八戸・・・・・・ではなくて栃木や佐賀を中心とした九州がメジャーですが、青森でも栽培しているのでしょうか? あまり期待はしていなかったのですが、食べてみたらこれが美味い! 果物系のソフトというと薄味が多い中、このいちごソフトは濃厚で美味しいです。久々に大当たりでした。
国道394号線を使って十和田湖から時計回りに八甲田山を目指します。
子ノ口からここまでの道はかなり走りやすいです。途中、御鼻部山までは少し狭いところがありますが、そこから先は快適な二車線。
途中、「城ヶ倉大橋」を渡ります。城ヶ倉大橋は、橋の両側に駐車場があり、橋の上まで歩いてくることができます。橋はかなり高く、真下を見ると吸い込まれそうになります。
ここから国道103号線に入り八甲田山を反時計回りに3/4週します。4年前は、谷地温泉側から時計回りに3/4週しているので、前回と今回を合わせて一周したことになります。
八甲田山の南側に「睡蓮沼」というビューポイントがあるのですが、あいにく雲がかかって八甲田山は見えませんでした。
北側の県道40号線まで来たところで雲が晴れて八甲田山が見えてきましたが、それでもまだ全景は見えません。そういえば4年前に来たときもあいにくの天気だったな~。
八甲田山の周りは、東を国道394号線、南と西を国道103号線(一部重複区間)、北を県道40号線が走っています。一通り走ってみましたが、北と東は八甲田山を眺めながら走ることができました。南と西はカーブも多く林などに遮られるところが多いですね。
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上野発の夜行列車 おりた時から 青森駅は雪の中
北へ帰る 人の群れは 誰も無口で
海鳴りだけを きいている
私もひとり 連絡船にのり
こごえそうな かもめ見つめ 泣いていました
あぁ 津軽海峡 冬景色
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名曲「津軽海峡冬景色」の舞台、青森駅へ来ました。
今は夏の日差しが眩しいですが、真冬に来たらきっと全く違う景色でしょうね。
津軽海峡冬景色の歌詞にも出てくる青函連絡船は、昭和63年(1988年)に青函トンネルの開通と共に廃止されましたが、青森駅のすぐ隣には当時の連絡船「八甲田丸」が保存されています。
八甲田丸の中は見学コースになっているのでさっそく入ってみます。
(ここからしばらく鉄道ネタが続きます)
懐かしい~。今の若いライダーは、このロゴを見ても判らないですよね?
JNR、Japanese National Railways、旧国鉄のロゴマークです。
L特急をはじめとした国鉄時代の車両には、みんなこのマークが入っていたんですよね。
国鉄の民営化と同時に車両のロゴマークが「JR」に変わったのですが、あれは違和感がありましたね。いまだに違和感がありますよ、特にEF65。よりによってあの位置にJRのロゴマーク入れる!?
八甲田丸の中には、船室も一部保存されています。一見すると列車の車内のようですね。
しかし、これは座席も綺麗になってますね。東日本フェリー「ばあゆ」の座席もそうでしたが、古いフェリーの座席はこんなに綺麗ではなかったです。
こっちは寝台の船室。かなり古めかしいですけどイメージは今のフェリーとさほど変わらないですね。
操舵室ことブリッジにも入れます。
ここはさすがに年代を感じさせますね。現役当時のまま保存されている為、よく見るといろんなところに手書きの注意メモが残っています。
ここから八甲田丸の見所!
八甲田丸は、車両甲板に降りることができます。車の車両甲板はこれまで何度も見てきましたが、鉄道の車両甲板は初めて見ます。
車両甲板には、線路が4線敷設されていますが、そのいくつかに車両が搭載されています。
←は、スユニ50郵便車ですね。ちなみに鉄道郵便は、1986年に廃止されています。他にもキハ82やDD16などがありました。
控車「ヒ600」です。
連絡船に貨車を積載するさいに可動橋にかかる重量を少なくする為に、機関車と車両の間にこれを連結するそうです。
こんな貨車があるとは初めて知りました。
八甲田丸のエンジン室です。
巨大なエンジンが四基がけ。Uボート、レッドオクトーバー、クリムゾンタイドなど潜水艦ものの映画に出てきそうなシーンですね。
車両甲板の船尾です。
甲板の中は4線ですが、中央の2線は船尾のポイントで分岐している為、接岸部は3線になってます。
床は、枕木なしでレールが直接床に固定されています。
可動橋側から見たところです。
下は木製でした。歴史を感じさせますね。
青函トンネルの開通によりフェリーによる車両運搬は見られなくなりましたが、北海道への旅は楽になりましたね。
再び、青森駅まで戻ってきたところで、待機モードに。
少し時間を潰します。
17:46、青森駅1番ホームにDE-10に牽引されて青森発、上野行、寝台特急「あけぼの」が入線してきました。
末尾には、レインボー塗装のEF81-95が連結されていました。青森駅はホームの先に待避線があるので入線時からEF81が牽引しても良いのですが、機関車の入れ替えはやらないんですね。ちなみに上野駅では推進運転(バックによる客車押し込み)で入線してきます。
青森→上野だと牽引車の交代が無いので終点までこのEF81が牽引します。都内では見慣れた機関車ですが、こうやって東京から遠く離れた青森で見るとまた違った味わいがあります。
個人的には、EF81は国鉄時代のあの古くさいローズ色の塗装が好きなんですけどね。
久しぶりに鉄っちゃんに戻り堪能したところで、青森駅から少し離れたところにある物産館アスパムへ。1Fのショップでりんごソフトを見つけました。
ぱっと見でわかるのが、カップの底に入っているのは角切りのリンゴ。なるほど、リンゴをそのまま入れたソフトだからりんごソフトかと思いきや、ソフトもしっかりリンゴ味? ・・・ん??
果物系のソフトクリームというと、色や味覚ですぐに何味か判りそうなものですが、これは全然判らない。かすかにりんごの味がする、超薄味です。逆に言えば、下手にフルーツ風味に味付けされていなところが良いです。
強いて言えば、カップじゃなくてコーンが良かったけど、コーンじゃ肝心のりんごが見えなくなるから、仕方がないかな。
そのままエレベータでアスパムの14階まであがり「クォータリー」へ。今日の夕飯は「ホタテ丼」をオーダしました。
出てきたホタテ丼を見てびっくり。北海道でもいろんなホタテ丼を食べてますが、こんなおしゃれなホタテ丼は初めて見ました。器からして、どんぶりというイメージからかけ離れてますね。
見た目だけではなく味も美味しいです。ちょっと薬味を散らすだけでもずいぶんイメージが変わりますね。
クォータリーは店内が円形で周囲がガラス張りになっています。
案内された席がちょうど良い場所で、陸奥湾から青森市内の先に沈む夕日を見ることができました。
←写真では判りづらいですが、手前の青森港には、東日本フェリーの新造船「ナッチャンRera」が入港してきました。函館→青森をたった2時間で結ぶ高速フェリーです。このフェリーは、従来のフェリーのイメージを覆す変わったデザインをしています。また北海道へ行くときには、使ってみたいですね。ただ、ここ青森まで来るのがたいへんですが・・・。