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2008/08/31 作成

タイトル

7日目:いざ、2,446段の階段!!

地図

2008年 8月15日(金)曇り

酒田 → 会津若松 266.8km

天気予報

昨晩は、ものすごい雷雨。窓の外では未明まで雷鳴が轟いていました。

朝起きると、まずはテレビの天気予報をチェック。う~ん、西からものすごい雨雲が近づいてきてるな。今日もダメかな・・・?

交通情報では、大雨の影響で山形自動車道が通行止め、山形新幹線も止まっているそうです。さらにホテルから出るとき、フロントの方が、「47号線通行止めになってるよ」と教えてくれました。47号線は、昨日の古川からここまで来た最上川沿いの道ですね。松尾芭蕉が詠んだ句の通り、最上川は荒れてますね。

羽黒山の入り口

酒田から国道 7号線を10kmほど南へ走り、次に県道47号線に入ります。

ほどなく大きな鳥居が見えてきます。ここが「羽黒山」の入り口です。修験山にふさわしい入り口ですね。

出羽三山神社表参道

羽黒山の麓までやってきました。ここが「出羽三山神社」の表参道です。

駐車場にバイクを停め、ここから表参道を歩きます。しかし、今回のツーリングは、徒歩が多いな・・・。

五重塔

表参道を歩くとすぐに「五重塔」が見えてきます。

五重塔は日本各地にありますが、これだけ厳かな雰囲気のある塔は少ないでしょう。周りを高い杉の木に囲まれた中にひっそりと佇んでいます。朝早く来たのも正解ですね、他に観光客がいないのでいっそう神秘的に写ります。

ちなみにこの塔は平安時代の建設物で東北地方最古の塔だそうです。

羽黒山 表参道 石段

五重塔を過ぎるとやがて石段が現れます。

いよいよここからが表参道の本番です。

ここから境内まで石段が 2446段 あります。

竜飛崎の階段国道が362段だったから、ここはその約7倍です。

距離は1.9kmとトドヶ崎のちょうど半分ですが、こっちは上り坂が延々と続くぶんだけきつそうです。

石段を登り始めると、これでもかってくらい延々と登り坂が続いています。

羽黒山 表参道 石段羽黒山 表参道 石段
羽黒山 表参道 石段

こ・・・これは・・・きつい・・・。

階段を登り始めてから 15分、かき氷の「氷」ののぼりが見えました。

こんなところに茶屋が!

石段の途中には、「二の坂茶屋」があります。さっそく店に入ると、名物「力こんにゃく」を頂きました。醤油味の大きめのこんにゃくが串に3つほどささっています。これでたったの100円とお安いです。

私の他にはご年配の夫婦が休憩していました。店員さんも含めてみんなで雑談していると、

 夫婦:「この先、どのくらい距離がありますか?」

 店員:「ここがちょうど中間地点ですよ~」

Σ( ̄□ ̄;;

・・・・・気合いを入れなおして行きますか。

ちなみにこの茶屋の女性店員さんは、毎日ここまで上り下りしているそうです、凄いな~。

羽黒山 表参道 石段羽黒山 表参道 石段
羽黒山 表参道 石段

二の坂茶屋から先は、しばらくフラットな道が続きます。

茶屋の店員さんから、一番きつい坂はさっきの茶屋の手前の坂で、この先は最後の神社前の坂以外はそれほどきつくないと聞いていたので、気楽に進みます。

それにしても、雨模様だとこの杉並木の雰囲気はよりいっそう荘厳なものになりますね。なかなか良い感じです。気持ちよく歩けます。

羽黒山 表参道 石段

最後の三の坂の登り切ると赤い鳥居が見えてきます。

やっと境内にたどり着きました。途中、二の坂茶屋での休憩時間も含めて、表参道入り口から1時間弱ですね。今回はかなりゆっくり登っていたので普通に登ればもっと早くたどり着けると思います。

ちなみに、一番最初に写真を撮った県道47号線の大鳥居からここ神社の境内まで石段マラソンなるものが開催されているそうです。石段1.9kmを含めて全長 6km、トップランナーはなんと28分台で走りきるそうです。

出羽三山神社 三神合祭殿出羽三山神社 三神合祭殿
出羽三山神社 三神合祭殿

出羽三山神社 三神合祭殿は、羽黒山の出羽神社、月山の月山神社、湯殿山の湯殿山神社の三神社の神を羽黒山に併せて祀っています。

表参道の石段では観光客にほとんど出会わなかったにも関わらず、境内は観光客が大勢いました。どうやらほとんどの観光客は、表参道を通らずに、羽黒山道路を使ってここまで来ているようですね。でも、ここにくるなら絶対、石段を通ってくる方をお勧めします。確かにこの石段はきついですが、私よりずっと年配な人でもここまで歩いてきていますので、十分にゆとりをもってくれば大丈夫でしょう。石段を歩いてたどり着くのと、楽して車でここまで来るのでは、ありがたみも印象も全然違うと思いますよ。

出羽三山神社 三神合祭殿出羽三山神社 三神合祭殿
羽黒山 表参道 石段

上りはきついけど、下りは楽だろう。

そう思うかもしれませんが、下りも意外に辛いです。

この石段は、奥行きが狭く、高さもやや低いので、下りは歩きづらいです。一段飛ばしで歩こうにも歩幅が中途半端に広くなり難しいです。

それでも時間的には全然違いますね。上りは休憩時間を含めて 1時間弱かかりましたが、下りは 30分ほどでした。

草餅

表参道まで戻ってきたところで、近くのお店で草餅を頂きました。

疲れていると、こういう甘いものがいっそう美味しく感じますね。

ちなみに草餅というとやっぱり都内では柴又帝釈天の草餅を思い出します。木箱に緑の草餅を入れ、その上をぎっしりとあんこで満たしたあの草餅は美味いです。

←の草餅は、もうちょっと品良く盛りつけて欲しかった(笑)

味は美味かったです。

昨日ほどではありませんが、今日も小雨が降ったりやんだりを繰り返す不安定な天気です。

羽黒山を出てから国道112号線で月山、湯殿山の脇を越え、寒河江へ。そこから国道287号線に入り、最上川沿いに福島県を目指して南下します。

最上川

さすがに昨日の大雨の影響で最上川の水は濁っていました。きっと下流はもっと凄いことになっているでしょうね。

この辺りは、交通量も多いですが、のんびりと走ります。

庄内米の水田

白鷹町までくると、雨は完全にあがり、青空が見えてきました。雨上がりの雲と青空は綺麗ですね~。

国道沿いに広がる庄内米の水田と相まって、なかなかの景色です。

米沢から先の国道121号線は、交通量も少なく快適でした。途中 4kmほど延々と下り続ける大峠トンネルがあります。

喜多方ラーメン

米沢から福島県に入るとすぐに喜多方市内に入ります。

喜多方と言えばやっぱり「喜多方ラーメン」。

喜多方市街には、喜多方ラーメンの店がたくさんあります。さすがご当地ラーメンの草分け的存在ですね。

今回は福島屋さんでチャーシュー麺を食べました。チャーシューががっつり入ってます。

会津磐梯山

会津磐梯山は宝の山よ~♪

会津若松市街が近づくと「会津磐梯山」が見えてきました。

それにしても国道49号線と県道 7号線は、やたらと混んでますね。

雨があがってからやたら蒸し暑くなってきました。

鶴ヶ城

日没を待って、会津若松市街から少し歩き、「鶴ヶ城」へ行ってみました。

鶴ヶ城は、夜間にライトアップされています。

薄雲を被った月夜に浮かぶ城、良い雰囲気です。

(へっ? 面クリ画面 じゃないですよ~)

8日目:会津の貴婦人

地図

2008年 8月16日(土)曇り

会津若松 → 会津若松 167.6km

会津若松

8泊9日の東北ツーリングも今日が実質の最終日です。最後の1日は、東京へ帰るだけですしね。

「本州最北端 トドヶ崎」、「津軽半島 竜飛崎」に続く、このツーリング3つ目の大きな目的を果たします。今日は、ここ会津若松に連泊なので、遠出はしません。

猪苗代湖

会津若松から少し東へ走ると「猪苗代湖」があります。

残念ながらこれと言った特徴が無いですね、行った場所が悪かったかな?

猪苗代湖の南側の「秋山浜」へ来たのですが、付近にはキャンプ場があり、家族連れに賑わっていました。

荻野駅

猪苗代湖から会津市街へ戻ると、今度はJR磐越西線沿いに西へ走ります。

山都駅から県道16号線沿いに良さそうなポイントを探したのですが、そうそう良いところは見つからないですね。地図上は県道16号線が線路沿いに走っているのですが、深い林や民家に遮られてここぞというところは見つかりませんでした。

西へ向かうほど天気は悪化して、上空には雷も光っていた為、やむなく山都まで引き返しました。

一の戸橋梁

結局、一番無難な「一の戸橋梁」に落ち着きました。ここは定番の撮影ポイントですが、磐越西線は今回がはじめてなのでここで待ちかまえます。

さきほどまで降り続けていた雨もやみ、なんとか天気も持ちこたえてくれそうな気配です。連日の悪天候のせいか鉄っちゃんの数は少ないですね。先乗りしていた方が1名、後から4~5名ほど来ていましたがそれでも少人数です。

一の戸橋梁

12:39、大きな汽笛が聞こえました。

定刻通り、山都駅を出発したようです。

やがて遠くに真っ黒な煙が立ち上りました。

この待ちかまえているときのわくわくドキドキ感もたまりませんね~。

C57-180 磐越物語号 一の戸橋梁
C57-180 磐越物語号 一の戸橋梁

JR磐越西線 磐越物語号 C57-180です。

かっこいいですね!! やっぱりSLは、停車している姿よりも走っている姿の方が迫力があります。この姿こそがSLの魅力です。

これで西の貴婦人C57-1(山口号)と東の貴婦人C57-180(磐越物語号)を両方見ることができましたが、それぞれ違った魅力がありますね。

山口号は、トップナンバーらしい優等生っぽいイメージで、ばんえつ号は、どちらかという汗水かいて走る頑張り屋さんのイメージ。あくまで私の勝手なイメージですけどね(笑) 外装の微妙な違いのせいかもしれません。

C57-180 磐越物語号 会津若松駅

再びバイクに乗り、会津若松駅まで引き返します。

構内ではちょうど入れ替え作業中でした。

一旦、ホームから待機線へ入ったC57が再び入線します。

進行する前に、ドレインを切ります。豪快な蒸気の排出で、おもわずデフの脇に乗っていた作業員ものけぞってますよ(笑)

C57-180 磐越物語号 会津若松駅
C57-180 磐越物語号 会津若松駅

何度も言うけど、やっぱりかっこいい!!

この漆黒で重量感のある車体が魅力ですね。

C57-180 磐越物語号

このあと再び天候が悪化してきたので、最後は近場で堂島駅の手前から眺めました。

今回はじっくりとSLの走る姿を目に焼き付ける為、撮影は二の次。三脚を立てて適当にシャッターを切っていた為、←のような写真しか撮れていません。

今回も満足^2。

これでC57-1(山口号)、C57-180(磐越物語号)、C58-363(パレオエキスプレス)を見たので残る大型SLは、JR東日本のD51-498のみ。498号機は、季節列車のみの運行ですが、いずれ水上まで奥利根号を見に行きたいと思います。

9日目:Uターンラッシュを回避

地図

2008年 8月17日(日)曇り

会津若松 → 東京 359.8km

お盆で混雑しているサービスエリアのバイク駐車場

お盆最終日の高速は大渋滞が予想される為、早めに東京へ戻ります。

6:30にホテルを出ると会津若松ICから磐越自動車道に乗り、混みそうな東北自動車道を避け、そのまま常磐自動車道に入り三郷JCTから外環自動車道で大泉ICへ。

途中、何度か大雨が降っている区間があり、スピードダウンを余儀なくされましたが、それでも最後まで大きな渋滞には捕まらず、12:30には自宅に戻ってくることができました。これまでのロングツーリングで最速の帰宅かな? どうやらこれが正解だったようで、東北自動車道は午後から最大47kmも渋滞していたようです。

道の駅スタンプラリー

今回は2回目の東北ツーリングでしたが、かなり良かったです。

やっぱり三陸海岸は見所が多いですね。本州最端もまたひとつクリアして全端制覇に一歩近づきました。

鉄道ネタがやたら多かったのもやっぱり東北地方ならではですね。今度は鉄道で青函トンネルを越える旅も考えてみます。

来年はどこへ走りに行こうか考えると楽しいです。

ガソリン価格高騰に負けずにがんがん走りますよ!!

帰宅

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最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

このツーリング記が皆様の旅行に少しでも役立てば幸いです。

是非、みなさんも、津軽海峡 夏景色を。

 「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと~~~♪」

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東北縦断ツーリング走行記録

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