2008/08/31 作成
1日目:東北へ。
2008年8月8日、いよいよ北京オリンピック開幕!!
は、ほっといて、もちろん今年もロングツーリングです。とは言うものの、昨日はついつい開幕式を見てしまい初日から朝寝坊。いつもより遅い、7:45に東京を出発です。
今年は東北地方を走ってみます。4年前には秋田→弘前→陸奥→大間と、秋田から日本海沿いを北上して大間崎まで走っているので、今回は反対側の太平洋沿いを北上してみます。
出発が遅れたのが功を奏したのか、お盆初日にも関わらず、高速は全く渋滞していませんでした。NEXCOの渋滞予想では、東北自動車道は午前中に最大20kmの渋滞が予想されていたのですが、既に解消?
むしろ下道の方が混んでいましたね。本当は大泉JCTから外環に乗る予定だったのですが、関越自動車道に乗る車で目白通りが渋滞していたので、浦和まで下道を走ってきました。浦和ICから先は空いてました。
上河内SAで一休み。渋滞はしていないとは言え、さすがにSAは混んでいますね。バイク置き場も埋まっているので、路肩にずらっとバイクが並んでいます。お盆は北海道を目指すライダーが多いですしね。半数ぐらいは仙台港、八戸港、青森港、大間港からの北海道上陸ルートかな?
それにしても、今日も暑い!!!
安達太良SAでまた桃を買いました。4年前にもここで桃を買っています。冷たくて美味いです。
どうせなら桃ソフトも売ってくれれば、ソフトクリームラインアップにまたひとつネタが増えるのに・・・。ちなみに岡山県の道の駅には桃ソフトがあるそうです。いつか行かなくては。
浦和ICから東北自動車道で320km、仙台南ICから仙台南部道路→三陸自動車道と乗り継ぎ、松島海岸ICで下道に。
観光客で混雑している松島海岸を通り抜け、宮戸島の先端まで来ました。本当は、ここから「嵯峨渓」まで行きたかったのですが、ここって歩道も無いのかな? 結局、行き方が判らず日も暮れかけてきたので、大浜まで来たところで断念。
←の写真にも写っていますが、今年もmixiライダーの目印であるオレンジ色のバンダナを右のミラーとシートバックに巻いて走っています。今年は北海道ではなく東北なのでmixiライダーに出会える可能性は限りなくゼロに近いですが・・・。
宮戸島の途中に「大高森」という展望台があります。ここは駐車場から展望台まで少し歩きます。距離的には1kmぐらいだと思いますが、最後にやや急な坂道があります。途中にはオリエンテーリングのポストがありました。かなり荒れてますね、ポストのアルファベットも判読困難な状態でした。先日、埼玉の仏子コースをまわりましたが、ポストは綺麗に整備されていましたよ。
大高森の展望台まで来ました。ここから見る松島も綺麗ですね。まだ、日没まで時間がありますが、ここで夕日を見たらきっと綺麗だと思います。残念ながら今日は時間が無いので、日没を待たずにこれで退散します。
今回のツーリングは当初キャンプツーリングの予定だったのですが、直前でホテルに切り替えました。今日の宿は、石巻のマイルーム水明。どうみてもただのアパートです。部屋もキッチンが無いことを除けば、普通のアパートの部屋ですね。バスとトレイもユニットではなくセパレートでした。変わってますが居心地はなかなか良かったです。
さらにフロントのおばちゃんが、
「明日は休みだから、鍵は部屋の中に置いといてね」
って、や・休み!?
この辺りは日が暮れると涼しいですね、コンビニまで買い出しに出たら半袖では寒かったです。
2日目:三陸海岸を北上
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吹きすさぶ風がよく似合う 九人の戦鬼と人のいう
だが我々は愛のため 戦い忘れた人のため
涙で渡る血の大河 夢見て走る死の荒野
サイボーグ戦士 誰がために戦う
サイボーグ戦士 誰がために戦う
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さすが、石ノ森章太郎さんのゆかりの地、石巻。駅の周辺には、009を始めとして、仮面ライダーやロボコンなどの像がありました。
私は009の世代ではないのですが、オープニング曲「誰がために」は大好きです。この曲良いですよね~。この時代のアニメは名曲が多いですね。
ここからいっきに太平洋沿いに2日間で 500kmほど北上します。
しばらくは岬の写真ばっかり出てきますが、ご容赦下さい。
まずは、宮城県の南東に突き出た「牡鹿半島」の先端まで走ります。日本地図で見たときに、ひょっこり飛び出している所ですね。
渡波から24km、牡鹿半島の先端にある御番所公園までくると、その先に金華山が見えます。残念ながら天候がいまいちですが、島は綺麗に見えました。ちなみに牡鹿半島は、南側を走る県道2号線、北側を走る県道41号線、中央を走るコバルトラインこと県道220号線があります。行きは2号線を使いましたが、漁村を抜ける道が狭くいまいち、帰りはコバルトラインを使いましたがこれがオール2車線の快走路! 途中で10台ぐらいライダーとすれ違いましたが、走り屋さんもちらほらいました。
国道398号線まで戻ってきたところで、さらに北上します。この辺りは、適度なコーナの連続で走りやすいのですが、走っている途中に海はほとんど見られず景観はいまいちですね。
早朝は涼しかったのですが、日が高くなるにつれ暖かくなってきました。
御番所公園から50kmほど走り、「神割崎」まで来ました。
ここはその名の通り、神業の雷により岩が一文字に裂けたという神割伝説の残る地です。
←写真だと判りづらいかもしれませんが、この岩は奥行きもありかなりでかいです。巨大な岩盤が見事に二つに裂けています。岩の割れ目から波が打ち寄せてしぶきをあげる姿はなかなか良い景観です。
ところでこの景色って 火サス っぽくないですか?(笑)
神割崎から 15kmほど走って「泊崎」へ来ました。
が、人がいない!! かなり大きめな駐車スペースがあるのに、車もバイクも1台も停まっていません。ここはマイナーだったのか。
泊崎の先端にある「歌津崎」まできましたが、残念ながら松の木が生い茂っているため、景色はいまいち。この手前の木々が無ければ、かなり良い景色だと思います。まぁ、これが自然の姿ですから、刈ってまで観光地化するよりはマシかもしれませんね。
この辺りでツーリングしているライダーも何台か見かけるようになりました。ライダーサインを交わして先へ進みます。北海道と違って、本州だと、さっと手が挙がらないですね。一瞬、地元ライダーなのかツーリング中のライダーなのか判断するのに躊躇します。
続いて道の駅「大谷海岸」へ来ました。
ここは一見、普通の道の駅ですが・・・。
中に入ると本当の駅が!!
道の駅の中に鉄道の駅がある珍しい道の駅です。
ここは、JR気仙沼線の大谷海岸駅。ちょうど本吉発、気仙沼行きの列車が入線してきました。3両編成のキハ40、ディーゼル車は雰囲気が良いですね~。ここは無人駅なので、車掌さんは一番後ろではなく、真ん中の車両に乗っています。
ディーゼル車は、出発する時の徐々に回転数が上がっていくエンジン音が魅力的です。今や都内近郊ではモータ車しか乗らないしね。
道の駅のスタンプラリーって北海道だけじゃないんですね。東北地方でもスタンプラリーをやっているそうなので、台紙を買ってみました。
とは言え、毎回道の駅に寄っていると結構時間がかかります。とりあえず、道の駅によった時はスタンプを集めてみたいと思います。去年の北海道ツーリングでは、幌加内の道の駅で台紙を置き忘れるという失態を演じたため、今回は無くさないようにしなくては。
続いて、大谷海岸から 5km弱、「岩井崎」へ来ました。ここは海水浴場にもなっているので、家族連れで賑わっています。広々とした芝生の先へと進みます。
岩井崎の先端には「潮吹岩」があります。岩山に打ち寄せた波が岩の間から上空へ吹き上げます。この日は、波が穏やかだったのですが、それでも時より豪快な音と共に水しぶきがあがっていました。
しかし、いつ吹き上げるか判らないため、写真に納めるのが難しい。三脚を立てて狙わないとなかなか綺麗な水しぶきは撮れそうにありません。
波が高く荒れた日は、もっと豪快な水しぶきがあがるそうです。
気仙沼と言えば「フカヒレラーメン」。
いくつかの店を周り価格調査したところ、価格帯は 1,100~2,500円。とりあえず話のネタになれば良いので底の 1,100円をチョイス。
←写真では判りづらいですが、確かにフカヒレのってます。フカヒレ以外の具は、青梗菜が一葉のみという徹底ぶりで、フカヒレに一魂投入の一品!! そこまでしても 1,100円がぎりぎりの価格といったところですか、やっぱりフカヒレは高級品ですね。
ちなみにさっさとフカヒレを食べないと、フカヒレがラーメンの汁のなかに埋没していきます(笑)
気仙沼の魚市場で実家におみやげを送ってからさらに北へ向かいます。
仙台から太平洋沿いに北へ伸びる国道45号線です。高田松原まで来たところで、やっと出ました!
↑青森 361km
2年前に 9号線で西へ向かっている途中で下関の名前が出てきたときもそうでしたが、標識に目的地の名前が出てくると嬉しいですね~。しかし、361km・・・・・。これって東京都内に「名古屋 350km」って標識が立っているようなものですが・・・。
この標識を見て、
「あと360kmか、まだちょっと距離があるね~」
なんて会話をしているドライバーはそうそういないと思うゾ!!
続いて、末崎半島の先端「広田崎」まで走ってきました。
人いない!! ・・・またか。
ここは泊崎よりさらに広い駐車場があるのですが、また車もバイクも1台も停まっていません。どうも観光地化されているところと、そうでないところの落差が激しいですね。
ちなみに、この広田崎は、県道38号線から脇道に入るのですが、この曲がり角に看板は立っていません。それどころか県道沿いに広田崎の「広」の字すら出てきません。最初は気が付かずに素通りしていまいました。その後、地元の人に道を聞いても、「広田崎ってどこだっけ?」というマイナーっぷり・・・。
ちなみにバス停を目印にして走ればOK。曲がるところは「隼」のバス停のT字路です。
広田崎からは青松島と椿島が見えます。椿島はウミネコの生息地なのですが、青松島の後ろに隠れている為、良く見えません。
もう少し先まで歩けば、椿島も見られるようですが、ちょっと距離がありそうなのであきらめました。
あいにくの曇り空でしたが、晴れていればもう少し見渡せたかな。
かなり日も傾いてきましたが、最後に「碁石岬」へ。
広田崎と同じく末崎半島の一部で、距離的には 7~8kmしか離れていません。泊崎や広田崎と違い碁石岬は、観光客の姿もちらほら見かけました。
ここも雷岩をはじめとした、荒々しい岩場が続いています。海の色が鮮やかですね。
国道45号線を走っている途中で何度も高速道路の無料開放の看板を見かけるのですが、地図を見てもどこにもそんな道は載っていません。
なぜなら、2001年度版のツーリングマップルだから!(笑)
この7年間で国道45号線を併用する形で三陸自動車道の幾つかの区間が部分開通していたんですね。やっぱり2008年度版を買ってくるべきだったかな?
でも、この昔のツーリングマップルの方が見やすいと思うのは、私だけでしょうか? 新しいツーリングマップルは、お勧めルートが太いオレンジ色で書かれていたり、国道が紫ではなく赤で書かれていたり、フォントが変わったせいで、若干見づらいです。
今日の宿は「釜石」。
釜石と言えば、製鉄の町ですね。新日鉄の工場からは、休日にも関わらずもくもくと煙が立ち上っていました。駅前に巨大な工場があるあたりが、いかにも地場産業という感じですね。
釜石駅は、三陸鉄道南リアス線の終点です。
構内には、昔からある36-100系が停まっていました。この列車は、かなり早い段階でTOMIXが模型化したので印象深い車両です。今はJRを中心に華やかなカラーリングの車両が多いですが、当時このトリコロールのカラーリングは斬新でした。
釜石駅の構内には、転車台がありました。2004年までは不定期に「SL銀河ドリーム号」が花巻駅~釜石駅間を走っていたのですが、最近は運行されていません。転車台もさび付いていてもう二度と動くことはないかもしれませんね。