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2012/05/27 作成、2020/02/13 更新

タイトル

0日目:南へ

地図

2012年 4月27日(金)晴れ

東京 → 諏訪 169.8km

真夜中で真っ暗な中央道の談合坂SAの駐車場に停めたバイク

去年は仕事が忙しすぎて2泊 3日のツーリングにしか行けなかったので、 1週間以上のロングツーリングは 2年ぶりです。本当は今も仕事が忙しくて休んでいる場合ではないのですが、

ツーリングに行かなかったことを後悔するよりは、ツーリングに行ったことを後悔した方がマシ!

と言うことで、覚悟を決めて出発! 今は仕事を忘れて走ります。

ゴールデンウィーク初日の中央道渋滞予測は、朝 6時の時点でも40km! そこで、渋滞回避と仕事の疲れを癒すために、金曜日の夜に出発します。定時退社で帰宅してから前日に準備していた荷物を積んで18:30出発。普段はバイクで溢れている中央道 談合坂SAもこの時間にはほとんどライダーがいません。

真夜中に到着した上諏訪温泉の民宿すわ湖の正面玄関

東京から170km走って長野県の「上諏訪温泉」に来ました。今日はここでゆったりと温泉に浸かって休みます。

昭和の雰囲気が漂う古き良き民宿、上諏訪温泉の民宿すわ湖

今日の宿は「民宿すわ湖」。ここは昭和の香りが漂う昔懐かしい民宿です。フロントに置いてある家具もどこか懐かしいものばかりです。部屋はもちろん和室。

上諏訪温泉の民宿すわ湖に置いてある昭和の香りがする箪笥と黒電話上諏訪温泉の民宿すわ湖の和室とお布団
ゴールデンウィーク中でも使用している民宿のストーブ

部屋に入るとストーブが点いていました。さすが長野県。夜はまだまだ涼しいです。

ちなみにこの宿は素泊まりで一泊 3,000円と非常にリーズナブル! いつも連休初日に中央道の渋滞に巻き込まれている人は、ここ前泊するのがお勧めですよ。頑張って早起きする必要も無いですしね。

四国一周ツーリングルート0日目

初日はこれで終わりです。1日分に含めるほどの行程ではないので、「0日目」扱いにしました。

この先、このようなルートマップを随所に貼っていきます。クリックするとYahooルートラボ(LatLongLab)にジャンプします。
(ルートマップの表示にはSilverlightが必要です)

1日目:一路四国へ!

地図

2012年 4月28日(土)快晴

諏訪 → 徳島 520.8km

諏訪湖の湖畔にある駐車場に停めたバイクから見た湖

今日が本当の1日目、ここから本格的なツーリングがスタートします。

まずは、昨日泊まった民宿の目と鼻の先にある「諏訪湖」へ。今年の 2月には 4年ぶりに「御神渡り」が見られたことでニュースにも取り上げられていた諏訪湖です。御神渡りは、凍結した湖面が両側から押し上げられて裂けた山ができる現象です。

ちなみにこの写真だと天気が良くて気持ちよさそうに見えますが、実はかなり寒く、吐く息は白かったりします。

諏訪湖の湖畔で見つけたゴールデンウィークに満開の桜

諏訪湖周辺の桜は今が満開でした。都内では 4月上旬に満開を迎えていたため、約 3週間遅れです。何度も花見ができるのはツーリングの良いところ。桜前線をおっかけて北上するのも楽しそうです。

ゴールデンウィークで混雑している中央自動車道(中央道)の恵那峡SAの駐車場

中央道 恵那峡SAで一休み。さすがゴールデンウィーク初日、サービスエリアはかなり混雑しています。

中央道の恵那峡SAの名物、栗ソフトクリーム

恵那峡SAには、栗ソフトクリームが売ってました。これまでいろんなソフトクリームを食べてきましたが、栗は初めてです。栗もソフトに合います。マロングラッセがあるくらいだから栗はスイーツ向きの食材ですね。

神戸淡路鳴門自動車道の淡路SAの駐車場の停めたバイクと遠くに見える観覧車

神戸淡路鳴門自動車道で明石海峡大橋を渡り淡路島の淡路SAまで走ってきました。

小牧Jctで中央道から名神高速へ入ったところで 8kmほど渋滞。さらに彦根IC付近で立て続けに事故が 2件発生して事故処理渋滞が発生した為、しばらく養老SAで待機。吹田Jctから先は、中国道周りと阪神高速周りの二通りの選択肢がありますが、中国道の宝塚IC近辺もよく渋滞する場所なので、今回は阪神高速周りを選択。が、やはり神戸近辺で自然渋滞にハマりました。渋滞している距離は阪神高速の方が短いけどすり抜けができない分、中国道周りの方が正解だったかもしれません。

という感じで、小牧Jctから淡路SAまで走ってくるのに予想以上に時間を要しました。

四国一周ツーリングルート1日目吹田SAの駐車場に停めたバイク
淡路島から見た明石海峡大橋の全景

神戸と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」です。ここを訪れるのは二度目ですが、やっぱり綺麗な橋です。走っていても気持ちが良いです。特に明石海峡大橋は2本の主塔が約300mあり、この下を通過するときは迫力があります。中央部の路面の高さも海面から 97mと高いので走行中に見られる橋の上からの景色も綺麗です。

徳島県の鳴門側から見た大鳴門橋の全景と渦潮の周辺を回る観光船

続いて淡路島と徳島を結ぶ「大鳴門橋」です。ここも景色は良いのですが年中強風が吹いている名所なのでバイクで橋を渡るときは注意が必要です。橋にも「二輪横転注意」の看板が立っています。実際、この日も何度も凄い強風に煽られました。普段は、こういう橋の上を走るときはステップの上に立って景色を楽しむのですが、ここ大鳴門橋ではそんな余裕はありませんでした。橋の下には鳴門の渦潮を見る観光船が通っています。

明石海峡大橋の下段にある歩道を渡る鳴門の「渦の道」

徳島県側にある「渦の道」。明石海峡大橋の下段にある歩道を渡ります。11年前にもここに来ているので、渡るのは二度目です。

海面に渦が巻いている、鳴門の渦潮

← 鳴門の渦潮を綺麗に写真に収めるのは難しいですね。

この写真で判りますか? 動画ならまだしも静止画では判りづらい・・・。

渦潮の見頃は、満潮と干潮の前後10分程度なのですが、今は干潮の約30分後です。この日の干潮は中潮なのですが、それでも綺麗な渦潮を見ることができました。

徳島県の鳴門の北にあるウチノ海の夕暮れ

鳴門の北にある「ウチノ海」です。四方見展望台の手前から眺めています。西日に照らされて海面が輝いています。

ここまで何度か渋滞にハマりながらマイペースで走り続けてきましたが、日没時間切れになりました。

徳島空港付近の夕暮れ

すぐ近くに徳島空港があるので、夕焼け空の中、上昇中の離陸便と下降中の着陸便の2つの飛行機雲が同時に空に描かれていたのですが・・・・この写真じゃ判りづらいですね。←の画像をトリミングしても↓が限界でした、残念。画像の上と下に2本の線が写ってます。

7:00出発、18:30到着、22:00就寝。

四国一周ツーリングルート1日目徳島空港付近の夕焼けの中にたなびく飛行機雲

2日目:シーサイドツーリング

地図

2012年 4月29日(日)晴れ

徳島 → 高知 282.6km

徳島市街地を出て室戸岬へ向かう途中の国道55号線の標識

今回のロングツーリングは、ここ徳島から時計回りに四国を一周します。

まずは、国道11号線→国道55号線を使って太平洋沿いに南下します。徳島市内から阿南までの国道はずっと片側 2車線なので流れも良くスムーズに走れました。

徳島県道200号線の椿町付近の海

徳島市街地から約30km、阿南市の南まで来たところで徳島県道200号線に入ります。

椿町でバイクを停めて入り江を眺めていたら、通りがかった通学中の女子中学生が挨拶してくれました。全国各地をツーリングしているとよくある光景なのですが、やっぱり礼儀正しくて良いですね。ツーリング中のライダーに挨拶してくれるなんて、都内じゃ絶対に見られない光景ですよ。

ちなみに北海道ツーリングでは、登校中の小学生の列の横を通過するときに、みんなが一斉にピースサインしてくれたこともあります。きっと、普段からライダーがたくさん走っているから慣れているんだろうな。

四国最東端「蒲生田岬」の駐車場に停めたバイク

1~1.2車線程度しかない細い道を走り続け先端まできました。

駐車場にバイクを停めて岬を歩きます。

四国最東端「蒲生田岬」へと続く歩道

ここが四国最東端「蒲生田岬(かもだみさき)」です。

マイナーな場所なので知らない人も多いのではないでしょうか?

小高い丘の上に灯台が建っています。ここから見る太平洋も綺麗です。人気が全く無いのでのんびりと海を眺めることができました。

四国最東端「蒲生田岬」周辺の海四国最東端「蒲生田岬」の崖と綺麗な海面
四国最東端「蒲生田岬」の歩道の脇に設置されている石碑

灯台周辺に肝心の四国最東端を示す石碑が無いな・・・と思っていたら、なんと駐車場のすぐ脇にありました。「石碑は先端の灯台の近くにあるだろう」、という勝手な思い込みで灯台を目指してスタスタと歩いてしまうと、うっかり見落としてしまうかもしれません。

室戸岬へ向かう途中の国道55号線の標識

再び国道55号線に戻ってきました。

 [ ↑ 室戸 89km ]

まだまだ距離があります。

四国八十八ヶ所 第二十三番札所「薬王寺」の山門

時間に多少余裕があるので、お寺さんに立ち寄ることにしました。

四国八十八ヶ所 第二十三番札所「薬王寺」です。

ここ薬王寺が徳島周辺で最後のお寺さんになります。1番からここ23番までの前半戦は比較的に狭いエリアにお寺さんが密集している為、距離にして約210kmしかないのですが、この先の24番から44番までの中盤戦は約660kmとほぼ同じ寺数で 3倍の距離があります。言ってみれば、ここから先が八十八ヶ所巡礼の本番です。

私は巡礼をツーリングの主目的にはしていないので、あくまで時間に余裕ある時だけお寺さんに立ち寄っています。

徳島県道147号線の南阿波サンラインの路肩にバイクを停めて眺めた綺麗な海

日和佐で再び国道を離れ徳島県道47号線「南阿波サンライン」を走ります。

ここは景色が良い快走路です。案の定、走り屋さんのスポットになっていました。第一から第四まで4つの展望台があるのですが、どうやら第一と第三の間を往復しているようです。

ストレートの入り口で先行を譲りつつ、こっちはマイペースで走ります。

日も高くなり、徐々に気温が上昇してきました。今日は暑くなりそうだ。

徳島県道147号線、南阿波サンラインから見た海徳島県道147号線、南阿波サンラインから見た綺麗な景色
美しい海沿いに走る国道55号線の土佐浜街道の絶景

気持ちよい~~~!!

宍喰を通り過ぎた辺りから、国道55号線は絶好のシーサイドラインになります。今日は天候にも恵まれて絶好のツーリング日和です。やっぱり海沿いの道はこうでなくては!!

ここで県境を越えて徳島県から高知県に入ります。この辺りの国道55号線は、「土佐浜街道」と呼ばれているそうです。

室戸岬の手前にある観光名所のひとつ、鹿岡の夫婦岩

鹿岡の「夫婦岩」です。

土佐周辺は、波が荒いので奇岩が多いですね。

宍喰から室戸岬までの間にはこんな感じの小さな観光スポットが何カ所かあります。しかも室戸岬までは一本道なので、必然的に同じライダーに何度も何度も会います(笑)

丘の上から見た室戸岬と太平洋の海原

徳島市街から約170km、「室戸岬」まで走ってきました。

四国を走るのはこれで 4回目ですが、ここ室戸岬へ来たのはこれが初めてです。室戸岬の周辺には遊歩道があり、散策することができます。バイクを停めてしばし海を眺めて歩くのも良いものです。

四国一周ツーリングルート2日目室戸岬の海岸沿いに立っている看板
荒々しい波しぶきをあげる室戸岬の海

土佐の荒々しい波しぶき。

これだけ天気が良いのに、波は荒いです。

二十四番札所「最御崎寺」の境内

室戸岬のすぐ近くにあるのが、二十四番目の札所「最御崎寺」です。

ゴールデンウィークは、お遍路さんの数も多いですね。徳島市内から室戸岬まで走ってくる間にもかなりの人数のお遍路さんを追い越してきました。逆打ちをしているお遍路さんも見かけます。場所によっては歩道が無いところもあるのですが、この辺りの道路にはお遍路さんが歩く用に路面にグリーンのラインが引いてありました。

ちなみに、ここ最御崎寺でNinja250Rに乗ったお遍路ライダーさんがいました。ライジャケの代わりに白衣を着て、金剛杖は背中に担いで走っていましたよ。(金剛杖はお遍路さんの必需品です) バイクならゴールデンウィーク中に全札所を打てそうですね。

二十四番札所「最御崎寺」の山門の天井に張ってある千社札

いつも思うのですが、あの千社札は、どうやって貼っているのかな?

山門の天井ですよ。

安芸の市街地にある野良時計

高知市街に入る前に「安芸」に立ち寄りました。

ここには「野良時計」と呼ばれる明治時代に作られた時計塔があります。

観光客の数は少ないです。マイナーなスポットなのかな? 室戸岬から高知へ向かう途中の道の駅はどこも駐車場が一杯で混雑していたのですが。

ちなみに近くには古い武家屋敷もありました。

古い蔵のような安芸の小学校の塀

野良時計の近くの小学校。

周囲の壁が蔵のような作りで、上は瓦屋根のようになっていました。面白いですね。

昭和の雰囲気が残る、サビづいた水汲み用の手押しポンプ

こういうちょっとした古いものがあるのも良いです。

昭和の香りが残っています。

二十八番札所「大日寺」の山門

高知市街地まで残り10kmのところに、二十八番札所「大日寺」があります。

最御崎寺に比べると観光客の数は少ないです。やっぱり観光名所の近くのお寺さんは訪れる人が多いですね。個人的には、神社仏閣は観光客が少なくて若干寂しさが漂っているくらいが好きです。

暗い通路に明かりが灯っている龍河洞の中

大日寺の少し先にある「龍河洞」に立ち寄ってみました。

これだけ市街地に近いところにある鍾乳洞も珍しいです。

 

細く狭い階段を登っていく龍河洞の通路

鍾乳洞と言えばやっぱり山口県の秋吉台が有名ですが、ここ龍河洞も見応えがあります。秋吉台は広くて豪快ですが、ここはかなり狭く人がすれ違うのも困難な場所が多数あります。まるでどこかの歩いて回るアトラクションのようです。

鍾乳洞の中はそれほど寒くありません。中は高低差があり結構な登りもあるので、歩いているとむしろ暑くなります。ここも見事な石柱があります。

ライトに照らし出された美しい鍾乳石が神秘的な龍河洞龍河洞の中で見られる特徴的な鍾乳石
高知県道385号線、龍河洞スカイラインの高台から見下ろした市街地

国道から龍河洞に通じる高知県道385号線は、龍河洞スカイラインと呼ばれています。距離は短いですが、気持ちの良い道路でした。

高知市街に入り今日のツーリングは終了。

7:00出発、18:10着、21:30就寝

四国一周ツーリングルート2日目アールビジネスホテルの駐車場に停めたバイク

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