2012/05/27 作成、2020/02/13 更新
![タイトル](/longtr/f/stage11.jpg)
7日目:四国四端を踏覇!!
![ロングツーリング中にホテルの駐車場で洗車したバイク(ZZR400)](f/0504/001.jpg)
ホテルの駐車場にあった水道を借りて、バイクを洗車させてもらいました。久しぶりに綺麗なZZR400が甦りました。
ちなみに水道を借りようとしたら、察してくれたホテルのマスタがバケツと雑巾を用意してくれました。感謝^2です。
4:15起床、6:00出発。
![香川県道36号線の屋島を走行中のバイク](f/0504/002.jpg)
高松市街地のすぐ近くにある「屋島」を走ります。
ここは、瀬戸内海に突き出た周囲10km強の岬です。
朝日が眩しい!!
![四国最北端「竹居岬」に停めたバイク](f/0504/003.jpg)
そしてここが屋島の先端にある、四国最北端「竹居岬」です。
でかでかと「四国最北端」の文字が。
![四国最北端「竹居岬」の石碑](f/0504/004.jpg)
![竹居岬に建てられている「四国最北端」の石碑](f/0504/005.jpg)
![四国最北端「竹居岬」から見た美しい瀬戸内海](f/0504/007.jpg)
竹居岬から眺めた早朝の瀬戸内海です。
天気も良いし、吹きつける海風が心地よい場所でした。空と海の色が鮮やかです。
![四国四端の石碑または看板](f/0504/006.jpg)
四国最東端 徳島県 「蒲生田岬」
四国最南端 高知県 「足摺岬」
四国最西端 愛媛県 「佐田岬」
四国最北端 香川県 「竹居岬」
四国の四端を踏覇! です。
これで今回のロングツーリングの目的は無事達成しました。
今回は四国一周と言っても完全に一周したわけではありませんが、とりあえずこの四端を一巡することができたのでよしとします。
![北海道四端、本州四端、四国四端、九州四端の日本十六端(最北端、最南端、最東端、最西端)の場所を示した地図](f/0504/map002.jpg)
北海道、本州、四国、九州の各四端を全部合わせると4×4=16端になります。
日本十六端の内、自力で到達できるのは北海道最西端と九州最北端を除く十四端ですが、私は今回のツーリングで十三端を踏覇しました。
残りのひとつは九州最東端「鶴御崎」なのですが、ここも近いうちにクリアしたいと思います。
ちなみに到達不可能な二端ですが、北海道最西端が到達不可能なのは道が無いからで、九州最北端はそこが企業の敷地内だからです。
![JR高徳線を走行中の1500形の緑色の車両](f/0504/008.jpg)
JR高徳線の沿線で1500形に遭遇しました。
これは、2006年製造された比較的に新しい新型気動車です。
![瀬戸中央自動車道を走行中のバイク](f/0504/009.jpg)
志度ICから高松自動車道に乗り、坂出Jctで瀬戸中央自動車道へ。
7日間走り続けてきた四国を離れ、再び本州へ戻ります。
![瀬戸大橋を走行中のバイクから撮った写真](f/0504/010.jpg)
おなじみ「瀬戸大橋」です。何度渡っても美しい橋です!!
橋が海上からかなり高いところに架かっているので、橋の両側に広がる瀬戸内海も美しいです。
![与島パーキングエリアから見た瀬戸大橋の橋脚](f/0504/011.jpg)
瀬戸大橋の中間にある与島PAです。本線からこのPAに入るときにループ状の坂道を降りていくところが好きです。
さすがゴールデンウィークだけあって、かなり混雑していました。
![与島パーキングエリアから見た美しい瀬戸大橋と瀬戸内海の景色](f/0504/012.jpg)
与島PAから眺める瀬戸大橋も綺麗です。
今日は天気も良いです。
![瀬戸大橋を走行中の快速マリンライナー](f/0504/013.jpg)
瀬戸大橋を高松発 岡山行の快速マリンライナー16号が渡っていきます。予定通過時刻より若干遅れての通過でした。
![岡山自動車道の岡山総社インターチェンジ](f/0504/048.jpg)
混雑する倉敷市街地をパスして岡山自動車道の岡山総社ICで高速を降りました。
ここから国道180号線で北上して本州を縦断します。目指すは日本海!
![岡山県の絹掛の滝](f/0504/015.jpg)
途中、こんな滝がありました「絹掛の滝」です。
以前にバイクといっしょに撮れる滝は少ない、と書いた覚えがあるのですが探してみると意外とあるものですね。知床のオシンコシンの滝、青森の七滝、増毛の白銀の滝に続いてこれで4ヶ所目です。
![井倉峡の入り口にある岩肌を流れ落ちる滝](f/0504/016.jpg)
岡山県の新見市にある名所「井倉峡」に来ました。
井倉峡は、高梁川沿いに断崖がずっと続いている渓谷です。
← の写真で岸壁の中央付近に穴が空いているのが判りますか?
ここが「井倉洞」です。
![](f/0504/101.jpg)
![井倉洞の洞窟の中にある暗い階段](f/0504/017.jpg)
井倉洞は、高知の龍河洞よりさらに大きな高低差があります。
鍾乳洞に入った直後は涼しかったのですが、階段を登っているとすぐに暑くなってきました。
![天井が低く狭い井倉洞の洞窟の中の道](f/0504/018.jpg)
中は龍河洞よりは広いですが、それでも所々で大きな鍾乳石が行く手を阻んでいます。
ここの鍾乳石も見事です。
![井倉洞の中で黄緑色にライトアップされた鍾乳洞](f/0504/019.jpg)
![井倉洞の中で伸びる鍾乳石](f/0504/020.jpg)
![井倉洞の出口付近にある長い下り坂の暗いトンネル](f/0504/021.jpg)
井倉洞の最後は長い下り坂になっています。ここまでかなり登ってきたことを実感します。ちなみ伊倉洞の高低差は 90mほどあるのでビルの23~30階分に相当します。
![井倉洞の入り口の前で売っている鮎の塩焼き](f/0504/022.jpg)
こういう所で食べる鮎の塩焼きは美味しいですね。
飾り塩が多いな。
![伯備線でお召し列車が走ったときの牽引機である蒸気機関車、D51-838号機](f/0504/023.jpg)
井倉洞の駐車場の片隅に「D51-838号機」が展示されていました。
838号機は、昭和46年に伯備線でお召し列車が走ったときの牽引機です。デフには鳳凰のロゴマークが飾られています。この展示スペースには屋根もあるので保存状態は良さそうです。去年のC61の復活もありましたから、いつまた次のSLが復活するか判らないですしね。D51はJR東日本の498号機も一昨年までトラブル続きだったし。
![紙の館の「親子水車」](f/0504/024.jpg)
紙の館の「親子水車」です。
中央に見える大きな水車の隣には2つの小さな水車があります。
これだけ大きな水車が水の流れだけで回転するのは凄いな、と思ったのですが、
![紙の館の「親子水車」](f/0504/025.jpg)
あ~、やっぱり偽物か。
ポンプで水を汲み上げて回転させていました。
![国道182号線を走行中のバイク](f/0504/026.jpg)
国道182号線で西へ走ります。ここで県境を越えて岡山県から広島県に入ります。
ゴールデンウィークなのでそれなりに車も走っていますが、割とスムーズに流れているのでストレス無く走れました。この辺りは高速が併走していますが、急がないなら下道でも十分です。
晴れている割に気温は14℃と若干低いです。今回のツーリングはスリーシーズン用のライジャケを着ているのですが、それでもスピードを出すとちょっと寒いです。
![帝釈峡の広い駐車場に停めたバイク](f/0504/027.jpg)
広島の景勝地「帝釈峡」まで走ってきました。
ここでバイクを停めてしばし峡谷を散策します。
![帝釈峡の渓谷沿いに歩くための遊歩道](f/0504/028.jpg)
帝釈峡は、上帝釈峡から下帝釈峡まで南北に約20kmほど峡谷が続いています。
端から端まで歩くととても時間が足りないので、今回は上帝釈峡側の駐車場から適当なところまで歩いてみます。
観光客の数もそれなりにいますが、奥に行くほど人の数は少なくなっていきました。
![帝釈峡の渓谷を流れる川](f/0504/029.jpg)
![帝釈峡の遊歩道から見た美しい渓谷](f/0504/030.jpg)
![帝釈峡の歩道沿いに自生している野草](f/0504/031.jpg)
![帝釈峡の歩道沿いに自生している野草](f/0504/032.jpg)
![帝釈峡の歩道沿いに自生している野草](f/0504/033.jpg)
![帝釈峡の歩道沿いに自生している野草](f/0504/034.jpg)
![帝釈峡の途中にある「鬼の唐門」、岩でできた空洞](f/0504/035.jpg)
鬼の唐門です。
岩の中央部が空洞になっています。
![帝釈峡の途中にある「鬼の供養塔」、垂直に伸びた岩](f/0504/036.jpg)
鬼の供養塔です。
これはそれほど珍しくないか。
つい最近、どこかでこれと同じようなものを見た気が・・・・と考えてみたら、3日前に柏島で見た観音岩がこれに似てました。
![帝釈峡の観光名所のひとつ「雄橋」、川の流れによる浸食でできた巨大な岩石のアーチ](f/0504/037.jpg)
帝釈峡のメインはここ「雄橋」です。
川の流れによる浸食で巨大な岩石が削られてアーチ形の岩ができた跡です。同じような浸食作用で削れた岩石では福井県の越前に「呼鳥門」がありますが、あっちは落石防止の為に下をくぐることができませんでした。ここは岩石の下を通って見上げることができます。
![帝釈峡の観光名所のひとつ「雄橋」を岩の下から見上げたところ](f/0504/038.jpg)
![帝釈峡の観光名所「雄橋」の下から岩肌を眺めたところ](f/0504/039.jpg)
![帝釈峡にある鍾乳洞「白雲洞」の入り口](f/0504/040.jpg)
ここにも鍾乳洞「白雲洞」があります。
せっかくなのでこ立ち寄ってみたいと思います。このツーリングで 3回目の鍾乳洞見学。
![](f/0504/102.jpg)
![帝釈峡にある鍾乳洞「白雲洞」の細い道](f/0504/041.jpg)
龍河洞や井倉洞と比べるとここ白雲洞は、かなり規模が小さい鍾乳洞です。入場料も龍河洞や井倉洞の1/4。
中もかなり狭いです。おまけに一本道を往復する構造の為、入る人と出る人がすれ違おうとすると、道を譲るにも一苦労するくらいの狭さです。ここは鍾乳石や石筍は少ないです。
![帝釈峡にある鍾乳洞「白雲洞」の中でライトアップされた鍾乳石](f/0504/042.jpg)
![帝釈峡にある鍾乳洞「白雲洞」の中でライトアップされた鍾乳石](f/0504/043.jpg)
![帝釈峡にある鍾乳洞「白雲洞」の中にある飛び出た鍾乳石「おじき岩」](f/0504/044.jpg)
通路のど真ん中に大きな鍾乳石が突き出ています。
ここはしゃがまないと通れません。
その名も「おじぎ岩」。
![帝釈峡にある鍾乳洞「白雲洞」の「おじき岩」の看板](f/0504/045.jpg)
「福の神におじきをして入ります」
なんかインディ・ジョーンズ 最後の聖戦みたいですね。
第一の試練、覚えていますか?
「悔い改めた者のみが通れる・・・」
余談ですが、初めてこの映画で第三の試練を見た時は、凄い感激しました。今の若者がアレを見てもきっとそれほど感激しないんだろうな・・・・技術の進歩は怖いですね。
![米子自動車道、蒜山高原サービスエリアの駐車場に停めたバイクSA](f/0504/046.jpg)
長居をしてしまったので、帝釈峡を後にした時には既に16:30を回っていました。
ここから今日の宿泊地米子まで約100kmあるのですが、どう考えても到着するのは日没後になりそうです。
だったら、楽な方で行こう。 と言うことで、距離的には若干遠回りになりますが高速を使うことにしました。東城ICから中国自動車道に乗り落合Jctへ、米子自動車道に乗り換えて終点の米子ICまでいっきに走ります。
が、この辺りの高速はカーブが多く60km規制区間になっていることを忘れていました。交通量も多く、予想以上に時間が・・・。
おまけに蒜山高原付近は寒い!! 道路脇の気温標識に表示されていた気温は10℃でした。
予定より大幅に遅れて米子市内に到着、22:30就寝。
8日目:中国地方を東へ
![ホテルサンルート米子](f/0505/001.jpg)
今回のツーリングの目的は四国一周だったのですが、日程的に余裕があったので本州を縦断して日本海側の米子まで来ました。中国地方は日本海側と瀬戸内海側の両方とも一度走っているので、今回は中央付近を走ってみたいと思います。
5:15起床、7:15出発。
![四国一周ツーリングルート8日目](f/0505/map002.jpg)
鳥取県の観光名所と言えばやっぱり鳥取砂丘と大山。鳥取砂丘は 6年前に訪れているので今回は大山周辺を走ります。
「おおやま」じゃないですよ「だいせん」ですよ。念のため。ただし、「大山」と書いて「おおやま」呼ぶ地名や山も全国各地にあるそうです。
![大山の中腹を目指す鳥取県道24号線を走行中のバイクから撮影](f/0505/002.jpg)
鳥取県道24号線で大山へ向かって走ります。
この時間はまだ交通量も少ないので気持ちよく走れます!
![大山の中腹にある災害復旧工事のため全面通行止めの看板](f/0505/003.jpg)
大山を周回する30号線まできたのですが、残念ながら 2ヶ所で災害復旧工事の為、通行止めになっていました。
![大山の夏山登山口周辺の河原](f/0505/004.jpg)
下山の夏山登山口には大勢の家族連れが登山の準備をしていました。現在時刻は8:00ですが、すでに周辺の駐車場はどこも満車です。駐車場を探してうろうろと走り回る車がたくさんいました。
![放牧場から見た逆光の大山](f/0505/005.jpg)
放牧場から見た大山です。
残念ながら逆光になってしまいました。
![大山周辺の道路を駆け上がるバイク](f/0505/006.jpg)
バイクを停めて写真を撮っていると、次々と下からエンジン音が響いてきます。時間が経つに連れて徐々にライダーの数が増えてきました。
![南側から見た大山と路肩に停めたバイク](f/0505/007.jpg)
南側から見た大山です。
![上空にうっすらと雲がかかった大山と周辺の畑](f/0505/008.jpg)
大山は見る方角によって見え方がかなり違いますね。
富士山は見慣れていないと、どの方角から見ても差に気が付きにくいのですが、大山ははっきりと違いが判ります。南側から見ると普通の裾野が広い山のように見えますが、東側から見ると山頂付近が横に長い形に見えます。
![大山の南西にある「鳥ヶ山」と走行中のバイク](f/0505/009.jpg)
大山の南西にある「鳥ヶ山」が見えてきました。
この辺りも快走路です。
![大山の路肩に積もった残雪](f/0505/010.jpg)
志賀高原ほどではないですが、標高が高いところはまだ路肩に雪が残っています。
この辺りで標高は900~1000mです。
![峰沿いに冠雪が残る大山](f/0505/011.jpg)
反時計回りに半周したところで、大山を後にします。本当ならぐるっと一周したいところですが、時間が無い上に通行止め区間もあるので今回はやめておきます。大山周辺はなかなか気持ちの良い道が多いので、いずれもう一度訪れてみたいと思います。
![大山から続く国道313号線の道路標識](f/0505/012.jpg)
大山周辺の道路を十分に楽しんだところで、ここから東へ向かってひた走ります。
まずは、国道313号線へ。
![道の駅「犬挟」の梨ソフトクリーム](f/0505/013.jpg)
道の駅「犬挟」に梨ソフトクリームがありました。さわやかな甘さです。
確かに梨は鳥取県の名産品でしたね。この時は気が付かなかったのですが、よく考えると 6年前に鳥取砂丘へ行ったときにも梨ソフトを食べていました。
![国道313号線の路肩に停めたバイク](f/0505/014.jpg)
鳥取県→岡山県→鳥取県と県境を行ったり来たりしながら一路東へ。
![まだ緑に染まっていない森を抜ける国道482号線の道路標識](f/0505/015.jpg)
国道482号線
車の数は多いです。淡々と走ります。
![国道179号線沿いに流れる天神川](f/0505/016.jpg)
国道179号線に入ると景色が変わり、車の数も減りました。ここから人形峠を越えます。
ちなみに人形峠から先は再び国道482号線に入るのですが、恩原高原の辰巳峠から先は快走路の為、ライダーの数も増えて走り屋さんの集団も見かけました。
![鳥取家から兵庫県に入る国道29号線](f/0505/017.jpg)
国道29号線に入りさらに東へ向かって走ります。ここで鳥取県から兵庫県に入りました。
この辺りもライダーの数が多いです。時よりライダーサインを交わしながらさらに先へ進みます。
![国道429号線の高野峠の通行止めの看板](f/0505/018.jpg)
高野峠の手前でこんな看板が。
う~ん、これでは通行止めなのか通れるのか判りません。こういう書き方をしている時は、たいてい土日は通れるはずなのですが、これまで何度か大丈夫だろうと思って走ったら通れなかった、という失敗をしているのでここは無難に迂回します。
![ツーリングマップルを中国・四国編から関西編に変更](f/0505/019.jpg)
和田山まできたところでツーリングマップルを中国・四国編から関西編にチェンジ。ここで兵庫県から京都府に入ります。
← の写真を見て、「古い!」と思った人は、ツーリングマップルの愛用者ですね。左の中国・四国編は2003年版、右の関西編は2001年版です。
地元以外のツーリングマップルは使う機会が少ないので買い換える頻度も極端に少ないです。
中でも関西編は一番使用頻度が少ないですね。ツーリングマップルは収録している地域が隣り合っている2冊の間に重複しているページが多いので、関西方面は中部・北陸編と中国・四国編のどちらかがあれば十分事足りてしまうことが多いからです。
![朝来市神子畑の国道429号線の国道標識](f/0505/020.jpg)
最後は国道429号線から国道312号線へ。313→482→179→482→29→429→312→9号線と走り抜けてきました。
途中、道の駅で買い物をしたとき「おおきに~」と言われて、あぁ、関西圏に入っていたんだ、と実感しました。
![ホテルつかさ福知山の玄関前の駐車場](f/0505/021.jpg)
米子から約340km走って福知山に来ました。
福知山の少し手前の国道 9号線と国道175号線が分離するところで渋滞にハマりましたが、それ以外は大きな問題もなくスムーズに走れました。
ホテルの駐車場の階段の脇にちょうどZZR400が収まるスペースを発見。
18:00着、21:30就寝。