2007/09/02 作成
1日目:北へ。
再びやってきました、ロングツーリング第七弾!!
舞台は久しぶりの北海道!! 3年ぶり4回目です。3年間って短いようで長いですね、前回北海道へ行ったのはもう随分前のことのように思えます。
今回は、初のキャンプツーリングです。←の写真の通り、荷物もこれまでのツーリングに比べてかなり多くなっています。ホテル宿泊の場合は、あらかじめ予約を入れる為、ツーリング出発前にほぼ全てのルートを決めています。しかし、今回はキャンプということで、全く行程を決めていません。北へ行くか東へ行くがぐらいは多少考えてはいますが、ルートは全く決めないまま出発します。あとは行き当たりばったりで行ってみましょう~。
そしてもうひとつ。過去3回の北海道ツーリングで、主だった観光地はだいたい回ってしまった為、今回は観光地に立ち寄る回数を減らし、その分これまでに走ったことがない道を走ってみたいと思います。
今回のテーマは、ずばり「道」です。ツーリング記をご覧になる方には、あまり面白味ない内容になってしまうかもしれませんが、ご容赦下さい。
これまでに北海道へ渡ったフェリー航路は、新潟~小樽航路、仙台~苫小牧航路、大間~函館航路。今回は、初めて大洗~苫小牧航路を選択してみました。毎回違う航路を選択するのも楽しいですね。
しかし、お盆フェリーのチケット争奪戦は、予想以上に過酷でした。発売開始の9:00と同時にフェリー会社の予約ページはエラーの嵐、リロードを繰り返しながらやっとの思いで予約が完了したのが 9:07。このとき既に空席紹介ページでは、バイクも2等寝台もSold Outでした。お盆ツーリングの予約はたいへんですね。
東京を出ると一路「大洗」を目指します。東京から大洗は、わずか120km強。前日まで仕事が忙しかったこともあり(木曜から金曜にかけて徹夜勤務でした)、出発はこれまでのツーリングで一番遅い 10:00! それでも余裕で乗船時間に間に合ってしまう大洗航路は便利ですね。
浅草橋まで出ると、ここからお盆で渋滞する国道6号線を使って北上します。
大洗まであと10kmというところで、まだまだ時間に余裕があったので「個沼」に立ち寄ってみました。茨城県と言えば、霞ヶ浦が有名ですがここ個沼も横幅が約 5kmとそこそこの大きさがあります。ほとんど観光地化されていませんね。
それにしても暑い!! そう言えば、1年前の北陸・北九州ツーリングもお盆でしたが、同じように炎天下に悩まされたのを思い出しました。いっきに飲み干した500mlのアクエリアスが全部汗になって消えていく気がします。この日差しの下でいろいろ回るのもたいへんそうなのでこのまま大洗を目指します。
大洗港に着いたのが、15:30。出航は、18:30なのでまだ3時間もあります。
乗船手続きを済ませると近くの海鮮市場でかなり早い夕食を取ります。時間的にかなり中途半端だったので小ぶりのいくら中トロ丼を注文、値段は 650円。さすがにこの値段ですから量もそれなりです。海鮮は、これから北海道でたらふく食べる機会があるので、今はこれで充分。
店を出たところで、時計を持ってくるのを忘れたことに気が付き、近くのホームセンターで1,000円の安物腕時計を購入。続いてコンビニで夜食と明日の朝食を買い込み、再び大洗港へと戻ります。
さて、今回のツーリングからカメラを変えました。これまでのOLYMPUS C3040Zoomに変わり、同じくOLYMPUSのE-510、初の一眼デジカメです。
出発直前に購入した為、ほとんど試し撮りする機会すらありませんでした。ぶっつけ本番です(笑)
一応マニュアルは持ってきたのでフェリーの中で熟読する予定ですが、失敗写真もたくさん出てきそうな予感がします。いまいちな写真が出てきたら、「全然、使いこなせてないじゃん!」と、笑い飛ばして下さい。
さて、どうなることやら・・・・。
16:30、バイクの乗船開始のアナウンスがありました。さすがにお盆だけあってバイクの数が多いです。この時点で既に30台以上います。
今回は、アメリカンとネイキッドがたくさんいました。オフロードもやや少な目かな。ZX10やCBRXX等のスポーツバイクも何台か目にしました。それにしても肝心のZZRがいません。ZZR250、400はおろか1100もいませんでした。さすがに自分以外に1台もいないと寂しいですね。そういえば最近、急激にZZR1100の数が減りましたね、やっぱり、ZZR1200や1400の影響でしょうか?
17:00、乗船直前にかなり待たされてやっと乗船開始です。船首から乗船して第3甲板へ入るとすぐに坂道を降りて1つ下のフロアへ。第2甲板へ降りるとすぐに180度旋回して誘導員に指示されるままに進むとそこは船首でした。
これまでいろんなフェリーを使ってきましたが、船首にバイクを止めるのはこれが初めてです。たださえ狭い車両甲板がいっそう狭く感じます。判りやすい置き場所なので下船時に自分のバイクを探す心配はなさそうで安心です。
これまではタンデムシートの荷物を全部外して船室に持ち込んでいたのですが、今回はキャンプ用品を積んだ大きなシートバックを使っているので、必要最低限の荷物だけを取り出して船室へと向かいます。
今回ももちろん二等寝台です。商船三井フェリーでは、二等寝台をカジュアルルームと呼んでいます。
カーテンを開けてびっくり、あれ? 1段ベット??
商船三井フェリーは、夕方便と深夜便の2便があります。深夜便のカジュアルルームは全て1段ベットですが、夕方便は2段ベットと聞いてました。しかし、何故かそこには1段ベットが。
これは広くて良いですね~、なにより天井が高いので圧迫感がありません。それにベットの上に大きな棚があり、そこに全ての荷物を置くことができます。これならベットスペースに荷物を置く必要がないので広々として快適ですね。
さくっと着替えると、いつもの通り大浴場へ直行。
18:30、定刻通りに大洗港を出航。港を出るとすぐに、1隻の船とすれ違います。「さんふらわ さっぽろ」の姉妹船、「さんふらわ しれとこ」です。しれとこは、夜 2:00に大洗港を出航する深夜便です。関東近県のライダーなら仕事終わりで、そのまま北海道へ向けて出発することができるので便利ですね。
コンビニで買い込んだ夕食を取り、22:00就寝。北海道まではまだまだ長い船旅になります。
2日目:3年ぶりの北海道上陸
朝 7:00、寝たり起きたりを繰り返しながらの半睡眠状態で熟睡できませんでした。
が、外へ出るとまぶしい日差しで、いっきに目が冴えました。ちょっと寒いくらいの海風が心地よいです。部屋に戻り朝食を取りつつ、ツーリングマップルを眺め、北海道上陸後のルートを考えます。
苫小牧港着岸までは、残り6時間以上。さすが、大洗~苫小牧航路は長いですね。仙台航路の14時間45分に対して、大洗航路は、18時間20分。この3時間半の差は結構大きいかもしれません。
13:20、見慣れた景色が見えてきました。苫小牧港に着岸です。
すぐ隣には、一足早く着岸した太平洋フェリーの「いしかり」が停泊していました。仙台発のフェリーに遅れること約2時間半、北海道に到着です。
バイクは最初に乗船するので下船は一番最後になります。大型トラック → 一般車 → バイクの順番で下船する為、車両甲板でかなり待たされました。14:00やっと下船。
バイクで北海道に上陸するのは、これが通算4回目です。どのライダーも港を出ると、待ちかねたように北海道の大地を疾走して行きます。
ほとんどのライダーが苫小牧港から東へ向かう中、私は反対に西へと向かいます。
しかし、暑い・・・。北海道なのに暑いです。
今回のツーリングでは、ミラーにオレンジのバンダナを巻いています。
これはバンダナを目印にして北海道を舞台にMixiライダー同士の交流をはかろう、というMixiの企画です。しかし、この広大な北海道で果たしてMixiライダーに出逢えるのでしょうか・・・?
苫小牧と言えば、ミートホープ!!
ニュースですっかり有名になってしまいました。なかなか厳しい状況だとは思いますが、頑張って再建して欲しいです。北海道企業には頑張ってもらいたいですね。北海道にくるとついつい地元企業を使ってしまいます。ホクレンさんとかセイコーマートさんとか。
まずは、腹ごしらえ。苫小牧港のすぐ近くにある苫小牧市場に来ました。北海道に来たからには、やっぱり海鮮料理です。
苫小牧の名物と言えば、ミー・・・・・じゃなくてホッキ貝です。苫小牧市場にある「海の駅ぷらっとみなと市場」には、ホッキ貝を使った料理がバター焼きから果てはホッキカレーまでたくさんあります。
今回は、ホッキ貝をまるまる4つ使ったその名も「びっくり丼」を選んでみました。その見た目とは異なり、これがなかなか美味しい。貝の食感を堪能できます。少し多めにきかせたわさび醤油が良く合います。
苫小牧を出ると、進路を東に変えて国道235号線で富川を目指します。そこから今度は国道237号線に入り、今度は北を目指します。このルートは2001年にも走っているのですが、日高方面へ向かう代替ルートは他には夕張経由しか無いので、同じルートを選択しました。
苫小牧から走ること約120km、道の駅「樹海ロード日高」に着きました。ここは国道237号線と国道274号線が交わっており、それぞれの目的地に向かう分岐点になっています。ここから北へ進めば富良野/美瑛、東へ進めば帯広へ、西へ進めば夕張/千歳、南へ進めば新冠/襟裳岬へと続いています。
それにしても今日は暑い!!
とてもここが北海道とは思えないような気温です。たまらず、このツーリング1個目のソフトクリーム「ラ・フランス・ソフト」を食べました。やっぱり夏場はソフトですね~。このツーリングでもどんな味に出逢えるか楽しみです。
さすがに下船時刻が遅かった上にさらに苫小牧で遅い食事まで取っていた為、日高に着く頃には既に17時になっていました。
もう少し足を伸ばしてかなやま湖まで行こうかどうか悩んだのですが、あまりの暑さとまだ初日ということで、今日はおとなしくここで泊まることにしました。
道の駅から 1kmも満たないところに「沙流川キャンプ場」があります。道の駅には食品を売っている小さなスーパもあるのでなかなかの好立地、キャンプ場の施設も非常に綺麗です。この日はたくさんの家族連れで賑わっていました。
テントの設営を終えると、タオル片手にすぐ近くの「日高温泉」へと向かいます。今日は大汗をかいたので温泉がとても心地よいです。
ちなみにテントは、モンベル(mont-bell)の「ムーンライトテント2型」を使用しています。このテントは設営が簡単で良いですね。
夜20時、辺りは完全に闇に包まれました。
ふと空を見上げると満点の星空。さすが北海道、東京とは見える星の数が全然違います。
しか~し、天体撮影なんて出発前にはこれっぽっちも考えていませんでした。三脚もレリーズもありません・・・無念。なんとか頑張って撮影してみましたが←が限界。原寸だともう少し星が写っているのですが、400×300に縮小したら見事に跡形もなくなりました(笑)
次回は忘れずに天体撮影の準備してきたいと思います。
こんな綺麗な星空には、TM NetworkのFool on the planetがBGMにピッタリですね(若い人には判らないか?)。
21:00、普段よりかなり早いですが、早くツーリング生活のリズムに慣らすため無理して就寝。
就寝直前に聞いたラジオのニュースでは、今日の札幌の最高気温は 34℃、今年一番の暑さだったそうです。