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2007/09/02 作成

タイトル

6日目:一転、荒れ模様に

地図

2007年 8月16日(木)雨

上士幌 → 釧路 388.1km

帯広震度3

昨晩、テントの中で寝ていると何か違和感を感じました。と、思ったら聞いていたラジオから

「帯広方震度3、震源地 帯広深さ20km マグニチュード3.4」

地震でした。よく見るとテントの上から吊したランタンが揺れてます。

そう言えば、帯広はラジオがクリアに入りますね。天塩や美深と比べると全然違いました。

朝5:00起床、外は雨。気温も低く、かなり寒いです。天候の変化を見つつ、少し出発を遅らせ 6:45出発。どのライダーも全身レイン装備で走り出していきます。

まずは、上士幌から帯広北部を走り鹿追へ。雨は次第に激しくなり、とても写真を撮る気にはなれず、ぶらぶらと走り続けました。

十勝川温泉 かんぽの宿

それにしても、寒い!!

昨日の気温35℃とは天地の差です。いつものホテル宿泊ツーリングなら晴れてようが雨が降ってようが次の目的地まで行かなくては行けないため迷わず走るのですが、今回はキャンプツーリングなので無理して走る必要もありません。

こんな日は、温泉しかない!!

そこで帯広市内に近い「十勝川温泉」にきました。かんぽの宿に入って日帰り温泉へ。ついでに雨が染みこんだ衣類をコインランドリーの乾燥機に入れてから入浴。湯船にじっくり浸かって冷え切った身体を暖めました。ここ十勝川温泉は、植物性の有機物を含むモール温泉です。お湯の色は茶色なのですが、湯上がりの肌はツルツルになりました。

こんな感じで午前中はほとんど何も出来ずに終了。

豚丼の店 鴨川

雨は小降りになったもののまだまだ気温も低いです。

こんな日は、食べまくるしかない!!

帯広と言えば名物はやっぱり豚丼。豚丼と言えば、帯広駅前のばんちょうが有名ですが、今回はここ鴨川さんに来ました。ちょうど店の前で反対方向から走ってきた静岡ナンバーのSRVに乗ったライダーさんと遭遇。どうやら目的地は同じだったようです。二人揃って入店。

鴨川の味噌味豚丼

ここ鴨川さんは、味噌味としょうゆ味の2つの豚丼メニューがあります。私が選んだのは味噌味豚丼。厚切りの豚肉に濃厚な味噌がよく合います。もちろんボリュームもあります。

席数が少ないため昼飯時は大勢のライダーで混んでいることが多いそうですが、この時は店が空いていた為、店長さんが豚丼に対する熱い想いを語ってくれました。並々ならぬこだわりが感じられます。

常連客のコスモ石油スタッフさん

店内にはコスモ石油のスタッフさんがいました。この店の常連さんだそうです。

「コスモ石油もお勧めの鴨川さんの豚丼」

約束通りコメント付きで写真を掲載させて頂きましたよ~

帯広市内で給油の際は、是非、国道236号線沿い大通り南5丁目のコスモ石油さんへ(笑)

柳月スイートピアガーデン

お昼御飯を食べ終えたので、次はデザート。

北海道の二大菓子屋といえば六花亭と柳月。前回は六花亭でさくさくパイを食べたので今回は「柳月スイートピアガーテン」に行ってみることにしました。

ここスイートピアガーデンにはイートインコーナがあり、ここだけで食べられるオリジナルメニューがあります。そのひとつがガーデンクレープ(左下の画像)。ストロベリー、オレンジ、チョコの3種類がありますが、今回はストロベリーを選んでみました。柳月というと和菓子系のラインアップが多いですが、洋菓子も美味しいですね。

柳月の代表的な菓子が「三方六」(右下の画像)。バームクーヘンの外側をホワイトチョコレートとミルクチョコレートでコーティングしたその姿は白樺のイメージにピッタリ。もちろん味も美味しいです。実家と自宅宛に郵送しました(下の写真は帰宅後に撮影)。

柳月スイートピアガーデンのガーデンクレープ柳月 三方六
7年前と同じ雨上がりの白糠・・・

お腹もいっぱいになったところで腹をくくりました。

「今日は、もう天気は回復しない!!」

そうと決まれば、明日の天候回復に賭けて、今日は釧路まで移動して終わりにすることにしました。この悪天候なので釧勝峠越えルートは避け、無難に国道38号線で太平洋側ルートへ。

撥水スプレーを塗ってこなかったので、走行中にヘルメットのバイザーがすぐに雨粒だらけになります。

帯広から約120km、道の駅「白糠恋問」まで来たところで、やっと雨があがりました。そういえば7年前に大雨の釧勝峠を超えてきたときも、ここ白糠まできたら雨があがったのを思い出しました。この道の駅では、洗面所の蛇口からお湯が出ます。これは嬉しいですね。冷え切ってかじかんだ手を暖かいお湯でほぐし、さらにホット缶コーヒーで身体の中から暖まります。

釧路市街までは、残り20km。

釧路駅前ロイヤルイン

釧路に行くと決めた時点で今日のキャンプは無理と判断してホテルの予約を入れておきました。以前にも使用した釧路駅前のロイヤルインです。駅が近くベッドも広め、設備も綺麗で朝食無料と好条件のお勧めホテルです。

しかし、3年ぶりに釧路にきたら駅の目の前に新しいホテルが建っていました。二ヶ月前にオープンしたばかりのルートインでした。東急/ロイヤルイン/ルートインと釧路駅前ホテルも激戦の様相です。

四季彩の釧路まるごと握り寿司

釧路まで来たからにはやっぱり寿司ですね。時間が遅く既に和庄市場は閉店間近の為、他の店を探すことにしました。こんな時頼りになるのはやっぱり地元の方。ホテルのフロントでお勧めのお店を聞いてみます。

教えてもらった店がここ「四季彩」です。お盆の18:00とあって店内にはまだお客がいません。カウンターに座り大将とサシで握ってもらいます。そういえば以前に釧路の八千代寿司本店に行ったときも同じように大将とサシでした。

注文したのが「釧路まるごと握り寿司」。釧路の地物ネタを中心に、うに、いくら、蟹、ぼたん海老を含め、計10カンで2,100円とリーズナブルです。

さらに大将お勧めのさんまなど数カンを追加で注文、存分に堪能しました。

7日目:最果て巡り

地図

2007年 8月17日(金)曇り

釧路 → 和琴 434.5km

ツーリングマップル乾燥中

朝 4:15起床、ホテルに泊まってもキャンプ生活のリズムが身体に刻まれているせいか、自然と早朝に目が覚めます。目覚ましいらずの生活です。

昨日の雨でドロドロになったツーリングマップをドライヤーを使って乾かします。このツーリング出発前に買ったばかりのマップなのに、一部のページはもうボロボロで破れています。

←の写真を見ると判りますが、私は過去に走ったことがある道に蛍光ペンを引き、さらにツーリング中にいろいろ書き込みをしています。この書き込まれたマップと写真があれば、何年経ってもすぐにその当時のことを思い出すことができるのでお勧めですよ。

部屋のカーテンを開けると外はまだ雨が降っていました。テレビの天気予報は曇り。天候が回復することを祈りつつ、6:30出発。

そう言えば釧路に泊まるのはこれで4回目ですが、早朝に霧がかかっていなかったのはこれが初めてです。

国道243号線 別海近辺

釧路を出ると国道272号線で北へ70km、そこから今度は国道243号線に入り別海を走り抜けます。国道沿いに立っている気温計の表示は 14℃、今日もかなり寒いですが、雨がほとんど降っていない分、昨日に比べれば全然マシです。雨に濡れると体感温度がいっきに下がりますからね。

走り続けること、釧路から約100km、ここまでくれば国道44号線沿いにあと50kmほど走れば本土最東端 「納沙布岬」です。

が、しかし、今回はここで左折!

納沙布岬には行きません。

地図

ここから別海・標津方面の果てを巡ります。ある意味で北海道らしい風景を探します。人気のない寂しい景色も北海道ならではですね。この天気がいっそう果ての雰囲気をかもし出しそうな予感がします。

ヤウシュベツ川湿原

国道244号線に入るとすぐに「ヤウシュベツ川湿原」が見えてきます。ここもマイナーですね、おそらく名前も聞いたことが無い人が多いのではないでしょうか? 私もツーリングマップルに書かれていなかったらここを素通りしていたかもしれません。

川の流れに沿うように川岸に湿原が広がっています。あいにくの天気で綺麗な写真は撮れませんでしたが、晴れていればもっと綺麗だと思います。

ちなみにこの辺りは早朝でもトラックの通行量が多いです。そしてこの橋はトラックが通ると上下に大きく揺れます! 大丈夫かな・・・? ミネソタ州の某橋のように崩落したりしないかな?

果ての雰囲気満点

「本別海」まできたところで脇道に入ってみます。

道道475号線は、風連湖の先端「走古丹(はしりこたん)」へと続く道です。

周辺は、ご覧の通りの殺風景です。ところどころで漁船の入り江と建家がぽつぽつと点在していますが、他には何もありません。

道は途中で二手に分かれ走古丹へと続く道とさらに風蓮湖の先まで続く道に分かれます。後者は、道と行ってもまともにアスファルト舗装されていません。長方形のコンクリ(?)を敷き詰めただけの道を進んでいくとやがてその先は砂だけのダートになります。

右手は風蓮湖、左手はオホーツク海、そして道はここで途切れています。最果ての雰囲気100%です。これまでにも最果ての雰囲気を感じる道路をたくさん走ってきましたが、ここも十選に入りそうな道です。

さすがにこんなところまでくる物好きなライダーは少ないかな? 途中、誰ともすれ違いませんでした。

こんなところ普通こない!!地図
野付国道沿いの湿原

再び国道244号線まで戻ってきました。この国道がえらく綺麗な道に見えるのは気のせいでしょうか?(笑)

別海の周辺では、国道沿いにいろんな沼を見ることができます。風蓮湖の周辺は、自然を感じ取れる景観が多くて良いですね。ただ、観光地に慣れた人にはきっと寂しすぎて退屈だと思います。個人的には、こういう雰囲気の場所が好きです。

野付国道沿いの湿原野付国道沿いの湿原
またまた果ての雰囲気

標津まで来たところでまたまた果てへと続く脇道入ります。

野付半島を渡る道道950号線です。ここへ来るのもこれが2回目です。さきほどの道道475号線と違いこっちは有名ですね。訪れる人も多く、途中でたくさんのライダーとすれ違いました。

右手に野付湾、左手にオホーツク海、両側を海に囲まれた上に道が続いています。この辺りはトドワラでも有名な地です。

野付半島地図
野付半島の先端道道950号 野付風蓮公園線 起点

標津から走ること18km、野付半島の先端まで残り3~4kmというところで舗装道路は途切れています。ここから先はダートですが、一般車両は通行止め。ここが実質の先端です。道端には道道950号線の起点標識がありました。さきほどの風蓮湖ほどではないですが、ここも果ての雰囲気がありますね。

毎度おなじみ寿司ロード

中標津まできたところでちょうどお昼になったので毎度毎度お約束の寿司ロードへ。これまでのツーリング記でも何度も紹介しているので詳しい説明は省きます、ネタの大きい回転寿司です。今回のライダーサービスは、サーモンでした。

下の2皿は、今日のお勧め品。右は沖ヒラメ、左は氷下魚(こまい)です。氷下魚って知っていましたか? 私は、初めて聞きました。タラ科の魚だそうです。白身系の魚の中では多少見た目的に劣りますが、味はなかなか美味しかったです。値段的にも安い魚なのかネタも比較的厚切りで食べ応えもありました。

中標津 道道505号線

もういい加減、道はいい! という方もいらっしゃると思いますが、またまた道です。

中標津 道道505号線です。中標津市街から裏摩周湖へ向かうのに通る方も多いのではないでしょうか? 開陽台方面から来ると通らない場合が多いですね。

ここも適度なアップダウンで続く直線道路です。

牛!?

道道150号線に入ったところで、山の斜面に文字が浮かび上がってきます。

「牛」!?

実に判りやすい(笑)

裏摩周湖展望台

やって参りました、北海道ツーリング恒例の摩周湖チャレンジ!! 結果は、ど~~~~~ん、とご覧の通り。
 上空は雲に覆われているものの、見事な摩周湖です。鮮やかな青色の湖面もしっかり見えています。前回ここを訪れたときは、湖面はおろかまともに前方が見えないくらい濃い霧がかかっていたのですが、今回は大違いです。まさか、あの霧の先にこんな綺麗な景色が隠れていたとは・・・。
 しばし時間を忘れて魅入ってしまいました。

星取り表サムネイル
 これで摩周湖チャンレンジは、通算2勝2敗! 表(第1、第3展望台)も裏(裏摩周湖展望台)も綺麗に1勝1敗。
 次回のチャレンジで勝ち越しを狙います。他の方はどのくらいの確率で摩周湖を見ることができているのでしょうか? 50%は良い方?悪い方?

和琴野営場

裏摩周湖でたっぷり時間を使ったので今日はこのままキャンプ場へ直行です。

が、苦戦しました。最初に別海の虹別キャンプ場に行ったのです、このキャンプ場は入り口に門があり、管理人さんに聞いたら朝7時にならないと門が開かないとのこと。

やむなく次に行ったのが多和平キャンプ場。多和平は、広大な丘陵地の高台にあるキャンプ場なのですが、これが寒い!! 既にテントを張っている人はたくさんいるし、泊まろうと思えば泊まれないことはないけど、あまりにも寒かったので、別の場所を探すことにしました。

そして次に訪れたのが、ここ屈斜路湖畔の「和琴野営場」。虹別から30kmぐらいしか離れていないのにずいぶん気温が違いますね。サイトの大きさはやや狭いですが、キャンプしている人も若干少なめなので、ここに決めました。

悪天候の屈斜路湖

もの凄い寒々しい屈斜路湖。空一面雲が垂れ込めています。

19:00、北海道最後の夜を惜しみながら就寝。

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