2009/06/07 作成
8日目:尾道は甘くない
前日早く寝すぎたせいか、4:10に自然覚醒。
未明まで降り続けていた雨もあがりました。
雨に濡れたZZRのシートを拭いて、5:55出発。
鹿児島、熊本に続き、広島にも路面電車が走っています。
泊まっていたホテルのすぐ近くに「江波車庫(えば)」がある為、立ち寄ってみました。広電もいろんな車両があって楽しいですね。最近の路面電車はどこもトラム形の新型車両が増えてきましたが、ここ広電はまだまだ旧型車両が多く鉄道ファンとしては嬉しいです。
手前が 1957年製の1900形、奥が1950年製の 900形です。
このレトロなデザインが良いですね。ちなにに広電の中ではこの車両よりもっと古い車両がいくつも現役で活躍しています。最も古い電車は1925年製の100形で、毎週末に運行しているそうです。
広島から東へ80km、国道 2号線を使っていっきに尾道まで走ります。
国道31号線→185号線の呉周りルートにするとちょっと距離があるので、今日は海岸線にこだわらずに内陸側を走ります。時間があれば江田島にも行ってみたかったのですが、次の機会に取っておきます。
まずは、尾道の名所「千光寺公園」へ。この景色、どこかで一度は見たことがあると思います。
TV番組、CM、映画、漫画、アニメなどいろんなところで素材に使われている有名な景色ですね。
瀬戸内海を挟んで反対側に「向島」が見えます。正面に見える工場がJFE商事造船(旧川崎製鉄)、右手に見えるのが向島ドックです。↑の写真だと判りづらいですが、向島ドックの浮ドックには、プリンス海運の船がドック入りしていました。
3回目のパノラマ写真撮影です。7枚の写真を繋げていますが、オリジナルの横幅は 13,000pixelあります。今回のツーレポで一番繋ぐのに苦労した1枚でPhotoshopのファイルサイズは 260MBあります。メモリ2GBでは全然足りず画像加工中に何度もフリーズしました・・・。
ここからじっくりと尾道を散策します。
今回はコレ、「古寺めぐりコース」。千光寺公園をスタートしてそこから東側に広がる寺を巡ります。
では、スタート!
千光寺公園を出てすぐ目の前にあるのが真言宗「千光寺」です。
尾道の比較的に高い斜面に建っている為、ここから眺める景色も綺麗です。ロープウェイの駅からも近い為、観光客もたくさんいました。
尾道の坂道をずんずん下ります。
さすが坂の町、尾道。急坂です。
曹洞宗「天寧寺の三重塔」です。
眼下に尾道の町並みが広がっています。
さらに下へ下へ下ります。
曹洞宗「天寧寺」です。
寺の数が多いので、ここからダイジェストで。
浄土宗 正授院
時宗 慈観寺
浄土真宗 福善寺
真言宗 西國寺
真言宗 金剛院
時宗 西郷寺
しかし、坂道が多いです。寺も坂の上に立てられている場合が多く、結構体力を消耗します。眺めは良いんですけどね。
坂を下った先にJR山陽本線の線路が。
ガードがありません。これは危険では?
尾道食糧店で、六本目「玄米ソフトクリーム」。
米屋だからという訳ではなく、いわゆるメーカーもののパッケージソフトクリームなのですが、これが意外に美味しかったです。
ちなみにこの店はソフトクリームはセルフサービスです。自信が無いので店員さんにお願いしたら、「私も上手くできないよ~」と言いながら作ってくれたのがコレ。見た目は悪いけど、ボリューム満点(笑)
では、ダイジェスト後編。
真言宗 浄土寺
真言宗 浄土寺
時宗 正念寺
浄土真宗 浄泉寺
日蓮宗 妙宣寺
御袖天満宮
疲れた~。
2時間半ほど尾道を散策しましたが、さすが坂の町。体力を消耗しました。
下から千光寺公園まではロープウェイも通っているのですが、せっかく尾道まで来たのだからと歩いて坂を登ったのもじわじわと効いています。
これも日頃の運動不足解消!!
続いて、尾道から「しまなみ街道」に入ります。
本州側から最初の島が「向島」です。
しまなみ街道の中で唯一高速を使わないでも渡れる島です。ただし尾道大橋は有料道路なので、50円かかります。ここだけはETCでは通れません。
ちなみに尾道から向島へはフェリーでも渡ることができます。
向島は降りて走る車が少ないですね。高速側は、ほとんどの車が次の因島以降に向かい向島を通過していきます。尾道大橋側を走って島へ上陸した車もほとんど国道を使って反対側まで走って行きます。
私は県道377号線に入り島を半周してみます。ツーリングマップルにはお勧めルートの太線が引かれていなかったのでそれほど期待してはいなかったのですが、海が見える良いルートでした。途中民家が多く、海が見えないところもありますが、のんびりと走ることができます。島民以外はほとんどこの道路を利用していないようですね。
島の反対側まで来たところで、「因島大橋」を使って次の島へ渡ります。ここから島と島を結ぶ橋は、全て西瀬戸自動車道(高速)になります。ETCのおかげで頻繁にICを乗り降りするのも楽です。
次の因島は8年前に走っているので、今回はパス。ひとつ飛ばして「生口島」へ渡ります。
生口島で昼食、「たこつみれうどんセット」を注文。
うどんの中にたこのつみれが入ってます。おにぎりの具もタコです。そういえば8年前にも生口島でたこ天うどんを食べていました。
七本目は、「しおさいソフトクリーム」です。
この名前と色からは想像できないかもしれませんが、これは「伯方塩ソフトクリーム」です。具材は「塩」です。
調味料系のソフトとしては、わさびソフトや醤油ソフトと同ジャンルですね。
味は、それほど塩味を感じませんでした。確かに後味が塩っぽいところはありますが、これが塩ソフトだと知らなければ普通に食べてしまいそうです。ソフトクリームとしては美味しいけど、塩味としてはインパクトがいまひとつかな?
生口島の先端まで来たところで次は「多々良大橋」を渡ります。
尾道で時間を費やしすぎたせいか、ここで残り時間に余裕が無くなってきました。予定を変更して、大三島、伯方島をパス。いっきに「大島」へ渡ります。生口島までは広島県ですが、次の大三島から先は愛媛県です。
大島の「亀老山展望台」に来てビックリ。
あれ? こんな綺麗なところだったっけ?
前回来たときは、古びた展望台で観光客もほとんどいなかったのですが、今は綺麗に整備されて駐車場もほぼ満車状態でした。
亀老山展望台からは、四国に架かる「来栖海峡大橋」を眺めることができます。綺麗な景色です。
武志島、馬島を跨ぐように橋が架かっています。橋の先は四国です。
しまなみ海道を渡りきり愛媛県に入ったところで、さらに時間が無くなってきた為、ここから高速を使います。
今治湯ノ浦ICから今治小松自動車道、松山自動車道と乗り継ぎ、いっきに今日の宿泊予定地「琴平」へ向かいます。距離は、約100km。
高速のおかげで17:15に今日の宿、「琴平パークホテル」に到着。
ここはこんぴらさんのお膝元だけあり、ホテルの鍵が付いてるキーホルダーもお守りの形をしていました。
ちなみにこのホテルは、宿泊費が 3,200円と今回のツーリングで最安値の宿です。この値段で、立地条件はこんぴらさんの麓で、大浴場があり、室内は綺麗で、スタッフの対応が良、と文句なしにお勧めのホテルです!
香川県と言えば、やっぱり「さぬきうどん」。
琴平にある「うどんや」でうどんを食べました。「うどん屋」ではなく店の名前が「うどんや」です。う~ん、ストレートなネーミングだ。
これはかけうどんですが、その割にはしっかり具がのっています。都内でかけうどんを頼むとほんとにうどんしか入ってないこともありますね。
こんぴらさんこと「金刀比羅宮」の表参道です。
現在時刻は、17:50。ほとんどの店はすでシャッターが降りて、残った店も閉店準備中。観光客も参道を降りてくる人をちらほら見かける程度です。
う・・・・。
尾道で散々歩いた後に、ここへ来て785段の石段は結構きついです。
いま布団に入ったら一瞬で眠れる気がする。
ちなみに785段は本宮までの距離で、奥社はさらにそこから583段先にあります。
人気がほとんどない参道は趣があって良いですね。
金壹百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓、百萬圓・・・・・・・・・・・・・・・・数え切れません。
金刀比羅宮の本宮に到着。
さすが785段、麓から結構な距離があります。写真を撮りながらゆっくりと歩いたせいもありますが、17分ほどかかりました。
それでも 出羽三山神社 の2446段に比べればまだマシです。
金刀比羅宮の上から琴平の町並みを見下ろすことができます。
夕暮れ迫る琴平市街です。
そういえば、今日は夕方になっても雨が降りませんでした。さすがに4日連続で雨に降られたらたまりません。
本宮の先には、「絵馬殿」があります。
金刀比羅宮は、海運の安全祈願で有名な神社なので、船舶関連の絵馬が大量に奉納されています。漁船から客船、帆船、タンカー、警備艇、浚渫船、そして宇和島運輸のフェリーえひめの写真も奉納されていました。。中にはMHI(三菱重工)の船舶用エンジンの絵馬までありました。
奉納プロペラ!!
船舶に関係したものなら何でもありですか。
18:48、店じまいをしていた商店も閉まり、ひとっこ一人いません。
最後に琴電「琴平駅」に立ち寄ってみました。
都内在住の方は、←の車両に見覚えがありませんか?左の1100系は 京王電鉄の5000系、右の1200系は 京急こと京浜急行電鉄の 700形です。5000系はもう京王では見ることができませんが、京急700系は今でも現役で活躍しています。700系は一枚扉で車内に扇風機が回っている都内では貴重な車両です。払い下げ車両がこうやってローカル路線で走っているのを見ると嬉しいですね。西武線の旧車両も全国各地で走り続けています。