2010/08/01 作成、2020/02/20 更新
3日目:美瑛パッチワークの丘巡り
4:00、船が小樽港の湾内を航行している頃、ちょうど日の出を迎えました。
少し雲がかかっていますが、それでも見事な朝日です。これは良いツーリングになる予感がします。
4:30、定刻通りに小樽港に着岸。
車両甲板の扉が開いて小樽の街並みが見えてきました。この時のワクワク感がたまりません!!
4:50、バイクでは 5回目の北海道上陸です。
帰ってきたぜ、北海道!!
いよいよ、2010年夏 北海道ツーリングスタートです。
今日から 8日間、北海道の大地を走ります。
小樽の西側にある「地獄坂」を知っていますか?
今から10年ほど前に連載されていた某漫画で舞台になったあの町が小樽です(誰も知らないかな・・・)。そしてこれがあの坂です。実際にこの坂は 1km弱ほど続いていて、その先に小樽商業高校が存在しています。
地獄坂を登りきった先に「旭展望台」があります。
ここから小樽市街を一望することができます。←の写真では判りづらいですが、先ほどまで乗っていたらいらっくの船体も見えます。
手前に少し生い茂った木々がある為、180度の展望とはいきませんが、それでも綺麗な小樽市街の景色です。
※地獄坂のネタが判る人は気が付いているかもしれませんが、原作第一話や最終話直前などストーリに深く関わったシーンで何度も登場するあの舞台がこの旭展望台なのですが、よく見ると景色が左右反転しています。最初は何か違和感があると思っていたのですが、すぐにはその原因に気が付きませんでした。
北海道の大地へ走り出す前に、まずは腹ごしらえ。
鱗友市場の「味さき」に来ました。ここは朝 4時から営業しています。現在時刻は 5:30ですが、店の前には何台も車が停まっており、10席程度しかない狭い店内はほぼ満席状態でした。観光客は自分一人で他の客はみんな地元の客のようです。
今日のお勧め三品のメニューの中から、「イクラ甘エビ丼」を選びました。小ぶりの丼ぶりですが、早朝だからこのくらいのサイズがちょうど良いです。タコの酢の物とお吸い物が付いて1,050円とリーズナブル。ちなみにライダーは、ツーリングマップルを見せると 5%引きでジャスト1,000円になります。プリプリの甘エビとイクラが美味しいです。北海道へ来るとやっぱり海鮮系の食事が増えますね。
しっかりと腹ごしらえをしたところでツーリング再開。ちなみに私が店を出る直前にライダーが1人入ってきました。帯広ナンバーだったので地元北海道のライダーさんでした。
漁港のすぐ近くに「小樽市総合博物館(旧小樽交通記念館)」があります。
ここが旧国鉄手宮線の手宮駅の跡地です。転車台もそのまま残されていました。博物館手前の道路にも昔の線路が撤去されずにアスファルトに埋もれています。残念ながら営業時間外の為、今回は外から眺めるだけ。
有名な小樽運河です。
やっぱり、ここは昼間より夜の方が良いですね。10年前はここで夜景を見ていますが、今回はこのまま素通りして先を急ぎます。
小樽と札幌の中間地点に「明日風(あすかぜ)のまち」があります。
お気づきだと思いますが、このホームページのタイトル「明日への風(あしたへのかぜ)」と似ていますよね。「明日への風」でググるとこのページのすぐ下に明日風のページがヒットします。(一時期、順番が逆転していましたが・・・)
これも何かの縁と思い、前々からどんなところなのか一度訪れてみたいと思っていたのですが、やっと実現しました。場所は国道337号線のすぐ内側にあり、閑静な住宅街です。非常に静かなところで鳥のさえずりだけが響いていました。場所的にも札幌市内まで数キロしか離れていないので良い立地ですね。
国道337号線→国道275号線→道道275号線と走り、「美唄(びばい)」まできました。
ここから北へ一直線に国道12号線が伸びています。この国道12号線は、日本一長い直線道路を持つ国道です。南側の美唄には、「直線道路日本一 29.2km」の看板が立っています。
しかし、実際に走ってみると、各交差点で道幅が微妙に広がったり狭まったりする為、完全な直線道路ではありません。交差点の数も多いため、思っていたほど直線道路を走っているという実感はありませんでした。同じ直線道路なら、北海道道55号線、505号線、857号線など他の地方道の方が楽しいです。
奈井江で開店直後の「道の駅ハウスヤルビ奈井江」へ立ち寄りました。
ここで「ライスソフト」を購入、このツーリング一発目のソフトクリームです。「ななつぼし」という品種の米を使ったソフトクリームで炒った米がトッピングされています。このトッピングが焼きおにぎりのような味をかもし出しています。なかなか美味しいソフトクリームでした。
気温も徐々に上昇してきたのでソフトクリームが美味しいです。
今回も道の駅のスタンプラリー台紙をゲット。
前回の北海道ツーリングでは途中で台紙を置き忘れるという失態をした為、今回はしっかりとスタンプを貯めたいと思います。ただ、毎回道の駅に立ち寄る時間も無いため素通りを繰り返しているとなかなかスタンプが貯まらないですね。
滝川から国道38号線に入り富良野へ。富良野から国道237号線で「美瑛」まで来ました。定番のルートですね。札幌市内から離れたことで対向するライダーの数も増え、滝川~富良野間で 3回ほどライダーサインを交わしました。徐々に北海道に来た気分が高まってきます。
ちなみに国道38号線は、滝川の近くでネズミ取りが張っていました。パッシングでサインしていたのでみんなゆっくり走っていましたが、スピードにはくれぐれもご注意を。
富良野から先は広域農道を使おうかどうか迷ったのですが、まだ時間が早かったので国道を使いました。が、やっぱり農道の方が良かったかな。国道は交差点が多い為、渋滞していなくても抜けるのに時間がかかります。
美瑛のスタート地点がこの「美馬牛駅」です。私はいつもここから丘巡りを始めています。
まず最初は「美馬牛小学校」。
時計台がある綺麗な小学校です。10年経過してもその姿は変わりありませんでした。
東の丘の定番と言えばここ「新栄の丘」です。
遠くに色とりどりのパッチワークの丘が広がっています。この時期は淡い緑色の畑が多いですね。
ここから綺麗な丘を見つけては立ち止まり、ぼぉ~っと眺めて過ごしていました。
上空には薄雲が広がっているため、綺麗な青空とはいきませんでしたが、それでも緑の丘は美しいです。逆に、快晴だったら暑くてここまで走り回れなかったと思います。実際、前回 8月に美瑛の丘を回ったときは快晴の猛暑で途中でバテてました。
これまで、6月、7月、8月に美瑛の丘を走っていますが、この時期はまだ種植直後の畑も多いですね。こんな感じで地面が見えている畑もたくさんありました。逆に 8月だと黄金色に輝く畑もあります。同じ美瑛の丘でも訪れる時期により景色がずいぶんと変わるものです。
今年の北海道は至る所で地面が真っ白になっていました。
もちろん宮崎で感染が拡大した口蹄疫対策です。ほぼ全ての牧場が入り口に石灰を撒いていました。今年はむやみに牧場へ近づかないようにします。
道の駅ではこんなビラも配られていました。
北海道も口蹄疫の感染防止に全力で取り組んでいます。フェリーから下船する時も消毒液を散布したマットが敷いてあり、全ての車両がその上を通過していました。農家の方はたいへんだと思いますが、なんとか拡散せずに早期に終息すると良いですね。
ファームレストラン千代田の駐車場でフェラーリの集団に遭遇。
関東近県でも箱根周辺などでは何度かフェラーリや外車の集団を見たことがありますが、ここまで大量のフェラーリが一度に揃っているのは初めてみました。その数、計27台、圧巻です。
やっぱり私の年代だとフェラーリと言えば、近年の流線型フェラーリよりも、←のような角張ったタイプのイメージが強いです。2台ずつ計 4台のF355と512TRに挟まれる形でF512Mが停まっていました。左下の写真だと判りづらいですが置くには形違い色違いで計 4台の360が停まっています。
個人的には↓のオープンの355スパイダーが好きです。仮にバイクではなく車で北海道を走るならこういうオープンカーに乗ってみたいですね。
良い物を見せて貰いました。
本当はここで昼食と取る予定でしたが、あまりにも混雑していた為、場所を変えます。
さらに気温が上昇・・・・暑い!!
ほぼ無風状態なのでバイクを停めるといっきに汗が噴き出します。
走っている間は、気持ちが良いのですが・・・。
結局、いつもの所に来ました、「歩人」です。
美瑛周辺で他に良い店を知らないと言うのもありますが、ここに来るのはこれで 3回目です。
さすがに日曜日の昼飯時なので、ここも混雑しています。店の前では家族連れが何組か空席を待っていましたが、私は一人なので待たされずにそのままカウンター席へ。
今回も15種盛りを注文しました。
よく見ると前回とは品が少し違っていますね。クラカウ、モルタデラ、ハーブウィンナー辺りが別の品に変わってベーコン系が増えていました。前回は店員さんの説明を全部メモったのですが、今回は店内が混んでいたのでパス。
飲み物の種類もミルク、コーヒー以外にヨーグルトが増えていたので、ヨーグルトを選択してみました。濃厚で美味しかったです。
15種盛りはお値段も少し高めですが、がっつり肉を食べたい人にはお勧めです。15種盛りでも十分にボリュームがありますが、もっと食べたい人は 20種盛りをどうぞ。
店の外には、ライダー用のバイクスタンドが用意されていました。ここは 6年前に来たときに、アスファルトに穴を開けてしまったので・・・・。
きっと私以外にも同じようなライダーが多かったのでしょうね。
満腹になったところで美瑛の丘巡りを再開。
今度は、東の丘から西の丘へ移り、再び走ります。
まずは、「ケンとメリーの木」、定番スポットです。
観光客が多かったので、1枚だけ写真を撮ってさくっと次へ。
ここも定番の「マイルドセブンの丘」です。
前回来たときはここにずら~っとバイクが並んでいたのですが、今回はほとんど観光客がいませんでした。
暑い・・・停まっているとあっという間に日焼けしそうです。
みなさんは東の丘と西の丘どちらが好きですか?
個人的には、走って楽しいのは東かな。
観光スポットは、西の方が多いですね。
「北西の丘」で一休み。
駐車場には車と観光バスが大量に駐車していました。やっぱり西の丘は観光客が多いですね。
それにしても・・・・・・暑い!
東の丘、西の丘、と1日かけて美瑛を丘を走り回りましたが、やっぱり 8月上旬の方が緑が鮮やかですね。
6月下旬だとまだ地面がむき出しになった畑が多く、つぎはぎだらけのパッチワークという感じです。これはこれで綺麗なのですが、季節を少しずらすともっと綺麗な景色が見られます。奥に見える富良野岳、十勝岳、美瑛岳は、まだ雪が残っていますね。
あまりにも空と雲が綺麗だったので、あえて逆光撮影してみました。三脚を立てて限界まで絞り込み超スローシャッター撮影、デジカメ補正を最大限にかけてvivid仕上げに。Olymupusブルーの真骨頂です。レリーズは持ってきていないので、タイマーを使っています。今回はメモリカードが計16GBあるので、無駄に写真を撮りまくっています。メモリ残量を気にせずに設定をこまめに変えながら1ヶ所で何枚も試し撮りできるのは良いですね。
少し早いですが、今日は早朝から走っていた為、16:30で走行終了。
今日は富良野の「上富良野町日の出公園キャンプ場」でテントを張ります。このキャンプ場は富良野市内にある為、美瑛や富良野観光後の宿泊地として便利な立地にあります。温泉はここから少し距離が離れている為、今日は管理棟にあるコインシャワーを使いました。
このキャンプ場は日の出公園の裏手にあります。日の出公園は小高い丘になっていて上からは富良野市内を一望できます。
ここで夕涼みをしながら日没を待ちます。
18:30、真っ赤には染まりませんでしたが、それでも美瑛の空は青と赤のコントラストが鮮やかな夕焼けを見せてくれました。綺麗な夕暮れです。
テントに戻り 19:30就寝、横なるとまだ揺れている感覚が残っています。フェリーから下船した初日はいつもこんな感じです。かなり暖かいので今晩はシュラフ無しで眠れそうだ。