2010/08/01 作成、2020/02/20 更新
5日目:日本八端巡り2周目に突入!
3:00起床。
ここは屈斜路湖畔に無料の露天風呂があるのですが、昨晩は人がたくさんいて入れなかったので、朝一で風呂に浸かりに行きます。さすがに湖畔のキャンプ場なので露天風呂までの道には虫が多いです。タオルを振り回して虫を追い払いながら移動。写真は撮っていませんが、屈斜路湖を眺めながら浸かる露天風呂は気持ちがよいです。
4:50出発、今日はまる1日かけて道東を走り回ります。
まずは、屈斜路湖畔を軽く回ります。
夜明け直後の湖畔です。北海道の湖の中では比較的に観光地化されており、スワンボートもあります。湖畔だけを見ると北海道らしくない風景ですね。やっぱり屈斜路湖は、小高い丘の上から見る方が良いです。美幌峠とか藻琴峠辺りから眺める景色が良いかな。
「硫黄山」ことアトサヌプリです。
いたるところから音を立てて火山ガスが噴出しており、辺りはかなりきつい硫黄の臭いが充満してます。地面も硫黄で黄色に変色しており、上空は吹き上がったガスで一面真っ白。これは見応えがあります。
ただ、長時間いると間違いなく気分が悪くなりますね。ここの硫黄臭はかなりキツイです。
国道391号線を挟んで硫黄山の反対側に位置する「摩周湖」まで来ました。
今回もやってきました、摩周湖チャレンジ。これが 5回目です。これまでの戦績は 2勝 2敗のイーブン。表が 1勝 1敗、裏も 1勝 1敗です。
が、今回はもう見るからに負ける予感が・・・。
駐車場が既に霧で霞んで駐車場の反対側の端すら見えません。
当然の結果ですね・・・。 これぞ霧の摩周湖。
これは無理かなとあきらめて走っていたところ、天候急変。
上空に強い風が吹き付け、雲がいっきに晴れて青空が出てきました。
第三展望台へ移動すると、これまで立ちこめていた霧が薄くなってきました。
これはイケる!!
摩周湖でたっぷり時間を使った為、予定よりかなり遅くなりましたが、ここから東南へ向かいます。
弟子屈から国道243号線で広大な牧草地帯を抜け約 60km先の別海へ、そこからさらに湿原の中を約 25kmほど南へ走り厚床までいきます。
100km程度なら軽く走れてしまうところは、さすが北海道!!
これが楽しいから何度も北海道を訪れるライダーが多いんですよね。
さすが道東。 南東方向へ向かって走ると徐々に気温が下がってきました。
セイコマートでホットコーンポータジュ缶を購入。冷えた体が温まります。
もうすぐ 7月ですが、この時期でもホットコーヒーを始めとした暖かい飲みのもが用意されているところは、さすが北海道のコンビニ。
根室市に入ったあたりから周りの景色は、見渡しが良くなります。高低差が少なく、だだっ広い景色が広がっています。
根室半島の入り口に「風蓮湖」があります。ここは湖畔が湿地になっている綺麗な湖なのですが、あいにくちょっと天気が悪いですね。
道の駅から見たときは曇っていたのですが、ネイチャーセンター側へ来たら青空が見えてきました。まだ、この時期と時間帯では湖畔に緑が少ないですが、それでも綺麗な風蓮湖の眺めでした。
根室市街を抜けたところで、根室半島を一周する道道35号線に入ります。ここまで来れば最東端までもう一息。あいかわらず最果ての雰囲気がたっぷりの根室半島です。こういう所が好きなライダーは多いはず。基本、ツーリングライダーは端っこが好き(という結論に達しました、このホームページの掲示板で)。
道の脇には、防風用の折りたたみ柵がありました。
この辺りは、道路の両側に何の障害物も無い吹きっさらしの場所が大半です。真冬に訪れたらきっと凄いことになっているのでしょうね。
本土最東端「納沙布岬」まで来ました。
ここを訪れるのはこれが 2回目です。既に2006年に本土四端、2009年に本州四端、計八端を制覇しているので、いよいよ、
本土本州八端 二週目に突入!!
再び八端を目指して走ってみたいと思います。
一週目は本土四端制覇に 5年、本土本州八端制覇に 8年かかりました、二週目は何年で回れるかな? 本州最東端の魹ヶ崎が一番やっかいなんですよね・・・。
今回はあいにくの天気で納沙布岬からの眺めはいまいちでした。
そう言えば、振り返ってみると一週目の本土本州八端巡りは、天候に恵まれていました。八端で一度も雨に降られなかったのはラッキーでした。二週目は一発目から雨とは・・・。
北海道にはアイヌ語に由来した地名がたくさんありますが、難しい地名も多いですね。
←の地名、読めますか?
珸瑤瑁
数ある北海道の難読地名の中でもかなり難しい部類に入るのではないでしょうか?
正確は、「ごようまい」です。
きっと、最初の「ご」だけは当たっていたという人が多数かと(笑)
根室半島には馬もたくさんいます。
道路沿いに馬の集団を発見。
おっ、黒毛の馬と目が合いました。
向こうから近寄ってきてくれました。人なつっこいですね。
額に十文字の紋がある可愛い馬です。
「よっ、どこからきたの?」
と、いう声が聞こえたような気がします・・・・・気のせいかな?
根室半島は、海岸沿いに半島を一周する道道35号線以外に、島を縦断する道道が2本あります。
東側の道道989号線は、良い道路です。特にこれといったことは無い普通の道なのですが、何もないところが良いのです。最果ての雰囲気がありますね。こういう道は個人的に大好きです。
根室半島の北側にある「北方原生花園」にきました。
そして、今回も門番達がしっかり入り口をガードしています。
ここは 6年前も訪れているのですが、そのときもこのポニー達に邪魔をされて中に入れませんでした。
柵の中に入ろうとしたら、やっぱりポニー達が近寄ってきました。
人懐っこいのは嬉しいんですが・・・邪魔だよ!!
「ちょっと撫でて」
と、言われた気がします・・・・・気のせいかな?
気を許して頭を撫でたら最後、体ごと擦り寄ってきます(笑)
ポニー達をかき分けて強引に中へ入りました。
さすがに誰もいませんね。中に入ろうとする人はちらほらいるのですが、みんなポニー達に圧倒されてなかなか入れないようです。
北方原生花園の中は遊歩道が整備されていてぐるっと一周することができます。ちょうど今の時期はヒオウギアヤメが満開で綺麗でした。
原生花園を一周して戻ってきたら、やっぱり門番登場。
しかも、数が増えてるし・・・。
「なんだ、もう帰るのか?」
「もうちょっと、撫でてから帰れや」
と言いたげな目をしていたので、撫でてやったらまだ体ごと擦り寄ってきました。これじゃ観光客もなかなか入ってこられませんね。
←の写真を見ても判りますが、冬毛が浮いていますね。気温が低い根室育ちの馬達は、今の時期が冬毛から夏毛へ生え替わる季節なのかな? きっと体がかゆいのでしょうね。
ご年配の夫婦が門の外で立ち往生していたので、ちょっとポニー達にどいてもらいました。ポニー達も判っているのか、声をかければ素直に道を空けてくれます。
島を縦断するもう1本の道、道道1064号線も走ってみましたが、こっちは期待はずれでした。東側の989号線とは異なりこっちは民家もあり、普通の道路です。走るなら反対側の方が良いですね。
ちなみに道道の標識には、路線管理番号が記述されているものがあります。道道1064号線だと路線管理番号は4064番になります。
一見すると、とんでもない番号の道道のように見えますね。
根室市街まで戻ったところで「根室駅」に立ち寄りました。
ここは根室本線の終点です。本土の一番東側を走る路線の終点ですが、駅周辺が住宅街になっているので最果ての雰囲気はほとんどありません。
ここに立ち寄ったもうひとつの目的は、東根室駅の入場券を買うためです。東根室駅は、日本の最東端駅ですが、無人駅なので入場券はここ根室駅で販売しています。最北端、最南端、最西端の各駅は、記念入場券を販売しているのですが、残念ながら最東端は普通の硬券入場券しか売っていません。6年前に訪れたときはこれすら売っていませんでした。
駅前でこんなものを見つけました。
屋根にキティが乗っています。これは可愛いバスですね。しかも色違いで2台も。こういうセンスは好きです。
これなら後続車も気を付けて走るでしょう。
ちなみにこのバス、側面もかなり凝っています。
運転席の後ろのキティとミミィは、立体的になっています。さらに一番後ろには、巨大なキティのフレームが!
乗降停車中に追い越そうとしたら、思わず脇見運転してしまいそうです。
根室名物 「エスカロップ」って知っていますか? テレビで何度も取り上げられたのでメジャーかもしれません。エスカロップは、炒め御飯の上にデミグラスソースをかけたトンカツをのせた根室の名物料理です。岡山名物のドミかつ丼に似ていますね。最初は駅前でエスカロップを扱っている喫茶店を探したのですが、どの店も平日の昼間は営業していない為、最後はあきらめて道の駅に併設されているレストランへ行きました。
ちなみにエスカロップは、エスカと略されるそうです。じゃ、喫茶店で、「エスカとレスカで」という注文でも通じるのだろうか?(笑)
再び風蓮湖まで戻ってきました。
が、先ほどとちょっと景色が変わっているのが判りますか?
風蓮湖はオホーツク海と繋がっている汽水湖なので潮の満ち引きで景色が変わります。この時間は潮が引いて湖畔に水の無い湿地が姿を現しました。
根室半島を後にして酪陽まで戻ってきたところで、道道953号線→142号線と脇道に入り、太平洋側沿いを走ります。
が、ここで再び天候悪化。辺り一面真っ白な濃霧になりました。
おまけに寒い!!
ツーリングマップルでは、ここはお勧めルートの印が付いているのですが、さすがにこの天候では・・・。天気が良ければ間違いなく絶好のルートだとは思います。
無謀にも「きりたっぷ岬」に来ました。
この天候では、どう考えても見えるわけがないのですが・・・やっぱり見えません。ちなみに 6年前にここに来た時も深い霧で何も見えませんでした。
それでも、霧の合間からかすかに海面が見えました。でも、これが限界。
次回こそ、きりたっぷ岬の全景を!!
今のところ、北海道ではこの霧多布岬と室蘭の地球岬がどちらもまともに景色が見られていないので、リベンジの対象かな。こうやって天候が悪くて景色が見られない場所があってもまた来ればよいのですよ。それがロングツーリングの楽しみでもあります。
「霧多布湿原」です。上空は何故か青空・・・。
6年前も全く同じでした。霧多布湿原と霧多布岬は、10kmも離れていないんですが、この辺りまで来ると何故か天気が晴れるんですよね。やっぱり、霧多布岬だけが鬼門です。
え~と、路上に牛がいました。
写真は取り損ねましたが、この中の1頭が道路のど真ん中に。
牛横断注意の標識は良く見かけますが、実際に牛が横断しているところに遭遇したのはこれが初めてです。前を走っていた車が急減速したので、一瞬何が起きたのかと思います。
今日は、「別海ふれあいキャンプ場」に泊まります。
ここも敷地がかなり広いです。その敷地をぐるっと一周するように道路があり、東西南北の4ヶ所に駐車スペースがあります。よっぽど混んでいない限りは、バイクのすぐ側にテントを設営できます。
ここから歩いて 2分ほどのところに温泉もあるのでお勧めのキャンプ場です。
今日は自分を入れてバイクは全部で 5台。この広さでこの人数だとみんなバラバラの場所にテントを設営していました。
別海の名物って知っていますか?
わりと最近のことだと思いますが、別海では「ジャンボホタテバーガー」を売り出し中です。
ジャンボホタテバーガーは、御当地バーガの中ではマイナーな方かもしれません。現在、別海で売り出し中です。
帆立は生ではなく、春巻き状態で包まれています。この郊楽苑では、アメリカンスタイルでパンズ、具材、ソースがばらばらの状態で運ばれてきて、自分で包みます。
そして見逃してしまいそうですが、ミルクが大ジョッキに注がれています。
完成!!
凄い分厚いハンバーガになりました。一見すると食べづらそうですが、かぶりついてみると意外といける。
ちなみに、このメニューにはデザートでミルクソフトクリームも付いてきました。ボリューム満点です。