2010/08/01 作成、2020/02/20 更新
9日目:北海道ツーリング最終日
3:15起床、湖畔一面に霧がかかって、湖中央の中島が霞んで見えません。
ここまで 6日間北海道を走ってきましたが、今日が実質の北海道ツーリング最終日です。早めに撤収を済ませ、4:40出発。
洞爺湖を反時計回りに半周してから国道453線で支笏湖へ向かっている途中で雨が降り出してきました。それもかなり激しい雨に。
この分だと支笏湖も霧に霞んでいるかな。
とりあえず、支笏湖へ向かうのはあきらめて南へ向かいます。
雨がめちゃくちゃ激しく降ってきました。
これはダメだ、と言うことで「道の駅そうべつサムス」へ飛び込みました。
たたきつけるような雨でみるみるうちに路面に水たまりが出来ていきます。雨が小降りになるまでしばし休憩・・・。
やっと雨はあがりましたが、あたり一面霧が立ちこめています。
本当は、支笏湖を見てから室蘭の地球岬へ行く予定だったのですが、この分では無理だろう、と言うことで急遽予定変更。
このまま天候の回復状況を見ながら、北海道の鉄道でも見ることにします。まずは、室蘭本線沿いに西へ向かいます。
←は、キハ150形です。ちょうど通学時間帯なので学生さんがたくさん乗っていました。
ここから先、しばらくの間、鉄道ネタが続きます。
とにかく霧がひどかったので、遠くから全景を見るのは無理と判断。
線路沿いで比較的近い場所から見られる場所を探して、洞爺駅周辺に来ました。
7:15、深い霧の中からDD51の前照灯が見えてきました。
上野発、札幌行き「寝台特急 カシオペア」です。カシオペアは、都内でも見ることができますが、ディーゼル車のDD51重蓮が牽引している姿は北海道でしか見られません。ディーゼル特有のうなり声を上げて走るカシオペア、良いですね~。
残念ながら、この霧ではこの程度の姿しか見られませんでした。やっぱり晴れているときにもう一度見に来たいです。
この後、5分遅れで洞爺駅を出発する後続のトワイライトエクスプレスを待っていたのですが、なかなか姿を現しませんでした。これは遅延かな? と、あきらめてバイクに戻ってここから立ち去ろうとしたら目の前を通過していきました。写真は撮れず・・・・。
洞爺から45kmほど走って「長万部駅」まで来ました。ホームは 2式 4線なのですが、待避線が多く線路は10本もあります。
ここは分岐点駅で向かって左側が函館本線、右側が室蘭本線です。どっちの列車に乗っても札幌駅までたどり着けますが、列車の本数は全然違います。右回り(室蘭回り)は途中から千歳を通るので本数も多く特急も走っていますが、左回り(小樽回り)は 1日 7本しか走っていません。。
ホームには、3両の列車( 1両編成× 3本)が待機していました。1つのホームに 2つの車両が停車しているのもローカル線ならではですね。
さらに待避線にキハ40系が来ました。このローカルな雰囲気が良いです。
札幌ターミナル発、名古屋ターミナル行き、「3084レ」が来ました。
3084レは、札幌~名古屋間を 37時間38分かけて走る長距離コンテナ貨物列車です。
牽引するのは、Red BearことDF200-101号機。
貨物列車を牽引する電気機関車は、都内でもたくさん見られますが、ディーゼルのDF200は北海道でしか見ることができません。鉄道好きにとっては、これも北海道ツーリングの魅力です。
8:28、定刻通り、上野発 札幌行き「寝台特急 北斗星」が入線してきました。牽引するのはDD51-1141号機、1093号機のコンビ。やっぱりDD51の重連は良いですね。見慣れたオレンジカラーのDD51も良いですが、北斗星色塗装も良いです。
今日は 7月 3日ですが、私が東京を出発した 6月25日には本州側でカシオペアの牽引車がEF81から北斗星色塗装のEF510に置き換わっています。古い機関車が次々と引退していく姿は寂しいです。いずれこのDD51も北斗星色塗装のDF200に置き換わってしまう日が来るかもしれませんね。
長万部を過ぎても天候は一向に回復しません。
本当は、もう少し天候が回復したら日本海側まで走ってみようと考えていたのですが、あきらめてこのまま南へ走り函館へ向かうことにします。
函館の手前で腹ごしらえ。
ホタテ、ウニ、イクラの三色丼です。それにしても今年のツーリングはイクラづくしだったな。ホタテも多かったかな。
函館市内に入った頃には、雨もあがり時より青空も見えてきました。
まずは定番の「五稜郭タワー」に登ってみます。
これまで雑誌や本で何度も見てきた景色ですが、実物もやっぱり綺麗ですね。見事な星形です。北海道史を語る上で外すことのできない名所ですね。中央にある箱館奉行所は現在建造中の為、残念ながらまだ中には入れませんでした。今月末にオープンするそうです。
南西側の窓からは、函館市内と函館山が見えます。
う~ん、まだ天気が悪そうだな。
五稜郭タワーの上から函館市街を眺めていると、停泊しているナッチャンの姿が見えたので、一足早く「函館港」に来ました。停泊しているのは、ナッチャンReraでした。
やっぱり、このフェリーの構造は特殊ですね。
このガバ~っと、水平方向に長く広い乗船口も面白いですね。これなら乗船・下船時間も大幅に短縮できそうです。
←、これって何だか判りますか?
一見すると、高速道路の料金所のようですが、これはフェリーの乗船手続きカウンターです。
詳しいことはまた明日。
函館市内に来ました。
函館も路面電車が走っています。何度も書いていますが、私は路面電車が走っている街が好きです。
函館駅前の交差点は、北へ向かう赤松国道こと国道 5号線、東へ向かう漁火通りこと278号線、南へ向かう海峡通りこと279号線が交わっています。
そしてここが北海道の国道の起点となっています。交差点には、函館市国道元標が埋め込まれています。これは日本橋にある日本国道路元標と同じですね。
ここからバイクを降りてしばらく函館市内を散策します。
まずは、「函館ハリストス正聖教会」です。これも函館名物ですね。夜はライトアップされており、函館山からバスで降りてくる途中で夜景を見ることができます。
今日は土曜日ということもあり、観光客もたくさん訪れていました。
続いて「カトリック元町教会」です。
坂の途中にひっそりと佇んでいる教会です。雰囲気が長崎に似ていますね。
「遺愛幼稚園」です。
壁がピンク色と柱の白がマッチしています。綺麗な建物ですが、幼稚園には見えないですね。
函館と言えば、坂の街。
まずは「八幡坂」です。←の写真は坂の上から撮影していますが、もうちょっと下から撮影した景色はきっと皆さんもどこかで一度は見たことがあると思います。坂の下に函館の港が見えて、その湾内には摩周丸の姿が見えます。
絵になる坂道です。
八幡坂の隣の「大三坂」です。
アスファルトで舗装されていない、石畳の坂道が良いですね。
八幡坂の写真にも少しだけ写っていた「摩周丸」です。
旧青函連絡船が今は記念館に姿を変えて港に係留されています。
青函連絡船の記念館は、ここ函館港の摩周丸と、青森港の八甲田丸があります。
青森側は可動橋側が一部残されていますが、函館港側は何もありませんでした。実際に函館本線の線路と接続していた場所は、ここからもっと北に位置しています。
船内を見学してみます。
八甲田丸と同じで船室が少しだけ残っていました。作りがいかにも昭和ですね。
青函連絡船名物の「飾り毛布」です。
寝台室に入ってこんな毛布が置いてあったら、嬉しいですね。
飾り毛布は様々な種類がありますが、左の写真は「松竹梅」です。他にも花、桜、菊水、朝顔、日の出、灯台、兜、大沼、初日の出、富士、双子台が展示されています。
と、摩周丸で見応えがあるのはこのくらい。肝心の車両甲板には降りることができませんでした。う~ん、これだけ? ちょっと期待はずれでした。
青森港の八甲田丸を見たことが無い人なら見る価値があるかもしれませんが、既に八甲田丸を見たことがある人にはあまり楽しめないかもしれません。
ちなみに、八甲田丸の方は、2008年の東北ツーリングに少しだけ写真を掲載しています。
函館山の上空が雲に覆われています。
函館市街を散策している間ずっと様子を見ていたのですが、全く天候が回復する気配がありません。
結局、19:00まで待っても天候が回復しなかったので、今回は函館山に登るのはあきらめることにしました。2004年に函館を訪れたときは、綺麗な夜景を見ることができたんですけどね。
今日の夕飯は、ラッキーピエロの「チャイニーズチキンバーガー」です。
元々有名な函館のハンバーガーショップですが、2009年日経プラスのご当地バーガーで第1位に選ばれてさらに知名度が上がりましたね。
今回は人気ナンバー1のチャイニーズチキンバーガーを食べてみました。これは日本人好みの味ですね。濃いめの味付けです。でも、これがチャイニーズかな? とは思いました。個人的にはとても好きな味です。この店が地元にあったらきっと某Mには行かなくなりそうだな。