トライアル世界選手権
今年のトライアルコースです。全13セクションで構成されており、前半の第1~6セクションが道沿いに、第 7セクション以降が森の中に設置されています。特定の選手を追って全セクションを回る人もいますが、混雑が予想されるので観戦ポイントを絞って回りたいと思います。
↓ のリンク画像をクリックすると、各セクションのレポートページに飛びます。
1日目
2日目
Day 2 Section 4~5
トライアル世界選手権 日本グランプリの2日目です。
昨日とは打って変わり、朝から青空が見えています。今日は、南ゲートに近い方の駐車場にバイクを停めます。
9:00、TRIAL 125クラスの選手が順番にスタートしていきます。Jarmo Robrahnは、ツインリンクもてぎエンジェルの日傘の下で笑顔がこぼれていました。若いね(笑)
スタートを待つ、Kieran ToulyとFabien Poirot。今日は日差しが強いので暑そうです。トライアルバイクにはシートが無いので、どうしてもこういう座り方になります。
TRIAL 2クラスで日本人トップの小川毅士。初日は 9位、今日はさらなる上位進出が期待できます。
今日は、セクション1~3をパスしてセクション4へ先回りします。早めに移動して混雑する前に、最前列を確保します。
ここがセクション4~6の岩盤セクションです。この大きな斜面に3つのセクションが設けられています。
各セクションの配置はこんな感じです。左側にセクション4、右側にセクション5、そして上段にセクション6があります。ちなみに、セクション6はプレミアムパスがあれば斜面の中段から観戦できます。セクション4~5も最前列にはプレミアムシートがあり、椅子と日傘が用意されています。じっくり観戦したいなら、プレミアムチケットを買う価値はあると思いますよ。
TRIAL 125クラス
まずは、TRIAL125クラスのセクション4です。
序盤の斜面は、途中にTRIAL GPクラスのマーカだけ岩超えがあります。岩の横を通過しているのは、Jarmo Robrahnです。
斜面の一番上では、TRIAL125クラスのみ岩場を越えずにターンします。Connor HoganがTRIAL 125のコースを走っています。
最初の斜面を俯瞰で見るとこんな感じです。昨日のセクション3に比べれば、傾斜が緩やかなことが判ります。
続いて2つ目の斜面です。TRIAL 2クラスは小規模な岩が、TRIAL GPクラスには中規模な岩がありますが、このクラスのライダーにとっては、どちらもたいしたことはありません。
セクション4は、大半の選手がクリーンで通過します。クラスにもよりますが、全15セクションの中でも下から 3~5番目の難易度です。
続いてセクション5です。左、中央、右の3つの斜面があります。排気量の小さいTRIAL 125クラスには、かなり難易度が高いセクションになりますが、反対にTRIAL 2クラスは比較的にやさしいセクションになります。TRIAL GPクラスのライダーにとっては、中央の急斜面が曲者です。
TRIAL 125クラスは、スタート直後の崖でスタックする選手が続出しました。ここを超えるだけでも難しそうです。
Connor Hoganもこの崖でストップ。
初日 2位のLorenzo Gandolaは、中央の斜面へ移動する崖で苦戦するも、足つき1回の 1ptでクリア。
スポット参戦中の井之前拓実は、残念ながら最初の崖を超えられずストップ。
TRIAL 2クラス
続いてTRIAL 2クラスのセクション4です。小川毅士が華麗にクリア。
Max Faudeは、岩超えに失敗。
スポット参戦の砂田真彦も岩超えに失敗。
同じくスポット参戦の柴田暁がジャンプ。減点1でクリアしました。
続いて、岡村将敏のセクション5。左の斜面を登りきります。
Francesc Moretは、斜面の頂上でフロントから着地。
Gabriel Marcelliも難なくクリア。
スポット参戦の斎藤晶夫もクリーンでした。
Marc Riba Lazaroが慎重に崖の斜面を通り抜けます。
はたから見ると凄いところを走っていますね。トライ中のライダーは、Max Faudeです。
Gael Chatagnoが最後の斜面を駆け登って行きます。この斜面は、次のセクション6への移動路も兼ねている為、各ライダーのアシスタントも登っていたりします。アシスタントのテクも凄いです。
藤原慎也は、あえて右側の岩場をジャンプして越えていきました。ここから左にカーブするため、右寄りのコースを選んだのでしょうが、それにしても凄い選択です。
TRIAL GPクラス
TRIAL GPクラスのライダーがセクション4に集まってきました。3人揃って岩の上に立っている姿は、なんかシュールです(笑)
岩の上に居るのは、左から順にAlexandre Ferrer、Miquel Gelabert、Adam Ragaです。
Albert Cabestanyが最初に岩を難なく超えていきました。
Miquel Gelabertが2番目の岩をジャンプ!
小川友幸は、フロントを大きく持ち上げてリアのトルクで超えていきます。
続いて中央左の斜面、Jorge Casalesがジャンプ。
Franz Kadlecもジャンプ。さすがGPクラスになるとこの程度の崖は難なく超えていきます。
さて、GPクラスで一番問題の中央の崖です。まず、Jorge Casalesがトライしましたが、乗り越えることはできませんでした。
続いて、Eddie Karlssonのトライ。左足を付いたものの、なんとかクリア。減点1でパスしました。
Miquel Gelabertは、バイクが左に傾きそのままストップ。
Alexandre FerrerもMiquel Gelabertと同じく左に傾いてストップ。
Loris Gubianもこらえきれずストップ。
Adam Ragaは、着地点が右に逸れてアシスタントにぶつかりそうになるものの、足つき1回の 1ptでクリア。
Franz Kadlecは、綺麗に中央のライン取りでクリア。
Albert Cabestanyは、勢いよくジャンプして、崖を越えて行きました。
セクション4をクリアした藤波貴久がセクション5のスタート地点へ移動してきました。
一方その頃、上段のセクション6では、スタート直後の崖で続々とストップしていました。ここも難しそうだ。
藤波貴久、Jaime Busto、Matteo Grattarolaの三選手がセクション5のコース取りで相談しています。
Jack Priceは、体をねじって強引に体勢をキープ。アシスタントも体を反って避けています。
セクション4では、Toni Bouのトライがスタートしました。最初の岩場は、一際高いジャンプでクリア。
Benoit Bincazも中央の崖を越えられず。下では、ライダー達がじっくり様子を見ていますね。
Matteo Grattarolaも崖を越えられず。この時点でGPクラスは 4人がセクション5をクリアしていますが、クリーンはAlbert Cabestanyの一人だけという状況です。
セクション6では、あいかわらずスタート直後の崖で続々と脱落。ジャッジのホイッスル音が響き渡っています。
Jaime Bustoが見事にクリア。2人目のクリーン通過です。
黒山健一もクリーン!! 最後の崖を華麗に登っていきました。
藤波貴久もクリーン。さすがはフジガス!!
王者Toni Bouは、余裕でクリア。腰を落とした体勢でド安定のまま全くブレることなく崖を越えて行きました。格の違いを見せつけてくれました。
Jeroni Fajardoもクリーン。
James Dabillもクリーン。さすがGPクラスの上位ランカーは、このセクションも問題なくクリアしていきました。結局、GPクラスは 21人中12人がクリア、内 8人がクリーンでした。
一方、セクション6では、藤波貴久がクリーンで通過していました。
一旦会場から出て昼食を取り、午後のLEG 2はセクション10で観戦します。