スマホ向けのコンパクトスタイルで表示しています。

2017/06/14 作成

タイトルタイトル

トライアル世界選手権

FIMトライアル世界選手権 第2戦 日本グランプリ(ツインリンクもてぎ)のセクションマップ

今年のトライアルコースです。全13セクションで構成されており、前半の第1~6セクションが道沿いに、第 7セクション以降が森の中に設置されています。特定の選手を追って全セクションを回る人もいますが、混雑が予想されるので観戦ポイントを絞って回りたいと思います。

 

↓ のリンク画像をクリックすると、各セクションのレポートページに飛びます。

1日目

2日目

Day 2 Section 10

トライアル世界選手権のセクション10

ツインリンクもてぎには、森の中を回る散策路があります。セクション10は、その散策路の途中に設置されたセクションです。

ツインリンクもてぎのトライアル世界選手権のセクション10を俯瞰した全景

セクション10の全景は、こんな感じです。中央から右側は、フラットな地面に大きな石が4つ。左側の傾斜は、岩場になっています。

トライアル世界選手権セクション10の序盤の岩場

最初の2つの岩ですが、クラスによりマーカの位置が異なります。TRIAL125は手前の低い岩、TRIAL GPとTRIAL 2は、右の高い岩を飛び越えます。

トライアル世界選手権セクション10の中盤の岩場

中央の2つの岩ですが、TRIAL GPクラスは岩から岩へ飛び移る必要があります。このセクションの見所のひとつです。

トライアル世界選手権セクション10の終盤の岩場

最後に左側の斜面ですが、TRIAL GPクラスのマーカは手前の高い岩に設置されています。TRIAL 2とTRIAL 125は、同じ場所にマーカが設置されています。また、岩の上に登ってもそこから左へ抜ける道が狭く、バランスを取るのが難しいコース作りになっています。

TRIAL 125クラス

ロレンツォ・ガンドーラ(Lorenzo Gandola)

まずは、TRIAL 125クラスです。Lorenzo Gandolaが大きな岩を乗り越えていきます。TRIAL 125クラスのライダーもこの辺りは難なくクリアします。

ジャラン・マティアス・ボル・グンバルドセン(Jarand Matias Vold Gunvaldsen)

問題はココ、最後の岩場です。Jarand Matias Vold Gunvaldsenは、この岩場で詰まってストップ。

エリック・ミケール(Eric Miquel)

Eric Miquelも同じところで岩を超えられずスタックしました。昨日の表彰台メンバでもここをクリアするのは難しいか?

ビリー・グリーン(Billy Green)

初日にTRIAL 125クラスを征したBilly Greenは、見事にこの難所をクリアしました。減点は 3pt。

キーラン・トウリィ(Kieran Touly)

Kieran Toulyは、何度か足つきするも、かろうじてクリア。結局、TRIAL 125クラスは、LEG 1とLEG 2を合計した述べ28人中 6人がクリア、LEG 2の最小減点は最初に華麗な岩越えを決めたLorenzo Gandolaの 1ptで、クリーン通過はゼロ。平均 4.43ptでTRIAL 125クラスでは最難関のセクションになりました。

TRIAL 2クラス

ホコン・ペダーセン(Hakon Pedersen)

続いて、TRIAL 2クラスです。このクラスから序盤の岩越えの高低差が高くなります。Hakon Pedersenがウィリーでクリア。

マーク・リバ(Marc Riba Lazaro)

Marc Riba Lazaroのトライ、ブレることなく綺麗にまっすぐ登りきりました。

ノエ・ピレタリ(Noe Pretalli)

Noe Pretalliは、リアが完全にハマって動けなくなりストップ。

ルカ・ペトレーラ(Luca Petrella)

Luca Petrellaは、綺麗にクリアしたように見えたのですが、減点1でした。

ファビアン・ポアロ(Fabien Poirot)

Fabien Poirotは、斜面でバランスを崩して、アシスタントに激突。

リアタイヤに足を挟まれたFabien Poirotのアシスタント

Fabien Poirotのアシスタントがリアタイヤに足を挟まれたようですが、その後レスキューと一緒に歩いていたので大事には至らなかったようです。

岡村将敏(Masatoshi Okamura)

岡村将敏が果敢に岩場にアタックするも、やはり同じ場所でストップ。

ガエレ・シャテノ(Gael Chatagno)

初日に優勝したGael Chatagnoは、勢いよくジャンプ、見事にこの岩を乗り越えていきました。

マックス・ファウデ(Max Faude)

Max Faudeは、岩場で何度か足を付いたものの、スタックすることなく抜け出すことができました。

小川毅士(Tsuyoshi Ogawa)

日本人トップの小川毅士は、リズム良くジャンプを繰り返してクリーン通過!! ここまで減点18ptで2日目の上位争いに絡んでいます。1位 Iwan Robertsと 8pt差、表彰台圏内の 3位 Lazaro Ribaと 5pt差、現在 5位です。

TRIAL GPクラス

ジャンプしてバイクを直立させたアルヌー・ファレ(Arnau Farre)

続いて、TRIAL GPクラスのトライですが、しょっぱなから荒れました。Arnau Farreが中央の岩に向けて大ジャンプ!! 突然の出来事でシャッターを切り始めるのが一瞬遅れた為、飛んだ瞬間を捉えることができませんでした。

バイクで着地に失敗したアルヌー・ファレ(Arnau Farre)

あぁーー!!

バイクを放り出して飛び降りるアルヌー・ファレ(Arnau Farre)

うひゃーーーー! Arnau Farreは、バイクを放り出して飛び降りました。

ウィリーからジャンプして着地失敗するまでの連続写真によるアルヌー・ファレ(Arnau Farre)

岩に向かって突っ込んできたArnau Farreは、バイクのリアから勢い良く激突。Arnauは、そのまま手を離して右サイドへジャンプして回避。バイクはそのまま半回転して落下しました。あまりにも勢いが良すぎたため、アシスタントもバイクを支えることができませんでした。

アルヌー・ファレ(Arnau Farre)がジャンプした小屋の前の段差

後から周囲の観客と話して判ったのですが、何が起きたかと言うと、Arnau Farreは手前の小屋の前にある段差を使ってジャンプしたそうです。しかし、勢いがつきすぎて岩に激突。そのまま落下しました。

ウィリーでジャンプするアレキサンドレ・フェラー(Alexandre Ferrer)

Alexandre Ferrerは、やや遠い位置から助走を付けてジャンプ。

岩の上に飛び乗ったアレキサンドレ・フェラー(Alexandre Ferrer)

岩の上に着地した瞬間、フロントが岩の左に逸れましたがバランスを保って無事にクリア。

後ろに倒れそうなほどバイクをウィリーさせた野崎史高(Fumitaka Nozaki)

野崎史高のジャンプは、体が大きくせり出してバイクが垂直以上に傾いていますが、見事に着地成功。

野崎史高(Fumitaka Nozaki)とアシスタント

しかし、岩に着地した後に足つきを取られて減点1でした。納得がいかない野崎史高のアシスタントが抗議しましたが、もちろん結果は変わらず。この岩場のジャッジの判定にはこの後に続いたライダーもたびたび揉めていました。

アダム・ラガ(Adam Raga)

Adam Ragaは、余裕のジャンプでクリーン通過。

岩から岩へジャンプするオリオール・ノゲラ(Oriol Noguera)

Oiol Nogueraが勢い良く岩から岩へと飛び移ります。

岩から岩へジャンプするフランツ・カドレック(Franz Kadlec)

Franz Kadlecもジャンプ。この岩から岩へのジャンプは、GPクラスのライダーになると余裕ですね。

崖を登るジャック・プライス(Jack Price)

Jack Priceが、岩の斜面を駆け上がります。豪快なジャンプは、爽快です。

ウィリーで岩からジャンプする小川友幸(Tomoyuki Ogawa)

小川友幸も岩から岩へ大きくジャンプ。

マテオ・グラッタローラ(Matteo Grattarola)

Matteo Grattarolaも絶妙なバランスで岩場を超えていきます。

抗議中のライダーとジャッジ

減点1を取られてMatteo GrattarolaもChief Section Observerに抗議。このセクションのジャッジは、揉めますね。

ハイメ・ブスト(Jaime Busto)

この時点で 3位争いを繰り広げている Jaime Busto。ここは減点1でクリア。

ジャンプするロリス・グビアン(Loris Gubian)

ここまで低調なLoris Gubian、ここセクション10でも減点3でした。

岩の上に飛び乗る黒山健一(Kenichi Kuroyama)

午前のLEG 1と打って変わってLEG 2は不調の黒山健一、ここまで計10セクションで32ptは痛い。頑張れ!!

ベノー・ビンカズ(Benoit Bincaz)

反対にLEG 2で調子を上げてきたBenoit Bincaz、ここまでクリーン 6で通過です。

抗議中のライダーとアシスタントとチーフオブザーバー

Benoit Bincazもここで減点1を取られて抗議していました。やっぱり、あの中盤の岩場のジャッジは判定が微妙ですね。減点を取られているのは、必ずと言って右側に入るObserverです。ここまでアシスタントやライダーの抗議が多いと、ジャッジに問題があるのではと疑いたくなります。

ウィリーで岩を超える藤波貴久(Takahisa Fujinami)

藤波貴久のトライが始まりました。最初に岩場は華麗にクリア。

岩盤の上に着地する藤波貴久(Takahisa Fujinami)

中盤の岩場も難なく着地成功。

ウィリーで岩から岩に飛び移る藤波貴久(Takahisa Fujinami)

そして、岩から岩へジャンプ。

 

・・・ん? ジャッジの右手が・・・。

岩の斜面を駆け上る藤波貴久(Takahisa Fujinami)

最後の斜面も左足を上げてバランスを取りながら乗り越えていきました。

セクション10で問題となったObserber

で、やっぱりこうなりました。

藤波貴久も減点1に抗議(正確には、抗議ではなく確認ですが)。うーん、やっぱりこのOberverのジャッジは微妙ですね。ライダーが抗議したジャッジは、全部同じ人ですよ。

ウィリーで岩から岩へ飛び移るToni Bou

Toni Bouのトライです。岩から岩へジャンプ!! あいかわらずのド安定です。

トニー・ボウ(Toni Bou)

最後の斜面への移動も安定したバランス走行でした。

トニー・ボウ(Toni Bou)

そして最後の斜面も難なくクリア、ここまでクリーン 8の 6ptで通過です。

ジャンプするジェロニ・ファハルド(Jeroni Fajardo)のバイク

Jeroni Fajardoのジャンプ!

Jeroni Fajardoのアシスタント

減点1を取られてJeroni Fajardoのアシスタントが抗議。もちろん、同じジャッジです。

ジャンプするジェームス・ダビル(James Dabill)のバイク

最後のトライは、James Dabill。ほとんど助走をつけずにウィリーしてリアを岩の壁面に接地。

ジャンプするジェームス・ダビル(James Dabill)

そこからリアのトルクで一気に車体を持ち上げてジャンプ!!

岩の上に着地したジェームス・ダビル(James Dabill)

止めたーーー!!

 

 GPクラスの全ライダーの中で唯一アンダーもステップも一切岩に接触さぜずに岩の上に着地しました。 素晴らしい!! 同じクリーンでもこのクリーンは、レベルが高いです。良いものを見せてくれました。

セクション10からセクション15への移動するマップ

このセクション10は見応えがありました。

最後は、もちろんセクション15です。

このページに掲載しているコンテンツの無断転載は禁止です。詳細は、再配布条件 をご参照ください。Copyright © 2006-2024 KaK.