トライアル世界選手権
今年のトライアルコースです。全13セクションで構成されており、前半の第1~6セクションが道沿いに、第 7セクション以降が森の中に設置されています。特定の選手を追って全セクションを回る人もいますが、混雑が予想されるので観戦ポイントを絞って回りたいと思います。
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1日目
2日目
Day 2 Section 15
初日に続いて二日目も最後はセクション15で観戦します。コースは、初日と同じため、説明は割愛します。
最初にTRIAL 2クラスのトライをさわりだけ。
Filippo Loccaが岩場を登っていきます。TRIAL 2クラスは中央から入って右側の崖の岩を登りますが、TRIAL GPクラスは一番左の大きな岩を登ります。
柴田暁が最初の岩場を走り抜けます。ここはほとんど問題なし。
最後に斜面の頂上で軽くジャンプ。
TRIAL GPクラス LAP1(午前)
では、TRIAL GPクラスのトライを見て行きましょう。まずは、午前のLAP 1から。
TRIAL GPクラスのマーカは、こんな感じで設置されています。中段の岩にはほとんどスペースが無く、そこから一番上の岩に飛び上がるところが難関です。左の滝の水量は少なく、水しぶきで濡れているのは一番下の外側だけでした。
Franz KadlecとEddie Karlssonが念入りにルートを下見していました。
最初にトライするのは、Franz Kadlec。ウィリーで崖に挑んでいきます。
中段の岩から上段に登るところでストップでした。
Eddie Karlssonのアシスタントが指でルートを指示しています。
Eddie Karlssonがジャンプ、最後の岩でバイクのリアタイヤが右側へ落ちて足つき1回の減点を取られましたが、無事にクリアしました。
Arnau FarreもEddie Karlssonと同じく、一番上の岩でリアが右側に落ちてそのままストップ。
マーカやテープがたびたび外れるのでObserverもたいへんです。ここが最終セクションなので次にトライする選手の残り時間が少ないと急いで直す必要があります。
Matteo Grattarolaも最後の岩が越えられず、アシスタントがフロントフォークをがっちり掴んでバイクをキャッチ。
Albert Cabestanyも最後のジャンプが右寄りになりましたが、かろうじて足つき1回のみでクリア。
Adam Ragaは、さすがです。ほとんどブレずに安定したジャンプでクリア。
TRIAL GPクラスのLEG 1は、Adam Ragaが最初のクリーン通過になりました。
野崎史高は、リアが中段の岩と岩の間にハマってスタック。
続くLoris Gubianも同じ場所でストップ。ここから最後の岩へジャンプするところがかなり難しそうです。
小川友幸のトライは、一瞬クリアしたかのように見えたのですが、MatteoやAlbertと同じでバイクが右に傾き足つき。それでもリアがほぼ岩の上まで到達していたため、この体勢から抜け出して減点1でクリアしました。
Jaime Bustoは、最後の岩に飛びついた時点で既にバイクが右に傾いていたためそのままストップ。
藤波貴久は、最後のジャンプで後方にバランスを崩して、すかさずアシスタントがキャッチ。ここまで 3位タイの15ptで来ていただけに、ここで減点 5ptは痛い。3位と 4pt差の 4位でLEG 1を終えました。
Benoit Bincazも最後の岩で右にバランスを崩しました。やっぱり、同じパターンですね。ここをまっすぐ乗り越えるのは相当難しそうです。
Toni Bouのトライです。
あっさりクリア!(笑)
もう、見事と言うしかありません。Adam Ragaに続いて2人目のクリーンです。
Jeroni Fajardoは、若干左から攻めましたが最後の岩を登りきれずストップ。
最後にJames Dabillがトライしましたが、やっぱり右に傾いてストップ。午前のLEG 1は、21人中 6人がクリア、平均点は 3.86ptでした。このスコアは、全15セクション中 3番目の難易度です。
TRIAL GPクラス LAP2(午後)
14:43、二日間に渡って開催されたトライアル選手権 日本グランプリも残すところはこのセクション15のみ。セクションの周辺には、大勢の観客が集まっています。
小川友幸のトライは、中段でストップ。LEG 1は減点1でクリアしていただけに残念。
LEG 1にスタックしたJaime BustoもLEG 2では、見事にクリア。
そして、最後の斜面で半回転ジャンプ!!
同じくLEG 1でスタックしたMatteo GrattarolaもLEG 2では、見事にクリア。
そして、半回転ジャンプ!!
Benoit Bincazも足つき1回の減点1でクリア。
Loris Gubianは、残念ながら最後の岩が越えられませんでした。
黒山健一も減点1でクリア、そしてジャンプ!
Jeroni FajardoもLEG 2は、クリアしました。
James DabillもLEG 2はクリア、ジャンプ!! 午前のLEG 1でクリアできなかったライダーも続々とセクション15をクリアしています。LEG 2は、かなり平均スコアが上昇しそうです。
そして、藤波貴久もクリーン!! 最後の斜面を踏み切ります。
一際大きなジャンプを見せてくれました。
そして、Toni Bou!! クリーンでクリアするのは、もう当たり前。
有終の美を飾るジャンプ!!
この瞬間、Toni Bouの日本グランプリ完全制覇が決まりました。斜面を駆け上ってきたアシスタントとがっちりハグして去っていきました。
最後は表彰式です。